はんぼうき

実用日本語表現辞典

繁忙期

読み方：はんぼうき

繁忙期とは、ある業種や業界において、業務が特に盛んで忙しい時期のことである。繁忙期は、需要が高まる時期やイベントが集中する時期に発生し、その期間は業種や業界によって異なる。例えば、小売業では年末年始やゴールデンウィーク、夏休みなどの休暇シーズンが繁忙期となることが一般的である。また、運送業や宅配業界では、年末年始やゴールデンウィーク前後など、荷物の量が増加する時期が繁忙期となる。

繁忙期には、業務量が増加するため、従業員の労働時間が長くなることが多い。そのため、企業は繁忙期に備えて、人員の確保や労働環境の整備を行うことが重要である。繁忙期の対策としては、アルバイトやパートタイムの雇用、シフト制度の見直し、労働時間の短縮や労働環境の改善などが挙げられる。

また、繁忙期には、消費者の購買意欲が高まることから、企業は販売促進活動を行うことが多い。そのため、繁忙期には、商品の在庫管理や陳列方法の工夫、販売戦略の立案などが求められる。さらに、繁忙期には、消費者のクレームや問い合わせが増えることが予想されるため、対応策を事前に準備しておくことが望ましい。

繁忙期は、業績に大きな影響を与える時期であるため、企業は繁忙期を見据えた経営戦略を立てることが重要である。

（2023年6月14日更新）

繁忙期

読み方：はんぼうき

「繁忙期」とは、業界によって異なる特定の需要が高まることによって他の時期よりも来客数や注文の数が多くなり忙しくなる時期や月のことを意味する表現。逆に、暇な時期のことは「閑散期」と呼ぶ。

引っ越し業界の繁忙期

引っ越し業界において繁忙期と呼ばれる時期は「3月～4月」、または「9月～10月」。3月～4月にかけて一般的な企業では新入社員が入社する時期にあたり、それに伴って引っ越しをする人数が増加する。また学校への入学シーズンでもあるので最も引っ越しする人数が増える時期である。
一方9月～10月にかけては主に企業の中間決算の時期が重なる。それに伴い人事異動が発生するため転勤が増える時期であることに起因する。 

不動産業界の繁忙期

基本的には引っ越し業界と同様に就職や進学といった理由で繁忙期が決まるが、実際に引っ越す3～4月よりも前から住まい探しが始まるため「1月～4月」が不動産業界の繁忙期にあたる。ただし最も忙しい時期は引っ越し業界と同様に3～4月である。
不動産業界に特有な繁忙期として「8月」も挙げられる。原因は空調関係の不備による問い合わせの増加である。

風俗業の繁忙期

形態によりばらつきがあるが、1月・5月・8月・12月が風俗業における繁忙期と呼ばれることが多い。基本的には社会人の休みの期間と被る時期、例えば年末年始やゴールデンウイーク、お盆休みに繁忙期となる。

新幹線の繁忙期

新幹線における繁忙期は指定席特急券の価格が変わるため、各エリアによって明確に定められている。
東海道・山陽・九州・西九州新幹線においては3月21日〜4月5日、4月28日〜5月6日、7月21日〜8月31日、12月25日〜1月10日が繁忙期である。
東北・北海道、上越、北陸、山形、秋田新幹線においては4月1日〜4月5日、7月15日〜18日、8月1日〜8月9日、9月16～19日、22～25日、10月7～10日、3月21～31日が繁忙期で、4月27日〜5月6日・8月10～19日、12月28日～1月6日は最繁忙期となっている。

（2010年10月6日更新）