酢酸
酢酸とは
酢酸(さくさん、英: acetic acid)とは、酢(食酢)の主成分として知られる有機化合物である。化学式は C2H4O2(示性式 CH3COOH)で表わされる。無色透明の液体であり、強い酸味と刺激臭を持つ。食酢には酢酸が3~5パーセント程度含まれている。高純度の酢酸は低温で結晶するため「氷酢酸」と呼ばれる。酢酸とエタノールが脱水縮合した化合物を酢酸エチルという。化学式はC4H8O2(示性式 CH3COOCH2CH3)である。また、酢酸とナトリウムの化合物を酢酸ナトリウム(酢酸ソーダ)という。化学式は C2H3NaO2(示性式 CH3COONa)である。
酢酸の語源・由来
酢酸は古代文明から食酢として知られていた。化学物質としての酢酸は8世紀に発見されている。酢酸は英語ではacetic acidという。aceticは「酢の」「すっぱい」という意味の形容詞、acidは「酸」を意味する名詞である。日本には江戸時代に蘭学として伝わり、蘭学者の宇田川榕菴により「酢酸」という訳語が考案された。ちなみに宇田川は「金属」「酸素」「水素」「物質」をはじめ多くの科学用語を案出した人物である。酢酸の用途
酢酸の主な用途としては、酢酸ビニル等の化学物質を作製する原料としての用途が挙げられる。酢酸ビニルは合成樹脂の原料として、酢酸エステルは塗料の原料などとして用いられる。もちろん調味料(食酢)も酢酸の用途である。さく‐さん【×柞蚕】
読み方:さくさん
ヤママユガ科のガ。大形で、翅(はね)は赤褐色または灰褐色で眼状紋がある。中国の原産で、明治年間に日本に輸入された。幼虫の食草はクリ・クヌギ・カシワなどで、野外のクヌギ林で飼育される。繭は蚕のものより大形で茶色。
さく‐さん【酢酸/×醋酸】
「さくさん」の例文・使い方・用例・文例
さくさんと同じ種類の言葉
- さくさんのページへのリンク