きぶねじんじゃのふなまつりとは? わかりやすく解説

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貴船神社の船祭り

名称: 貴船神社の船祭り
ふりがな きぶねじんじゃのふなまつり
種別1: 風俗習慣
保護団体名: 貴船祭保存会
指定年月日 1996.12.20(平成8.12.20)
都道府県(列記): 神奈川県
市区町村(列記): 足柄下郡真鶴町
代表都道府県 神奈川県
備考 公開日毎年7月27・28
解説文: 貴船神社の船祭りは7月27・28日に行われる第一日目の朝、華やかな花飾り吹き流し飾られ小早船こばやぶね】と神輿船などが櫂伝馬かいでんま】に曳かれて、仮殿前の浜から社前の浜まで海上神迎えに行く。途中櫂伝馬競漕【きようそうが行われる。神社では祭式の後、社前鹿島踊り奉納されると、神輿が船に移され神職鹿島踊り氏子総代らの一行乗船し仮殿海上渡御する。この時、港内巡りながら小早船では男性により古風な旋律詞章御船歌うたわれ囃子船では笛や太鼓囃子奏でられる。仮殿神輿を移すと鹿島踊り奉納され式典が済むと、町内花山車【はなだし】の一行繰り出す第二日は神輿町内巡行が行われ、前日引き続き花山車一行一日中町内を巡る。夕方仮殿から神輿が再び神輿船に乗せられたくさんの提灯を灯した小早船などに伴走されつつ、神社還御する。社前納め鹿島踊りがあり、壮麗な船祭り終了する
 貴船神社海上祭りを担うのは、二艘の小早船・二艘の櫂伝馬・数艘の囃子船および神輿船一艘である。
 海上渡御にあたり、二艘の櫂伝馬神輿船・小早船二艘・囃子船二艘を曳航する。花漕ぎともいい、八丁漕ぎ舳先角樽つのだる】・棕櫚【しゆろ】・五色布の飾りをつける。櫂伝馬を漕ぐのは、かつては石船連中役目だった。真鶴では安山岩系の良質な石材産出し、この石材運送たずさわってきたのが石船屈強若者たちであった神社近づくとこの二艘の櫂伝馬による競漕が行われる。
 神輿船は、宵宮海上神社神輿迎え行き神官氏子総代氏子関係者等を乗せて御旅所仮殿奉安し、再び本宮帰還する
 社前など要所要所奉納される鹿島踊りは、漁民青年たちによって奉仕されてきた芸能だが、太鼓・鉦・日月採り物など主要な役回り以外は、今日では中学生によって担われている。神社御旅所神幸中の要所などで踊られる。
 なお、陸上行事登場する花山車は、一八センチメートル角のの上部に造花飾りたてた高さ三メートルほどの万灯である。重さは六〇キログラム以上もあり、これを腕の力だけで振り回すので、腕力に相当の自信のある者しかこなせない。
 貴船神社の船祭りは、漁業石材業回漕業など船に密接なかかわりをもつ真鶴人びと豊漁海上安全などの願い込めて展開してきた祭りであり、日本各地伝えられる船祭りのうち、関東地方伝承される典型的なものとして重要である。



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