お会式とは? わかりやすく解説

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お‐えしき〔‐ヱシキ〕【御会式】

読み方:おえしき

日蓮宗10月12日13日祖師日蓮忌日に行う法会(ほうえ)。12日逮夜には、信者万灯かざして太鼓をたたき、題目唱えて参拝する御命講(おめいこう)。御影供(おめいく)。《 秋》


お会式

読み方:おえしき

名詞会式」に、接頭辞「お」がついたもの。
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お会式

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/19 06:58 UTC 版)

お会式(おえしき)は、宗祖等の命日にあわせて行われる大法会祭り)である。 本来は法会の儀式の略で会式という言葉の通り、特定の宗派の行事を指す言葉ではないが、俳句において下述の日蓮宗のお会式から季語とされるように、一般的には日蓮の忌日を指す。

江戸自慢三十六興・池上本門寺会式

日蓮宗のお会式

お会式 万灯練供養 (池上本門寺)
万灯

お会式(おえしき)は、日蓮門下の諸派で日蓮の命日の10月13日等にあわせて行われる法要である。

数十万人の参拝者が訪れる祭りとして、特に東京都大田区池上本門寺が知られている。起源は定かではないが、浮世絵師の歌川広重(二代)の作品『江戸自慢三十六興』、『江戸名勝図会』で描かれていることから、江戸時代末期までには始まっていたと考えられる。

日蓮の命日の前夜(10月12日)はお逮夜(おたいや)と呼ばれ、各地から集まった講(信徒団体の集まり)が、行列し万灯や提灯を掲げ、を振り、団扇太鼓を叩き、題目を唱えながら境内や寺の近辺を練り歩く。

古来は、提灯に蝋燭を灯し、団扇太鼓を叩きながら参詣する簡素なものだった。纏を振るようになったのは、一説によると明治時代町火消たちが参詣に訪れた事によるという。

近年は万灯の明かりとして、蝋燭の替わりに発電機を利用、電球やLEDなどで装飾している。これは単に万灯を目立たせる、豪華さを演出する等の演出の意味合いもあるが、これら万灯や提灯等の仏具は個人保有が大半であり、また、仏具補修費用が高額のため、蝋燭使用の場合に起こる万灯や提灯への煤けや延焼被害を防ぐ意図の方が強い。

日蓮宗の寺には、境内に鬼子母神を祀る場合が多く、鬼子母神の祭りを兼ねる場合も多い。

寺によっては花まつりではなく、お会式や千部会稚児行列が出る場合がある。

なお立正佼成会は10月第1日曜日に「お会式・一乗まつり」の名前でほぼ同じ趣旨のイベントを行っている。本部中心を花飾りしながら、踊り、法衣し、一般見物客も溢れる。

浄土宗のお会式

浄土宗では法然の両親を供養する浄土宗最大の行事をお会式と呼ぶ。

浄土宗には、この他、お十夜という重要な行事があり、日蓮宗のお会式とほぼ同時期に行われる。

聖徳宗のお会式

法隆寺斑鳩町聖徳宗総本山)では、実質的に宗祖といえる聖徳太子の(旧暦にあわせた)祥月命日にあたる3月22日~24日に「お会式」が行われるが、とくに10年に1度行われる大法要(大会式)は「聖霊会」とよばれ、南都楽所雅楽にあわせて楽人が舞う舞楽が奉納される。

その他のお会式

その他、華厳宗真言宗、一部の神社にも同様の行事がある。

日本各地のお会式

誰でも観覧、撮影可能なもの、※は稚児行列、稚児舞が登場

北海道地方

東北地方

関東地方

北関東

南関東

中部地方

昭和5年(1930年)、静岡浅間神社「廿日会祭」[1]

近畿地方

京都府

中国・四国地方

九州地方

脚注

  1. ^ 『写真集 明治大正昭和 静岡』ふるさとの想い出 13、小川龍彦著、図書刊行会、昭和53年、国立国会図書館蔵書、2019年3月22日閲覧

参考文献

関連項目

外部リンク



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