『マイ・フェア・レディ』とは? わかりやすく解説

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『マイ・フェア・レディ』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/27 11:25 UTC 版)

オードリー・ヘプバーン」の記事における「『マイ・フェア・レディ』」の解説

1964年ミュージカル映画『マイ・フェア・レディ』(撮影1963年)は、ジーン・リングゴールドが「『風と共に去りぬ』以来これほど世界熱狂させた映画はない」と1964年の『サウンドステージ』誌(en:Soundstage)で絶賛したジョージ・キューカー監督したこの作品は、同名舞台ミュージカル『マイ・フェア・レディ』の映画化である。舞台でイライザ・ドゥーリトル演じていたのはジュリー・アンドリュースだったが、製作のジャック・ワーナーアンドリューススクリーン・テスト持ちかけたところ、アンドリュースは「スクリーン・テストですって?私があの役を立派にやれることを知っているはずよ」と拒否ワーナーは「映画未経験の君のスクリーン写り確かめ必要があると言ったが、アンドリューステスト断ったジャック・ワーナー1700ドルというワーナー映画史最大制作費回収するために実績のあるヘプバーン考えることとなったイライザ役を持ちかけられヘプバーンは、アンドリュースイライザ役を自分のものにしているとして一旦断った。しかしジャック・ワーナーアンドリュース演じさせるつもりは無く、次はエリザベス・テイラーに役を回すとわかり、最終的にイライザ役を引き受けたヘプバーン以前出演したミュージカル映画パリの恋人』で歌った経験があり、さらに『マイ・フェア・レディ』出演備えて撮影3ヶ月前の1963年5月から、撮影入った後も毎日発声練習こなしていた。ヘプバーンが歌う場面マーニ・ニクソンによってある程度吹き換えられると聞いていたが、どの程度使われるのかはヘプバーンにもマーニ・ニクソンにも知らされていなかった。そのためヘプバーンニクソン一緒に録音スタジオ入り歌い方のアドバイス求めていた。撮影のかなり後半インタビューでも「歌は私も全部録音しましたが、別にマーニ・ニクソン吹き込んであるのです。どちらを使うかは会社決めでしょう」と答えている。しかし結局大部分の歌を吹き替える知らされヘプバーン深く傷つき、「おお!」と一言だけ言ってセットか立ち去った翌日になって戻ってきたヘプバーンはわがままな行動を全員謝罪している。そして吹き替えも使うが、ヘプバーンの歌はできるだけ残すという約束だったにも関わらず最終的にヘプバーンの歌が残っていたのは10パーセントほどだった。ヘプバーン歌声残されているのは「踊り明かそう」の一節、「今に見てろ」の前半後半、「スペインの雨」での台詞と歌の掛け合い部分、「今に見てろ」のリプライズ全部である。 映画プレミアの前からヘプバーンの声が吹き替えであるということ外部漏れたが、多く評論家は『マイ・フェア・レディ』でのヘプバーン演技を「最高」だと賞賛した。ボズリー・クロウザーは『ニューヨークタイムズ』誌で「『マイ・フェア・レディ』で最も素晴らしいことは、オードリー・ヘプバーン主演にするというジャック・ワーナー決断正しかったことを、ヘプバーン自身が最高のかたちで証明して見せたことだ」と評した。『サウンドステージ』誌のジーン・リングゴールドも「オードリー・ヘプバーンすばらしい。彼女こそ現在のイライザだ」「ジュリー・アンドリュースがこの映画出演しないであればオードリー・ヘプバーン以外の選択肢ありえないという意見反対するものは誰もいないだろう」とコメントしている。 ところが、ゴールデングローブ賞ではノミネートされたものの、第37回アカデミー賞ノミネートでは『マイ・フェア・レディ』はアカデミー賞12部門ノミネートされたが、ヘプバーン主演女優賞ノミネートすらされなかった。ヘプバーンはひどく落胆したが、ジュリー・アンドリュースオスカー取れるように祈ると祝辞送っている。キャサリン・ヘプバーンはすぐオードリーに「ノミネートされなくても気にしないで。そのうち大したことのない役で候補に選ばれるから」と慰め電報送っている。ジュリー・アンドリュース共演者レックス・ハリソンヘプバーンノミネートされるきだったノミネートされなくて残念だ述べている。ノミネートされていなくても、ヘプバーン投票しようという運動まで起こっているが、結局その年の主演女優賞獲得したのはミュージカル作品『メリー・ポピンズ』でのジュリー・アンドリュースだった。ヘプバーン後でアンドリュースお祝い花束贈っている。『マイ・フェア・レディ』はその年最高の8部門アカデミー賞受賞したこのような騒動はあったものの、大多数観客ヘプバーン満足しており、1993年ヘプバーン亡くなった時にも『エンターテイメント・ウィークリー』誌が見出し大きくさようなら、フェア・レディ」と哀悼の意表し、他にも似たような見出し数多くみられた。

※この「『マイ・フェア・レディ』」の解説は、「オードリー・ヘプバーン」の解説の一部です。
「『マイ・フェア・レディ』」を含む「オードリー・ヘプバーン」の記事については、「オードリー・ヘプバーン」の概要を参照ください。

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