『マオ』をめぐる騒動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/17 01:22 UTC 版)
ユン・チアンとジョン・ハリディが執筆した『マオ 誰も知らなかった毛沢東』において、胡宗南は共産党の「スリーパー」(スパイ)であったと論じられている。しかし2006年に同書が台湾で出版されそうになると、胡宗南の子である胡為真(当時、台湾駐シンガポール代表)や旧黄埔軍官学校のOBたちが事実無根であると激怒し、出版社に抗議した。また、台湾の歴史研究者からも同書全体に対する疑義・批判が相次いだ。出版社も当該記述に関する確かな根拠・証拠をチアンとハリディに求めたが、納得のいく回答は得られず、このため、ついに出版社は同書の出版を断念している。 なお、胡宗南自身が「スリーパー」であることについては極めて疑わしい一方で、その側近・配下に共産党が派遣した「スリーパー」が複数人存在していたことは事実である(下記関連項目参照)。
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