「フードガーデン」の開業、物流の改善・IT導入による差別化など
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「与野フードセンター」の記事における「「フードガーデン」の開業、物流の改善・IT導入による差別化など」の解説
1999年(平成11年)3月27日、低価格路線のYバリュー業態に生鮮・日配品の専門性を高めて味の良さと選択の幅を強調する新業態「バリュー・フードガーデン」の1号店として宮原東口店を開業し、主力業態のYバリューでも地方中小メーカーのこだわり商品を扱うなど商品の選択の幅を広げる商品力の強化を図った。 1999年8月期は387億円の売上高を目指していたが、前年比で売上増は確保したものの目標は未達成となった。 1999年(平成11年)10月23日に関西系スーパーのイズミヤが核店舗となっている栃木県小山市のJR小山駅前にある商業ビル内に「バリュー・フードガーデン小山店」を開業し、埼玉県外へ初めて進出するなど出店地域の拡大を図り、 2000年(平成12年)3月に北足立郡伊奈町に雪印アクセス(現在の日本アクセス)に運営を委託し一括物流センターを稼動させ、各店舗での日配・グロッサリー商品の検品を廃止すると同時に毎日発注・毎日納品へ切替えることで店頭在庫を約40%削減するなど、チェーン店としての強みを生かした合理化を図った。 しかし、2000年(平成12年)8月期は来店客数が増加したにも拘らず、客単価が前期比5%減と落ち込んだため売上高約344億円と売上が減少に転じることになった。 2000年9月14日には「フードガーデン新座店」を開業。「キッチンサポートコーナー」や店内で食事が出来る「イートインコーナー」など新たなサービスコーナーを導入すると共に、ドラッグストアマツモトキヨシの併設やNTTドコモの携帯電話によるインターネット接続サービス「iモード」での情報提供などの新たな取組みを盛り込み、特に「iモード」の活用はスーパー業界では先駆的な試みとして注目を集めた。 しかし、小規模な店舗が競合で劣勢になって苦戦するなどしたため2001年(平成13年)8月期は前期比6.5%減の売上高約321.7億円へ売上が一段と落ち込むことになった。 その為、惣菜・半調理品などの中食やミールソリューションと呼ばれる分野の強化や低価格商品とこだわり商品の拡充、店舗大型化と新規出店などの対策を進める2002年(平成14年)8月期からの中期四か年計画を立て、2006年(平成18年)8月期の売上高の目標を390億円とした。 その一環として2004年(平成16年)2月10日に初の自社開発PB(FOOD GARDEN SELECTION)50品目を発売。その他、FSP(優良顧客拡大)を目的に2002年から運用をスタートさせていた独自のポイントカード『ワイワイポイントカード』から得られる各単品の販売情報をメーカー・卸と共有し販促計画・手法へのフィードバックを試みた「YF共同マーケティング研究会」の発足、『ワイワイポイントカード』会員の携帯電話への各店舗オリジナルの「ワイワイ特売情報」のメール配信等、より一層地域に密着した店舗作りを目指す取り組みを進めた。
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