《暦》の正しい読み方
「暦」の正しい読み方
「暦」は、これ1字では主に「こよみ」と読む。訓読みである。2字以上の熟語になると「こよみ」「ごよみ」「れき」「りゃく」などの読み方が使い分けられる。和語の熟字が多く、必ずしも熟語が音読み(「れき」「りゃく」)になるとは限らない。「暦」の意味解説
「暦(こよみ)」は、天体の運行をもとに、時の流れを年・月・週・日の単位で区切り、整理した体系のことである。または、1年間の月・日・祝祭日・干支・日の出・日の入り・月齢・日の吉凶などを、日を追って記したもののこと。日本では、602年に百済から伝えられた中国暦が、暦のはじまりとされ、1684年にそれまでの暦のずれを修正した、日本独自の和暦が作られた(使用は1865年から)。その後、明治6年にそれまでの太陰太陽暦に代わって、太陽暦が採用されるようになった。
なぜ「暦」と読むのか・理由
「暦」という字は中国語由来の字であり、文字の上部は、屋内に稲を整然と並べる様、下部は太陽をかたどっており、日の経過を整然と順序立てることを意味する。「こよみ」という言葉は「日読み(かよみ)」が変化した語とされる和語である。これを漢字の「暦」の読み方に当てたわけである。
「暦」の類語・用例・例文
「暦」の類語は、「カレンダー」「七曜表」などがある。「暦」を「こよみ」と読む場合は、現代では、類語である「カレンダー」との置き換えが可能な場合が多い。「レキ」と読むのは熟語の場合で、「西暦」「ユリウス暦」など暦の種類を示したり、「暦運」「暦学」など、暦を作る上で研究されていた天文学に関わる事物を表したりする場合に用いられることが多い。
「暦」という言葉を日常で使う場面はそれほど多くはないが、以下のような使い方がある。
・立秋が過ぎ、暦の上では秋となったが、各地で猛暑日となるなど、暑さが和らぐのはまだ先のようだ。
・近所のショッピングセンターは、年末年始も暦通りに営業している。
・私の父は、宝くじを買う際には必ず暦を確認し、日柄の良い日を選んでいる。
・現在でも、地域によっては、旧暦にしたがって行われている季節行事がある。
・太陰暦は、月の満ち欠けに基づいているのに対し、太陽暦は、地球が太陽を1周する時間を基準にしている。
「暦」の英語用例・例文
「暦」の英語は「calendar」「almanac」などがある。以下、「暦」の英語の例文。・It is already spring according to the calendar, but the weather remains cold.(暦の上ではもう春だが、まだ寒い日が続いている。)
・The dates written in the article are according to a lunar calendar used in China.(記事中の日付は、中国で使われた太陰暦によるものです。)
・The professor explained the difference between the Julian and Gregorian calendars in today’s class.(教授は、今日の講義で、ユリウス暦とグレゴリオ暦の違いについて解説した。)
・I have a friend who has a thorough knowledge of an almanac.(私には、暦学に精通している友人がいる。)
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