《月虹》の正しい読み方
「月虹」の正しい読み方
「月虹」の正しい読み方は「げっこう」である。「月虹」の意味解説
「月虹」とは月の光によって発生する虹のことである。「月光虹」や「白虹」「ムーンボウ」とも呼ばれる。「月虹」は昼間見ることができる虹と同じ原理によって発生する。しかし、月の光は太陽の光よりも弱いため、七色ではなく白色に見えることが多い。「白虹」と呼ばれることもあるのはそのためである。ハワイのマウイ諸島でよく観測されるほか、日本では沖縄県石垣島、岡山県井原市などでも観測される。巨大な滝では満月の夜に滝しぶきに月虹がかかることが多い。アメリカのヨセミテ滝やブラジルとアルゼンチンにまたがるイグアスの滝などが月虹の観測スポットとしてよく知られている。なぜ「月虹」と読むのか・理由
「月虹」の「月」の音読みは「げつ」であり「虹」の音読みは「こう」である。そのため、両者をつなげて「げっこう」と読む。「げつこう」ではなく「げっこう」である理由は日本語の促音化による。促音はふたつの言葉が結びついたとき、読みやすくするために「つ」が「っ」に変化することを指す。「楽器」が「がくき」ではなく「がっき」であり「水族館」が口でいうときには「すいぞっかん」になるのと同じである。このことから「月虹」も「げつこう」ではなく「げっこう」と読む。「月虹」の類語・用例・例文
「月虹」と同じ意味を持つ言葉には前述した「月光虹」や「白虹」「ムーンボウ」がある。また「月虹」と同じ自然現象は「虹」である。そのほか、よく似た自然現象に「蜃気楼」や「陽炎」「オーロラ」がある。蜃気楼は日中に温度差などの影響で空気の密度差がある場合、遠くにあるものが浮いて見えたり近くに見えたりすることである。陽炎は同じ条件で地面から炎のような揺らめきが立ち起こっているように見えることを指す。オーロラは地球の極域周辺で見られる空気の発光現象である。ただし、これらは皆、月虹や虹とは根本的に異なる自然現象である。虹が日中に太陽の光によって生じるのに対し、月虹は夜間に月の光によって生じる。そのため「太陽の光によって月虹が生まれた」という文章は間違いである。「月虹」を用いた例文としては、たとえば「ハワイの夜の浜辺で見た月虹が今も忘れられない」「月虹を見たければ夜のヨセミテ滝へ行くといい」といった文章でこの言葉を使うことができる。
「月虹」の英語用例・例文
「月虹」は英語では「moonbow」と表記する。「moon」は月のことを指し「bow」は弓を表す。月の光によって生まれた稜線がまるで弓のように見えることから、虹を「rainbow」というように月虹を「moonbow」という。ただし「rainbow」は虹という自然現象に加えて七色や色鮮やかという意味も持つが「moonbow」には自然現象である月虹以外の意味はない。「私たちは満月の夜に月虹を観測した」を英語でいうと「We observed a moonbow on the night of the full moon.」である。《月虹》の正しい読み方
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