《月次》の正しい読み方
「月次」の正しい読み方
「月次」は「月(つき・げつ)」+「次(つぎ・じ)」から構成されているため、「つきじ」、もしくは「げつじ」、「つきつぎ」などと読む人もいるのではないだろうか。「月次」の正しい読み方は「げつじ」と「つきなみ」である。「つきなみ」は「月並」と表記されることも多いが、「月次」でも「つきなみ」と読むことができる。「月次」の意味解説
「月次」は読み方によって意味が異なる。「げつじ」と「つきなみ」のどちらにも共通するのは、毎月の、月ごとのという意味である。経理においての月次決算(月次決算)、催しなどでは月次の会(つきなみのかい)などの表現があり、毎月恒例で行われる業務、イベントのことを指す。また、「つきなみ」にはありふれた、平凡な、という意味もある。なぜ「月次」と読むのか・理由
「月次」を「げつじ」と読むことは理解できても、「つきなみ」と読む理由がわからない人もいるだろう。「つきなみ」という読み方は、熟字訓という読み方に起因している。「月(つき)次(なみ)」とそれぞれの漢字にふり仮名がふられるわけではなく、「月次(つきなみ)」と2語まとめて訓読みを当てはめた読み方である。そのため、もともと読み方を知らないと正しく読むのは難しい。「月次」の類語・用例・例文
「月次」の類語・月ごとの・毎月のという意味
月例(げつれい)
月々(つきづき)
月極(つきぎめ)
・ありふれたという意味
凡庸(ぼんよう)
平凡(へいぼん)
標準(ひょうじゅん)
これらは「月次」の類語であるが、全く同じ意味ではないため文脈によっては使用できないこともある。
「月次」の用例・例文
・月ごとの・毎月のという意味
月次報告書の提出期限は2月20日である。
神社の月次祭には多くの露店が建ち並び参道が活気づく。
それぞれの店舗の月次の売上をグラフにし、競争心を煽っている。
・ありふれたという意味
月次なサービスでは新規顧客を開拓することができない。
若い頃は荒んだ生活をしていたが、今は月次な毎日を送っている。
月次な風景も、カメラのファインダーを通すと違って見える。
「月次」の英語用例・例文
・月ごとの・毎月のという意味の「月次」:monthly(月次・毎月)The monthly meeting is today.(月次会議は今日開かれる)
He writes a monthly column for the magazine.(彼は月次で雑誌のコラムを執筆している)
Metropolitan Police Department announced the monthly total of traffic accidents.(警視庁が月次の交通事故の件数を発表した)
・ありふれたという意味の「月次」:ordinary(月次・ありふれた)
They've had the ordinary problems associated with starting a new project.(彼らは新しいプロジェクトの開始に関わる月次な問題を抱えている)
The restaurant was ordinary and uninspired.(そのレストランは月次なうえに活気がなかった)
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