つき‐なみ【月並(み)/月▽次】
読み方:つきなみ
[名]
1 毎月きまって行われること。月に一度ずつあること。毎月。月ごと。「—の会」
2 「月並俳句」の略。
3 「月次の祭」の略。
4 十二の月の順序。月の移り変わり。「なみ」を「波」に掛けて、歌語として用いられる。
「水のおもに照る—を数ふれば今宵ぞ秋のもなかなりける」〈拾遺・秋〉
げつ‐じ【月次】
つきなみ 【月次・月並】
月並
(月次 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/23 09:37 UTC 版)
月並、月並み(つきなみ)は、月次、月浪とも書き、元来「毎月の恒例」という意味で用いられていた言葉である[1][2]。毎月の恒例行事や催しといったものは古くからあったが[2]、俳句の世界においては、文化年間に爆発的人気を起こし明治中期まで続いた「月並句合」(つきなみくあわせ)と呼ばれる興行があった。これは俳諧の宗匠が毎月、兼題(前もって出しておく題)によって発句を集めて句会を開き、高得点句をまとめて出版する、というもので、手引書となる類題句集なども多く出版され盛んに開催されていた[1]。明治中期、正岡子規はこのような月並句合で作られる、機知や風流振りを特徴とするありきたりな俳句を「月並調」と呼んで批判し、写生の方法を機軸とした俳句の近代化事業を推し進める中でこれを排斥した[3][4]。今日「月並」の語が「陳腐、ありきたり、平凡」といった否定的な意味の日常語として用いられるのはこの子規の用法に由来する[3][5]。
- 1 月並とは
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