《暃》の正しい読み方
「暃」の正しい読み方
「暃」の読み方は不明である。「暃」はいわゆる幽霊文字である(典拠・音義・使用例ともに不明の文字)であるため、読み方を知る手がかりがないためである。一般的な見解としては、「暃」の読み方は「ひ」であると推定されることが多い。おそらく「暃」の字を構成する「日」と「非」が、ともに「ひ」と読めるためであろう。コンピュータに入力するための読み方としては(なかば便宜的に)「ひ」の読みが充てられている。
「暃」は「罪」の異体字(誤記の類)ではないかという見解もある。この観点に立脚すれば「暃」は「ざい」や「つみ」と読むことになる。ただしこれも推測の域を出ない。
「暃」の意味解説
「暃」は、いわゆる幽霊文字である。日本では国家規格であるJISの中に、基本漢字に関する規格がある。コンピュータで使用される漢字は、この規格を元にしている。ただ、JIS規格の漢字の中には、実際に使用された例がなく、読みも判明していないものがいくつか確認されている。そのひとつが「暃」である。つまり、幽霊文字である「暃」には、意味も読みも存在せず、実際に使用された例もない。あくまでも規格に登録してあるだけである。なぜそのようなことになってしまったのかの理由は、「杲」あるいは「罪」という漢字を写す際に書き損じた結果、「暃」という形が生まれ、それが規格に登録されてしまった可能性が考えられる。なぜ「暃」と読むのか・理由
「暃」という字には、厳密には読みが存在しないが、規格文字に含まれてしまっているため、コンピュータで入力できなければならない。そして、コンピュータで入力するには、読みが必要である。したがって、「日」または「非」の音読みから、「ひ」という読みが選ばれている。「つみ」「ざい」という読みに関しては、「暃」の由来が「罪」であるという説を元にして、ただ当てている形だ。「暃」の類語・用例・例文
「暃」という漢字には意味は存在せず、「暃」を使用した熟語もない。そのため、使いどころや意味が明確ではない幽霊文字として扱われる。例文にすると、「暃という漢字について、その出典を研究しようと思う」「暃という字を紙の辞書で調べたいが、見つからないため途方に暮れている」といった形だ。「暃」の類語としては、「挧」「槞」「袮」などが挙げられる。いずれも「暃」と同様に、幽霊文字とされている漢字だ。あくまでも規格の関係で登録してあるだけであり、実際に使用されることはない。また、それぞれの漢字に意味はなく、読みも文字を区別するためのものが存在するのみである。
「暃」の英語用例・例文
「暃」は、英語の表現でも幽霊文字として扱う。そして、英語での読みも存在しないため、便宜上当てられている読みの「ひ」をローマ字表記した「hi」を使用する。例文にすると、「My foreign friend asked me to explain the word "hi"(外国人の友人が、暃という字の説明を求めてきた)」「He seems to like the design of the character "hi"(彼は暃という文字のデザインが好みのようだ)」といった形だ。- 《暃》の正しい読み方のページへのリンク