《有無》の正しい読み方
「有無」の正しい読み方
「有無」の正しい読み方は「ゆうむ」「うむ」「ありなし」などがある。ただ一般的に「有無」は「うむ」と読まれるケースが多い。よって、「ゆうむ」「ありなし」と読んでしまうと、周囲からは誤読だと思われる可能性が高い。周りから誤読を指摘されるかもしれないので、「うむ」と読むのが無難だと言える。「有無」の意味解説
「有無」は、「有るのか無いのか」「承諾するのか断るのか」の二通りの意味がある。例えば、「お店の在庫の有無を確認する」という場合、「有るのか無いのか」の意味、「参加の有無を報告してください」という場合、「承諾するのか断るのか」の意味で用いられる。「有無」という言葉は日常的にはあまり使用されないが、ビジネスシーンで使われることが多いのが特徴。なぜ「有無」と読むのか・理由
「有無」の「有」は音読みで「う」、「無」は音読みで「む」と読まれる。よって、二つの漢字を繋ぎ合わせて、「うむ」と読まれるようになった。「有無」の類語・用例・例文
「有無」の類語というと存否という言葉が挙げられる。「存否」は「そんぴ」と読まれ、その意味は「存在するのかしないのか」。例えば、「その事実の存否が不透明なので、容易にメディアで報道するべきではない」というように用いられる。「有無」と「存否」はどちらも「有るのか無いのか」という共通した意味があるので、類語といって差し支えない。ただ「存否」は、「健在かどうか」「生きているか死んでいるか」というように安否の意味でも使われるのが唯一の違い。・彼からの連絡の有無にかかわらず、出発予定の時刻になったら駅に向かうつもりだ
・教養の有無によって人生は大きく変わると思う
・在庫の有無が分からないので、直接、お店に電話で問い合わせをしてみようと思う
・私の上司は昔から、自分が一度こうだと決めたことに対して周囲に有無を言わせない
・資格の有無にかかわらず、誰もが平等に試験を受けることができる
・お気に入りの商品を見つけたので、お店に在庫の有無を調べてほしいとお願いした
「有無」の英語用例・例文
「有無」の意味を一言で表現できる英語はない。英語の文中で「有無」は「If~or not」「with or without~」というように表現されることが多い。「有無」の英語での用例・例文
There was an item I wanted, so I asked if the store had it in stock or not.
(欲しい商品があったのでお店に在庫の有無を確認した)
I plan to go on a trip with or without contact from him.
(彼からの連絡の有無にかかわらず、私は旅行に行くつもりだ)
You can take a test regardless of whether you have qualifications or not.
(資格の有無にかかわらず、試験を受けることはできる)
《有無》の正しい読み方
「有無」の正しい読み方
「有無」の読み方は基本的に「うむ」である。たとえば「有無を言わさず」は「うむをいわさず」と読む。「有無」は「ゆうむ」とも読めるし、そう読む場合もかつてはあったが、今日では一般的でない。
場面によっては「有無」と表記して「ありなし(有り無し)」と読ませる場合があり得る。
「有無」の意味解説
「有無」は基本的には「あることとないこと」「あるかないか」を指す意味で用いられる。たとえば「在庫の有無」は「在庫があるか否(ない)か」という意味である。物理的・具体的な物体のありなしについてだけでなく、抽象的な要素のありなしを指す意味でも使える。たとえば「資格の有無」「過失の有無」「悪意の有無」など。
「有無を言わせず」のような言い回しにおける「有無」は、「承知するか否か」という意味合いと解釈される。「参加の有無」もこちらの意味と解釈しうる。
なぜ「有無」を「うむ」と読むのか・理由
「有無」はもともと仏教における概念であり用語であった。仏教と共に伝来した語彙の多くは、呉音と呼ばれる種類の音読みが用いられた。「有(ウ)」という読み方は、呉音である。ちなみに「有(ユウ)」は漢音である。「有無」の類語・用例・例文
「有無」の類語としては「存否」や「是非」などが挙げられる。「存否」には「有無」と同様「存在しているかしないか」を指す意味がある、加えて「健在であるかどうか(≒安否)」を指す意味もある。
「是非」は、「認められるかどうか」「正しいことと正しくないこと」といった意味で用いられる語。「ありなし(有り無し)」というよりも、むしろ「よしあし(善し悪し)」を指す意味合いの強い語彙である。
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