立山
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/14 02:19 UTC 版)
人に関わる歴史
- 701年(大宝元年) 国司(越中守)佐伯有若およびその子の有頼(慈興上人)により開山されたと伝わる(白鷹伝説)。
- 1695年(元禄8年) - 加賀藩主が室堂平に立山寺(立山権現)参拝者のための参籠所(現在の室堂山荘の前身)を設置[図 5]。江戸時代には、立山信仰が盛んになり、多くの信者が立山に登拝した。
- 1858年(安政5年)4月9日(新暦) - 安政飛越地震が起きて、鳶山の一部だった大鳶山と小鳶山が消滅し、立山カルデラに大量の土砂が流れ込む。これ以降、現在に至るまで砂防工事が続けられている[図 6]。
- 1872年(明治5年) - 太政官通達により神社仏閣地の女人禁制が解かれる。それ以前の女性の登拝は、芦峅寺の姥堂までとされていた。
- 1880年(明治13年) - 大町市野口 - 針ノ木峠 - ザラ峠 - 富山市原村を結ぶ有料道路の立山新道が開通。
- 1894年(明治27年) - 陸地測量部の館潔彦らが立山を測量。
- 1927年(昭和2年)5月12日 - 頂上直下、三ノ越の巨岩に昭和天皇の御製「立山の空にそびゆる雄々しさにならえとぞ思ふ御代の姿も」を刻んだ歌碑が完成。
- 1932年(昭和7年)
- 1934年(昭和9年)12月4日 - 中部山岳国立公園に指定され、山域はその特別保護地区となる[6]。
- 1953年(昭和28年)6月15日 - 立山頂上郵便局を室堂に開設[郵 1]。取扱開始日は同年7月5日[郵 1]。
- 1954年(昭和29年) - 富山地方鉄道立山駅から美女平駅までの区間の立山ケーブルカーが開業。
- 1970年(昭和45年)7月10日 - 立山頂上郵便局を立山山頂郵便局へ改称[郵 2]。
- 1971年(昭和46年)6月1日 - 立山黒部アルペンルートが全通開通。
- 1981年(昭和56年)7月18日 - 立山山頂簡易郵便局が室堂に開設される[郵 3]。取扱開始日は同年7月20日[郵 3]。
- 1981年(昭和56年)7月20日 - 立山山頂郵便局が廃止され、引継局を小見郵便局とする[郵 4]。なお2022年現在、立山山頂は日本郵便から交通困難地の指定を受けているため、地外から当地宛に郵便物を送付することはできない[郵 5]。
- 1995年(平成7年)6月27日 - 解体修理の行われた室堂小屋が国の重要文化財に指定[7]。山小屋として使用されていた建物としては日本最古のものである。
- 2000年(平成12年)4月28日 - 郵政省が、『立山連峰とチューリップ畑・富山県』の50円切手を発売[郵 6][図 7]。
- 2008年(平成20年)8月 - 富山県、地元市町が「立山・黒部〜防災大国日本のモデル―信仰・砂防・発電―〜」として、立山を世界遺産の文化庁暫定リスト公募に提案していたが、「国際評価が定まっていない」としてリスト入りが見送られた[報 3]。
- 2012年(平成24年)
- 2014年(平成26年)8月28日 - 立山黒部ジオパークが日本ジオパークに登録。
- 2018年(平成30年)1月 - 内蔵助雪渓に存在する氷体が氷河であることが確認される[報 2]。
注釈
出典
- ^ a b 日本の主な山岳標高(富山県の山)、国土地理院、2010年12月16日閲覧。
- ^ 基準点成果等閲覧サービス、国土地理院、2010年12月16日閲覧。
- ^ 『一等三角点百名山』山と渓谷社、1988年、ISBN 4-635-17030-6
- ^ 『新聞に見る20世紀の富山 第1巻』(2000年5月20日、北日本新聞社発行)200頁。
- ^ 『新聞に見る20世紀の富山 第1巻』(2000年5月20日、北日本新聞社発行)201頁。
- ^ 中部山岳国立公園(環境省)、2010年12月16日閲覧。
- ^ 1995年(平成7年)6月27日文部省告示第100号「文化財を重要文化財に指定する件」
- ^ “Tateyama Midagahara and Dainichidaira | Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (2012年7月3日). 2023年4月14日閲覧。
- ^ 万葉集 巻17、4000、4024
- ^ 万葉集 巻17 4000 立山賦一首
- ^ “有頼柳”. 日本伝承大鑑. 2021年5月7日閲覧。
- ^ a b c “雄山神社(富山・立山町)”. 2023年7月30日閲覧。
- ^ “立山町の観光施策について~自然と文化の地域資源を活かした地域活性化策~”. 富山県立山町 商工観光課. 2023年8月5日閲覧。
- ^ “学校登山用ヘルメットの貸出し” (pdf). 富山県山岳遭難対策協議会 (2021年3月2日). 2023年7月23日閲覧。
- ^ 立山カルデラ研究紀要第11号-芦峅ガイドの系譜p23 五十嶋一晃 2017年12月2日閲覧
- ^ “バス - 夏山バスのご案内(室堂線”. 富山地方鉄道株式会社. 2023年8月2日閲覧。
- ^ “登山バス<ホーム”. まいたび. 2023年8月3日閲覧。
- ^ 『日本百名山』深田久弥(著)、朝日新聞社、1982年、ISBN 4-02-260871-4、pp.188-191
- ^ 『新日本百名山登山ガイド〈上〉』 岩崎元郎(著)、山と渓谷社、2006年、ISBN 4-635-53046-9、pp148-150
- ^ 『花の百名山』田中澄江(著)、文春文庫、1997年、ISBN 4-16-352790-7、P213-216。その著書で代表する花としてイワイチョウを紹介した。
- ^ a b c 『改訂版 富山県の山』山と渓谷社、2010年、ISBN 978-4-635-02367-2、pp.16-19
- ^ a b 『コンサイエンス日本山名辞典』三省堂、1992年、ISBN 4-385-15403-1、P326-327
- ^ a b c 『新日本山岳誌』ナカニシヤ出版、2005年、ISBN 4-779-50000-1、P914-916
- ^ 『切手と風景印でたどる百名山』ふくろう舎、2007年、ISBN 978-4-89806-276-0、P92
- ^ 本郷真紹「古代社会の形成と展開」64ページ(深井甚三・本郷真紹・久保尚文・市川文彦『富山県の歴史』山川出版社 2003年11月)など
- ^ 『名山の日本史』河出書房新社、2004年、ISBN 4-309-22410-5、p254
- ^ ウォルター・ウェストン『日本アルプス再訪』、水野勉訳、平凡社、1996年、ISBN 4-58-276161-5
- ^ 下川耿史 『環境史年表 明治・大正編(1868-1926)』p333 河出書房新社 2003年11月30日刊 全国書誌番号:20522067
- ^ a b c d 『北アルプス山小屋物語』東京新聞出版局、1990年、ISBN 4-8083-0374-4、P161-178
- ^ 『ヤマケイ アルペンガイド8 剣・立山連峰』山と渓谷社、2008年、ISBN 978-4-635-01352-9
- ^ 『剱・立山 (山と高原地図 36) 』 昭文社、2010年、ISBN 978-4-398-75716-6
- ^ a b “立山連峰:日本初の「氷河」、学会が認定”. 毎日新聞 (2012年4月4日). 2012年4月4日閲覧。[リンク切れ]
- ^ a b 立山で新たに氷河二つ 内蔵助と池ノ谷 県内計5カ所に 北日本新聞社 2018年1月19日
- ^ 富山新聞、2010年2月7日[要ページ番号]
- ^ 国内7カ所目の氷河確認 北アルプス、唐松沢雪渓 産経新聞 2019年10月4日
- ^ 『北日本新聞』2008年5月31日朝刊[要ページ番号]
- ^ 23人遭難か ふぶきの立山『朝日新聞』1970年(昭和45年)12月3日夕刊 3版 11面
- ^ 七人(同志社大)いぜん不明 十六人は無事に避難 吹雪の立山『朝日新聞』1970年(昭和45年)12月3日朝刊 12版 3面
- ^ “国内初の現存する「氷河」を立山連峰で発見!|立山の雪|とやま雪の文化|富山県”. 富山県. 2018年6月22日閲覧。
- ^ “立山信仰の世界-第2展示室-”. 富山県. 2021年4月26日閲覧。
- ^ a b 富山県. “天界”. 富山県. 2021年4月26日閲覧。
- ^ “立山駅前(千寿ケ原駐車場)の利用について”. 富山県. 2023年8月3日閲覧。
- ^ “駐車場のご案内”. 立山黒部アルペンルート. 2023年8月3日閲覧。
- ^ a b 1953年(昭和28年)6月15日郵政省告示第770号「白山頂上郵便局等設置」
- ^ 1970年(昭和45年)6月4日郵政省告示第480号「郵便局改称の件」
- ^ a b 1981年(昭和56年)7月18日郵政省告示第534号「簡易郵便局を設置する件」
- ^ 1981年(昭和56年)6月17日郵政省告示第423号「郵便局を廃止する件」
- ^ “別冊(内国郵便約款第79条及び第97条関係) 交通困難地・速達取扱地域外一覧”. 日本郵便 (2022年2月21日). 2022年5月1日閲覧。
- ^ 2000年(平成12年)4月11日郵政省告示第239号「ふるさと八十円郵便切手および五十円郵便切手(北陸)を発行する件」
立山と同じ種類の言葉
固有名詞の分類
- >> 「立山」を含む用語の索引
- 立山のページへのリンク