鵡川とは?

鵡川

タンポポシシャモ遡る恵み深い川
鵡川は、北海道占冠村トマム山にその源を発し、占冠村盆地においてパンケシュル川、双珠別川等を合わせ赤岩峡谷流下し、穂別市街穂別川合せ鵡川町山峡の地を離れ、鵡川市街南西流下し、太平洋に注いでいる流域面積1,270km2流路延長135kmの河川です。

鵡川河口より上流方向
鵡川河口より上流方向

河川概要
水系鵡川水系
河川鵡川
幹川流路延長135km
流域面積1,270km2
流域内人13,000
流域関係都県北海道

鵡川流域図
○拡大図
1.鵡川の歴史
"流域には古い時代からアイヌ人々定住長年渡り文化維持されていました。流域への和人入地は、1800年以降で、その明治中期以降本州からの開拓民が次々と入植し、一面に茂った大木を切り倒し農地開き、鵡川の豊富なにより地域開発進みました。"


鵡川の名前の由来いろいろな説がありますが、アイヌ語でムカ・ペッまたはムッカ・ペであり、「ふさがる川」という意味だといわれています。これは、海の上げ潮のために、河口が砂でふさがれる状態を表したということです。
明治時代の地名
鵡川の流域には、考古学的な遺跡発掘によって相当古い時代からアイヌ人々定住していたと想像されています。明治時代地名全部アイヌ語で続一されでいることなどから、この地域アイヌ人々生活圏として広く利用され、また、近世までアイヌ文化維持されてきたものと考えられます。
流域への和人入地は、河口位置する現鵡川町早く1800年寛政12年)で、上流に向かう程遅く穂別町1800年代後半占冠町が1900年代となっています。
以後肥沃温暖な鵡川の流域には、明治中期以降本州からの開拓民が次々と入植し、一面に茂った大木を切り倒し農地を開いていきました。下流鵡川町では早くから稲作が試されており、明治25年開かれた反歩水田流域稲作始まりです。鵡川の豊かなは主に農業用水として活用され、特に下流平野部道内指おりの稲作地帯として発展しました。今ではその豊かな活用した4,000haにも及ぶ、水田広がり緑の大地では放牧された牛・馬食む姿もが見られます。また、漁業農林業鉱業などの開発進んで現在の鵡川・穂別占冠などの集落形成され、地域行政経済中心として発展してきました。

下流域の市街と田園地帯
下流域の市街田園地帯

鵡川の河川改修大正時代小規模護岸工事始まり戦後になると計画的工事手掛けられ、重要な堤防から次々と整備進んでいます。

2.地域の中の鵡川
"豊かな水産資源自然環境背景としたイベントとして鵡川町のタンポポフェスティバルや穂別流送祭りなどが開かれています。地元方々により、子供たちが鵡川への認識高めてもらう為の活動として「かわ塾」や植樹会、さらに清掃活動なども熱心に行なわれています。また鵡川の河口干潟再生については地元方々意見交換行いながら進めています。"


シシャモのすだれ干し
シシャモのすだれ干し
鵡川の流れ比較的穏やかで、流域住む人々からは「母なる川」として親しまれ、「女川」(ポン・ムカ)とも呼ばれていました。流域面積流路延長が似かよった隣の沙流川たくまし流れの「男川」であることから2つそろって夫婦川とも言われています。鵡川の流域農林水産業基幹で、水稲主体畑作と畜産との複合経営もみられます。また、軽種馬産地としても有名で、北海道豊かな自然・風土を代表する地域となっています。鵡川はシシャモサケがたくさ遡上する「豊漁の川」としても知られており、漁業では、サケ名産品であるシシャモのほか、河口周辺海域ではホッキホタテが行われています。

鵡川町タンポポ公園始めとした河川敷では、豊かな水産資源自然環境背景としたイベントとして鵡川町のタンポポフェスティバルや穂別流送祭りが開かれ、また公園緑地利用しての各種レクリエーション数多く行われています。

また地元方々により、子供たちに川を知り、川に親しんでもらう為の活動として「かわ塾」や植樹会、さらに清掃活動なども熱心に行なわれています。
日本有数のシギ・チドリ等を中心とした渡り鳥中継基地であった鵡川河口干潟は、海岸侵食により面積減少し、渡り鳥中継地としての機能年々低下していました。そのような状況をふまえ、地元方々意見交換おこないながら鵡川河口部の保全あり方について考えるため平成8年より「鵡川河口に関する懇談会」を設け、足かけ4年間の議論おこないました。その提案提言意見具体的に実施する組織として「河口懇談会に携わった方々」、「鵡川に関わり活動している川が好きな方々」が平成12年8月29日に「わくわくワーク・むかわ」を発足させ、現在自環境学習など様々な活動を展開しています。また、懇談会提案を基に平成12年より鵡川河口干潟再生保全事業が進められています。

河口干潟での野鳥観察会河川敷での植樹会風景かわ塾での様子カヌー体験
河口干潟での
野鳥観察
河川敷での
植樹風景
かわ塾での様子
カヌー体験


3.鵡川の自然環境
"鵡川流域には多様な動植物生息し、特に鳥類では鵡川河口域の干潟が、キョウジョシギトウネンハマシギなど30種以上のシギチドリ類の集団飛来地で、河口周辺数多く野鳥観察されている。また魚類サケマス北海道太平洋側にしか生息しないシシャモなどが遡上します。"


鵡川上流部の占冠村日高山脈北端部の山岳丘陵地帯となっており、鵡川は中小起伏山間部細長く屈曲して流れています。中下流部の穂別町流域は、大半山地に含まれ、大部分は小起伏山地で高度もあまり高くなく、その西南方に丘陵分布しています。河口付近下流域は田園地帯広がる低地で、鵡川は緩やかに蛇行して流れ河口至ります。
鵡川流域植生では下流部は広葉樹林が最も広い面積占めており、上流部では針広混交林様相を呈し、針葉樹純林となっている所も多く標高の高い地域ではダケカンバ群落が目立ちます。伐採跡地ではトドマツなどの人工林河口付近では、湿性植物や塩性植物見られます。流域でも屈指の高峰トマム山にはエゾイソツツジ、キバナシャクナゲといった高山植物生育しています。流域特色ある植物としては、鵡川町東部丘陵地帯に自生するサクラソウ群落あります
鵡川流域生息する哺乳類ヒグマエゾシカキタキツネなどです。

鵡川河口周辺の野鳥
鵡川河口周辺野鳥
鳥類では、アカゲラヤマゲラコゲラカワセミなどの鳥類生息適した環境で、国の天然記念物指定されているクマゲラ確認されています。農耕地周辺にはキジバトノビタキコウライキジなどの姿も見られます。また鵡川河口域には北海道随一といわれる干潟発達して、キョウジョシギハマシギなど30種以上のシギチドリ類の集団飛来地となっており、カモ類、アイサ類なども数多く見られ河口周辺数多く野鳥観察されています。

シシャモ(鵡川町より提供)
シシャモ(鵡川町より提供)
鵡川水系生息する魚類サケマスシシャモなどです。
北海道太平洋沿岸にのみ分布するシシャモは秋から冬の産卵期に遡上産み付けられた卵は春までの半年間を河床で過ごします。上流部には渓流性のヤマベなどが見られます。鵡川流域にて確認された貴重種の昆虫としては鱗翅目シロオビヒメヒカゲあります両生は虫類では道内各地生息するエゾアカガエルシマへビ、エゾサンショウウオなどが確認されています。

河川敷のタンポポ公園の風景
河川敷タンポポ公園の風景
自然景観公園名勝では占冠村穂別町主体に全流域の約9割が森林占められ、秋の紅彩り鮮やかです。上流部の占冠村は、紅葉の名所で、赤岩青巌峡の峡谷双珠別川ダム周辺、五番滝などの景勝地分布します。中流部の穂別町でも、山岳地帯彩りは見ごたえがあります下流部の鵡川町河川および周辺田園風景広がり市街地周辺河川敷には、タンポポ公園整備されています。河口部は、広がりのある河川空間太平洋海岸線および干潟海浜植物群落に代表され、北海道らしい風致景観を呈しています。
4.鵡川の主な災害


発生発生原因被災市町村被害状況
昭和37年8月台 風鵡川町穂別町占冠村死者1名
浸水家屋595
田畑被害1,316ha
平成4年8月台 風鵡川町穂別町占冠村家屋半壊2戸
家屋浸水139
田畑被害2,193ha


(注:この情報2008年2月現在のものです)

鵡川

読み方:ムカワ(mukawa)

所在 北海道

水系 鵡川水系

等級 1級


鵡川

読み方:ムカワ(mukawa)

所在 北海道(JR日高本線)

駅名辞典では2006年8月時点の情報を掲載しています。

鵡川

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/03/08 08:39 UTC 版)

鵡川(むかわ)は、北海道上川総合振興局管内および胆振総合振興局管内を流れ太平洋に注ぐ一級河川。鵡川水系の本流である。




  1. ^ 鵡川水系河川整備基本方針
  2. ^ 鵡川の歴史(国土交通省)
  3. ^ 『穂別町史』324頁 1968年 穂別町役場刊
  4. ^ 竹谷正也 「思い出を綴る」 『穂別高齢者の語り聞き史(昭和編)大地を踏みしめて 上 』 穂別高齢者の語りを聞く会、2014年、p286-291。
  5. ^ 第33回 むかわ町穂別流送まつり -人間を木材に見立ててタイムを競う、穂別の夏の風物詩-(good day 北海道 公益社団法人・北海道観光振興機構ホームページ)2016年8月21日閲覧


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