球磨川とは?

くま がわ -がは 【球磨川】 ◇

熊本県南部流れる川。九州山地石楠(しやくなん越・水みずかみ付近に源を発し,南西流れ八代やつしろ市で八代海に注ぐ。長さ115キロメートル日本三大急流一つで,球磨川下りは有名。木棉(ゆうば)川。

球磨川

アユ踊り 緑豊かな急流球磨川
球磨川は熊本県球磨郡水上村銚子笠(高さ1,489m)を水源としています。九州山地流下しつつ、川辺川などの多く支川流れ込んできています。流れは、球磨盆地人吉盆地のほぼ真ん中通り、再び険しい山の間を流れ、やがて八代平野に出て、前川南川分流して八代海に出る幹川流路延長115km、流域面積1,880km2熊本県最大九州長さ3番目の一級河川です。また、険し山々の間を流れることから、最上川富士川ならんで日本三大急流一つとして全国に知られています。

八代市内で分流する球磨川
八代市内で分流する球磨川

河川概要
水系球磨川水系
河川球磨川
幹川流路延長115km
流域面積1,880km2
流域内人137,265
流域関係都県熊本県

球磨川流域図
○拡大図
1.球磨川の歴史
"球磨川は、古来より「恐ろしい川」として知られており、幾度となく流域の町をおし流してきました。先人たちは急流球磨川に幾多治水利水事業を行ってきており、現在もなお伝説的な工法構造物が残る、歴史文化香り高い川です。"

球磨川の歴史先人の知恵

球磨川(ちくまがわ)治水工事は、国の直轄事業として改修事業着手するまでは、水系一貫した治水事業行われていませんでした記録をたどってみると、鎌倉時代元治元年1199年)に人吉城(ひとよしじょう)築城されていますが、これが球磨川治水事業最古もののようです。その後加藤清正(かとうきよまさ)肥後(ひご )の地に封ぜられてからその子忠広(ただひろ)改易されるまでの約30年間に、八代荻原から前川(まえかわ)に至る現在の堤防および遙拝堰(ようはいぜき)前川堰の築造が行われ、今も地域住民恩恵与えています。徳川時代至り世相安定するにおよんで、上流球磨地区では開田盛んになり、下流八代地区では干拓が行われ、利用するための工事が活発となりました。この種の事業最古のものは小規模ながら球磨地区では、川辺村現在の相良村川辺)の新井手(寛永3年 1626年続いて柳瀬蓑毛(やなせみのも)現在の相良村(さがらむら)柳瀬)の新井手が挙げられます。大規模工事としては、百太郎溝(ひゃくたろうみぞ)幸野溝(こうのみぞ)木上(きのえみぞ)築造され現在もその機能発揮している。八代地区では、古くから古麓付近遙拝堰地点)の取水によってかんがいしていましたが、遙拝堰築造によって用水は容易に確保できるようになりました。一方水運は、人吉八代間の疎通改良に3箇年歳月をかけ、寛文4年1664年)に開通をみました。

幸野溝 百太郎溝取水樋門
幸野溝 百太郎溝の取水樋門

滔々と水路よどみなく流れ幸野溝球磨地方かんがい大きな役割を果たしています。
長さ三間余り、横半間真角の大石材で造られた取水樋門


遙拝堰
遙拝堰
 球磨川下流部のかんがい一手に引き受ける遙拝堰
2.地域の中の球磨川
"球磨川は古くから農業用水発電用水利用され、流域社会経済活動支えてきました。また清流球磨川を利用した舟下りラフティング等の水辺活動が活発に行われています。"

球磨川と地域社会とのつながり

●やつしろ全国花火競技大会
やつしろ全国花火競技大会
球磨川のは、流域内の14,000haに及ぶ耕地農業用水や、八代平野臨海工業地帯で紙・パルプ金属加工製造業などの 工業用水流域内の20箇所行われている水力発電等などに利用されており、流域社会経済活動支えています。
また、流水山肌削り取って出来た球磨川には、川遊びメッカ点在しています。尺アユ呼ばれる大物鮎釣り四十八の瀬や巨岩奇岩眺めながら、迫力スリル満点川下りや、激流荒々しい岩場突き進むラフティングも楽しむことが出来ます荒瀬ダム瀬戸石ダムには「くまがわあゆみ館」「川のとっとっと館」というダム魚道観察施設があり、遡上する様子見学することも出来ます

また、球磨川を使ったイベントも盛んです。八代市では「八代くま川祭り」、「河童祭り」などが行われています。特に「やつしろ全国花火競技大会」は、全国花火師がその技術を競い見事な花火上がります。その他にも「日本一の大鮎釣り選手権大会」や「人吉花火大会」など様々なイベントが球磨川を使って行われています。
●「一年中球磨川の日」イベント風景
●「一年中球磨川の日」イベント風景
当流域では、地域との交流の場として、「一年中球磨川の日」と称し、年間通して球磨川に関するイベントを展開しています。一年中、球磨川流域どこかで球磨川が発信され、球磨川を愛する人達交流の場、さらに球磨川を学ぶ総合学習の場として、子供達から一般成人までを対象に、歴史文化アウトドアなどに関する多彩な行事が行われ、多く方々参加されています。
3.球磨川の自然環境
"球磨川は、源流から中流域の殆どが狭隘部を抜けての急流河川であるため、日本三急流一つとして数えられています。流域内には、昔ながら自然環境多く残しており、動植物数多く生息しています。特に球磨川のアユ大きく日本一の大鮎釣り釣り選手権大会」が開催されています。"

球磨川の自然

球磨川源流部の市房山には、熊本県天然記念物にも指定されている九州特産のツクシアケボノツツジが生育し、市房ダム周辺には桜の木数多くシーズンには多くの人が訪れます。中流部の新村周辺では自然環境良くキャンプ客が多く訪れる。初夏にはゲンジボタル広く見られます。人吉市では中州中川原公園住民集まり魚釣りカヌーを楽しみ、木陰多くあるため夏場でも快適な環境が整っています。人吉地区にはカジカガエル生息し、美し鳴き声夏の風物詩となっています。また、大きなアユが育つ事で有名で、特に30cmを超すアユは尺アユ呼ばれています。魚類ではアユ以外にスナヤツメなどの貴重な種も数多く生育しています。下流部の球磨川堰付近には、水際から高水敷にかけてはツルヨシ群落広く分布しており、ワンドにはコガタノゲンゴロウなどの貴重な水生昆虫生息し、萩原付近左岸高水敷には豊原運動公園があり、広大グラウンド球技ジョギング散策等に幅広く利用され、公園内のせせらぎ水路では家族連れで楽しむ姿が多く見られます。河口部では干潟ヨシ原発達アサリアナジャコが行われており、シオマネキハクセンシオマネキ等の貴重なカニ類やヘラシギホウロクシギ等の貴重な鳥類見られます。また、野鳥多く生息バードウォッチングも盛に行われています。なお、環境省の「日本の重要湿地500」にも選定されており、夕暮れ時に八代海に沈む夕日絶景です。皆様も是非、このように自然環境恵まれた球磨川に遊び来られてみてはいかがですか

●急流球磨川下りの風景 ●八代市並びに球磨川河口(八代海)
急流球磨川下り風景 八代市並びに球磨川河口八代海
4.球磨川の主な災害

発生発生原因 水位 雨量 被災市町村 被害状況
昭和40年
7月
梅雨前線 9.18m(横石
5.05m(人吉
873.8mm(五木
544.5mm(人吉
576.3mm(八代
八代市
人吉市
死者6名、
家屋損壊流失1,281戸、
床上浸水2,751
昭和46年
8月
台風19号 9.37m(横石
4.23m(人吉
461.0mm(五木
314.3mm(人吉
160.8mm(八代
八代市
人吉市
死者6名、
家屋損壊209戸、
床上浸水1,332
昭和57年
7月
梅雨前線 9.93m(横石
4.60m(人吉
356.0mm(五木
340.2mm(人吉
488.0mm(八代
八代市
人吉市
死者4名、
家屋損壊47戸、
床上浸水1,113

出典:「熊本県災害史」熊本県、「熊本県防災消防保安年報熊本県による。)
5.その他
"球磨川の名前の由来は、諸説ありますが、球磨川流域は山深く幾多の谷で形成されており九谷より流れ落ちる川「九川(くまんがわ)」という名から変じたという説もあります。"

球磨川の名前の由来

球磨川の名称の起源についてさだかではないが、一般的に次の説が言われています。球磨川流域は、山深く幾多の谷から形成されており、あたかも谷より流れ落ちるため「九川」と称すまた、この川に麻の葉流れ来る見て麻の葉流れる川ということ木綿川(ゆうばかわ)あるいは結入川、夕川と呼ぶようになった上流球磨郡より流れ来る故に球磨川とも言う。現在は、球磨川と呼ばれている。

球磨川
写真提供NPO Hand to Land

(注:この情報2008年2月現在のものです)

球磨川

読み方:クマガワkumagawa

所在 熊本県

水系 球磨川水系

等級 1級


球磨川

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/08/15 06:39 UTC 版)

球磨川(くまがわ)は、熊本県南部の人吉盆地を貫流し川辺川をはじめとする支流を併せながら八代平野に至り八代海(不知火海)に注ぐ一級河川で、球磨川水系の本流である。熊本県内最大の川であり、最上川富士川と並ぶ日本三大急流の一つでもある。






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