菊池川とは?

菊池川

と自然と文化ふれあう 豊かなふるさとのながれ
菊池川は、その源を熊本県阿蘇郡葉山に発し、阿蘇外輪山渓流をあつめ菊池市流下して迫間川合志川岩野川等を合わせつつ菊池台地貫流し狭さく部に入り和仁川及び江田川等を合わせ玉名平野に出て玉名市において有明海に注ぐ、幹川流路延長71km、流域面積996km2一級河川です。

河口部へ注ぐ菊池川
河口部へ注ぐ菊池川

河川概要
水系菊池川水系
河川菊池川
幹川流路延長71km
流域面積996km2
流域内人208,694
流域関係都県熊本県

菊池川流域図
○拡大図
1.菊池川の歴史
"菊池川では、古くから舟運が盛んでした。
古墳時代には、近畿地方大陸との交流の跡が見られ平安末期開かれた高瀬港は、国際貿易港として、江戸時代以降肥後最大輸出港として栄えました。
治水事業は、16世紀末に加藤清正により本格的始められ、今も石はね等の施設が残っています。"

菊池川の歴史先人の知恵活用

菊池川の中流域から下流域にかけては、高低差が小さく流れが緩やかであるため、古くから川を利用して人や物の交流が行われてきました。

《チブサン古墳》
チブサン古墳
菊池川流域には、全国装飾古墳のうち約25%に当たる122基が集中しており、チブサン古墳などが国指定史跡となっています。装飾古墳とは、古墳石室石棺、あるいは横穴外壁内部文様絵画彫刻を施されているものです。その図柄には、船が描かれたものが多くあり、被葬者河川舟運、あるいは海上交易に関わっていた可能性示していると考えられています。古墳時代5世紀後半頃に築造された江田船山古墳国指定重要文化財)の副葬品などからは大陸との深い交流がうかがわれ、また、菊池川流域産の舟形石棺遠く瀬戸内近畿地方まで運ばれていたことが判っています。

《江田船山古墳》 《舟形石棺》
江田船山古墳舟形石棺


平安末期には、下流高瀬伊倉熊本県玉名市)の港が開かれ、国際貿易港として栄えました。
《俵転がし》
《俵転がし
江戸時代になると、鎖国体制になっていく過程で、港としての機能高瀬統合されていきました。菊池川流域産出される米は、質・量ともに良好なため、標準米として全国米相場影響与えたほどで、高瀬肥後最大輸出港として一層の発展遂げました。その頃作られた俵転がし(俵を堤防から舟へ運ぶ坂道)は現在もその跡が残されています。

《石はね》
《石はね》
菊池川の治水及び新田開発事業は、16世紀終わりから17世紀初めにかけて加藤清正により本格的始められました。もともと菊池川は田(現玉名市大倉)から南に曲がって伊倉の西を通り横島町横島天水町久島山の間を通って有明海に注いでいたといいます。洪水時にはJR鹿児島本線付近高瀬付近だけでなく現在の九州自動車道付近まで浸水していました。そのため清正は川を西の方へ直流にする形にもっていき、旧菊池川は唐人川として残し水量川幅も減じました。新菊池川には、ところどころに轡塘(くつわども)(遊水地)を築き、蛇行するところには数多くの石はね(水の勢い和らげる)が設けられ洪水被害軽減させました。特に、「石はね」については、最近河川工事でも同じ形式での工事が行われています。

また、有明海干満の差が大きく満潮時には平野部まで潮が入りこむため、耕作できない土地多くありました。そのため唐人川久島横島の間に石塘を築いて海水進入防ぎ干拓行い広い水田開発されました。
石塘図 《石塘》
《石塘》
2.地域の中の菊池川
"菊池川流域では、菊池川をとおして流域自治体が一体となって川を美しくする活動取り組んでいます。 また、歴史文化施設親水公園活用様々なイベントが行われています。"

地域社会とのつながり

菊池川では、川をきれいにすることを目的として流域の全21市町村集まり平成元年に「菊池川流域同盟」が結成され、平成4年7月には全国初めての河川美しくする統一条例施行し、川を美しくする運動を展開しています。
また、流域内には、歴史文化を今に残す史跡祭りなど、また上流域の菊池渓谷はじめとする豊かな自然を活用した施設がたくさあります

《水辺プラザかもと》
水辺プラザかもと
菊池川中流部に位置る鹿本郡鹿本町には、「水辺プラザかもと」があります。自然とふれあいながら、心ゆくまで遊ぶことができる水辺公園です。また、くつろぎ安らぎ感じることができる、健康をテーマにした人に優しい施設です。中核となる公園中央の建物水辺プラザ」では、天然温泉地域特産品販売する物産館もあります平成14年度には年間95万人もの人が訪れ人気施設となっています。

《ゆめほたる》
《ゆめほたる》
水辺プラザ近くには、地元鹿本町主体となり、「水辺の楽校プロジェクト」が整備中です。舟運歴史良好自然環境をを活かして、子どもたちが安全に水辺へ近づけ、動植物触れあえ、自然の大切さを学べる場、市民の憩える場として整備されています。菊池川 鹿本町水辺学習館「ゆめほたる」も整備し、子どもから高齢者までの総合学習の場としても利活用することができます

また、河口から約15キロ付近玉名郡菊水町には、江田船山古墳国指定重要文化財)をはじめとして多く古墳があり、古墳宝庫と言われています。ここの周辺一帯は、古墳水辺公園等があわせて整備されており、ここにも多くの人が訪れています。

《しびんちゃ館》
《しびんちゃ館》
鹿本町菊水町の間に位置する山鹿市には、歴史的建物のなかに菊池川流域交流コミュニケーション拠点として菊池川流域ネットワークでむすぶ、「しびんちゃ館」があります流域皆さん情報交換の場として、館内には菊池川に関するいろんな情報コーナーミニ水族館(もちろんしびんちゃもいます) がありますまた、2階は交流室になっており、お申し込みいただければイベント催し会議などの目的利用することができます

《情報コーナー》 《ミニ水族館》
情報コーナーミニ水族館

このように、菊池川流域では、菊池川をとおして流域一体となって活動取り組み、また流域内の歴史文化親水施設活用して様々なイベントが行われています。
3.菊池川の自然環境
"上流菊池渓谷は、数少ない原生の自然が存在し、ヤマメオヤニラミ等が生息しています。
中・下流には、国の特別天然記念物指定されているチスジノリや、環境省レッドデータブック絶滅危惧種I A類に選定されているニッポンバラタナゴ等が生息しています。"


菊池川流域図
上流域には、日本名百選に選ばれている菊池渓谷など、美し渓谷滝・水源(名水)が数多く存在しています。菊池渓谷にはケヤキモミブナ林といった自然林に、渓流象徴であるヤマセミカワセミ等の鳥類生息し、ゲンジボタルオオムラサキ等の昆虫類見られます。また、ヤマメ環境省レッドデータブック準絶滅危惧種に選定されているオヤニラミ等の魚類生息している、数少ない原生の自然が存在する場所です。
《菊池渓谷》 《オヤニラミ》
菊池渓谷オヤニラミ

中流域下流域は、菊池盆地マコモヨシ繁る緩やかな流れから、狭窄部に入って河崖にエノキメダケ成立する早瀬となり、玉名平野に出ると再びマコモヨシ繁る田園地帯河川となっています。
《チスジノリ》
《チスジノリ》
なお、山鹿市分田から山鹿大橋までの約2kmが「菊池川のチスジノリ発生地」として国の特別天 然記念物指定されています。長さ15~60cmで、川底の石に着き、美し赤紫色で、秋から春にかけて繁ります。

《ニッポンバラタナゴ》
ニッポンバラタナゴ
また、菊池川流域では、タナゴ類は「しびんちゃ」と呼ばれ親しまれていますが、そのうちのニッポッンバラタナゴは、環境省レッドデータブック絶滅危惧種I A類に選定されているになっています。
4.菊池川の主な災害


発生発生原因被災市町村被害状況
昭和28年6月梅雨前線詳細不明床上床下浸水15,335
昭和37年7月梅雨前線詳細不明床上床下浸水6,389
昭和40年7月梅雨前線詳細不明床上床下浸水928戸
昭和55年8月台風12号菊池川流域床上床下浸水3,900
昭和57年7月梅雨前線菊池川流域床上床下浸水3,721
  平成2年7月梅雨前線菊池川流域床上床下浸水1,784

(注:この情報2008年2月現在のものです)

菊池川

読み方:キクチガワ(kikuchigawa)

所在 熊本県

水系 菊池川水系

等級 1級


菊池川

作者松岡

収載図書松岡選集 2
出版社松岡孝
刊行年月2004.12


菊池川

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/07/10 04:51 UTC 版)

菊池川(きくちがわ)は、熊本県北部を流れる菊池川水系の本流で、一級河川である。西南戦争の激戦区の一つとなった。






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