過去の主な寒冬とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 過去の主な寒冬の意味・解説 

過去の主な寒冬(日本)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/28 02:52 UTC 版)

寒冬」の記事における「過去の主な寒冬(日本)」の解説

前述通り気象学的には冬の期間は12月から2月にかけての3か月間を差し2つの年をまたぐこととなるため、本項でも1シーズン2つの年で記述する(例:「1944 - 1945年」と記載される場合1944年12月から1945年2月にかけての冬を表す)。 1887 - 1888年 2月5日秋田歴代最低の-24.6観測2月平均気温も-3.7歴代3位1899 - 1900年 1月27日松本歴代最低の-24.8観測1901 - 1902年 1月25日旭川日本官署歴代最低となる-41.0観測宇都宮1月24日歴代最低の-14.8観測ちなみに寒冬であると同時に統計最大冷夏年でもある。また、1月23日出発した青森歩兵第5連隊1月24日午前2時半帰投するため露営地を出発した果たせず、約140名中最終的に生き残ったのが11という事件「八甲田雪中行軍遭難事件となった1912 - 1913年 歴代最大低温年であり、冬も顕著な低温であった1917 - 1918年 西日本中心に寒冬となり、特に九州では1963年1936年等と並んで観測史上最も寒い冬の一つである。福岡では12月30日観測史最大積雪30cm、1月平均気温過去最低の2.2記録した1920 - 1921年 1月16日甲府歴代最低の-19.5観測1921 - 1922年 1月北海道記録的低温帯広平均気温-16.6(最高平均-6.7/最低平均-26.4)、旭川平均気温-16.3(最高平均-10.3/最低平均-24.0)、札幌平均気温-10.2(最高平均-4.8/最低平均-16.6はいずれ歴代最低。他、北日本東日本各地歴代最低の平均気温観測釧路1月-11.5秋田1月-4.4宮古1月-4.1石巻1月-3.5、つくば1月-1.1東京1月0.6新潟1月-1.4飯田1月-2.7)しかし2月一転して記録的高温になった1930 - 1931年 2月23日青森歴代最低の-24.7観測根室では2月18日歴代最低の-22.9観測し2月平均気温も-10.2観測史上最低となった1935 - 1936年 1938 - 1939年 2月11日高山歴代最低の-25.5観測1944 - 1945年 平均気温南西諸島除き平年より3 - 4以上も低く気象庁統計開始以来現在までで最も寒い冬となっている。ピーク時平年10上下回る日が連続し多く地点積雪記録更新し長野県富山県一部では7mを超えた北海道雄武北見枝幸では92日連続の真冬日富士山頂以外では最長記録)を記録した全国各地歴代最低平均気温記録青森1月-5.7八戸1月-6.2函館1月-7.9盛岡1月-6.7山形1月-5.0仙台1月-3.0福島1月-2.6小名浜1月/2月-0.1宇都宮1月-1.9水戸1月-0.7前橋1月-0.2熊谷1月-0.1長野1月-4.9軽井沢2月-7.3河口湖1月-5.2名古屋1月0.4高山2月-6.0、津2月2.0富山2月-1.2金沢2月-0.2福井2月-0.5大阪2月1.8神戸1月1.8)。また、盛岡1月26日に-20.6大阪1月28日に-7.5観測し歴代最低気温となっている。 1946 - 1947年 この年7・8月を除いて低温であり、冬に関して12月2月著しかった。特に2月は、北日本平年よりも2.0東日本平年よりも3.2西日本3.5南西諸島3.0低かったまた、イギリスでも大寒波となり、社会政治大きな悪影響及ぼした1952 - 1953年 北日本においては戦後最大寒冬(特に、北海道では平年を3.4下回った)である一方南西諸島は0.4しか下回らず当時平年値では平年並み)、北冷傾向が強い寒冬だった。1月3日八戸歴代最低の-15.7観測1955 - 1956年 1956 - 1957年 1960 - 1961年 日本海側記録的な豪雪となり、1月18日には新潟市最深積雪120cmを観測した。ただこの年比較春の訪れ早く3月以降平年並み高温推移した1962 - 1963年昭和38年1月豪雪」も参照 12月はやや暖冬傾向推移した同月以降西日本中心とした大寒波に襲われ北陸地方では平野部中心に記録的豪雪見舞われた。雪雲本州日本海側だけでなく九州地方にも流れ込み鹿児島県でも大雪となった寒気西回り流れ込んだため北海道では暖冬東北地方ではほぼ平年並気温だったが東日本以西では顕著な寒冬となり1月2月西日本南西諸島記録的低温となった全国平均見た場合当時平年比(1931 - 1960年)では平年よりもやや低い程度とどまった。しかし、これは北海道気温高かったことと当時平年値1936年1945年など戦前記録的な寒冬数値含まれているためで、現在の平年並みとは大きくかけ離れている。 1966 - 1967年 北日本中心に低温となり、初冬から強い寒波見舞われた。2月12日には東京都心最高気温が-0.2戦後唯一の真冬日観測した。しかし、この年寒冬にしては珍しく春の訪れ早かった1967 - 1968年 東北地方から南西諸島の広い範囲寒冬となり特に12月2月西日本南西諸島記録的低温となった平年を5上下回る日も多く平均西日本平年比-2.5)、南西諸島平年比-2.7)で平年を2上下回る顕著な寒冬となり九州地方でも大雪となった1967年秋から1968年春にかけてラニーニャ現象発生していた。 1969 - 1970年 121月中心とした寒冬。ただ寒冬割には太平洋側降雪少ないといった特徴見られた。2月中旬には比較暖かい日も見られるようになったが、同月下旬からは一転北日本から強い寒気流れを受けやすくなり、春も異常寒春となった1970 - 1971年 1973 - 1974年昭和48年豪雪」も参照 この冬はラニーニャ現象発生しており、やや暖冬だった北海道を除くと全国的に気温低く東北から南西諸島平年1.1 - 1.9下回る低温となったまた、秋田県では12月 - 3月にかけて記録的豪雪となった1974 - 1975年 1976 - 1977年 この年日本暖冬起きすいとされるエルニーニョ現象発生していたにもかかわらず平均気温全国平年より0.9 - 2.5低くラニーニャ発生年並み顕著な寒冬となった。特に北日本では観測史有数記録的な大寒になっている12月下旬から2月中旬まで気温平年大幅に下回る状態が続き日本海側では大雪による被害発生した2月17日には久米島で、沖縄気象観測史上唯一となる正確に)も降ったエルニーニョ発生年でありながら顕著な寒冬となったのは後述2013年同様に北極振動が負に動いたことが大きい。各地最低気温は、鹿児島-5.8福岡-5.2高知-7.9山口-8.9広島-7.5舞鶴-8.8奈良-7.8富士山-35.2紋別-24.6網走-25.7根室-22.7など。この寒波戦後日本襲来したものでも最強クラス寒波で、1981年2月下旬寒波2016年1月下旬寒波並び戦後屈指の猛烈寒波称される。 月および旬ごとの気温平年差(単位年月北日本東日本西日本南西諸島北日本東日本西日本南西諸島1977年 2月 中旬 -2.9 -3.0 -4.0 -3.6 1977 - 1978年 この年2月北海道では記録的な大寒冬となり、2月平年より4.5低かった1月まで平年並み傾向推移していたものの、2月になると一変し北海道では網走-12.0稚内-9.2など各地観測史上最低の平均気温観測するなど記録的な寒冬となり、2月7日には全国気象官署アメダス地点としては1902年帯広の-38.2に次ぐ記録となる-38.1旭川市江丹別で観測した他、幌加内町母子里戦後最低となる-41.2観測した1979 - 1980年 12月顕著な暖冬傾向であった1月以降徐々に寒冬傾向となり、特に2月本格的な冬型気圧配置続き寒い日が多く2月月平均気温東京平年並みの他は全国的に1前後低かった最深積雪山形県新庄189cm、新潟県上越市高田224cm、新潟県北魚沼郡入広瀬村344cm、など。 1980 - 1981年五六豪雪」も参照 北日本除き寒冬となり、特に西日本では平年2.0下回った里雪型の影響北陸地方平野部でも最深積雪が1mを超えるなど、日本海側では大雪による被害続出した2月中旬になると一時的に暖かい日が続いたが、2月末には大寒波が襲来し、特に西日本中心に記録的な冷え込みとなった富士山では2月27日観測史上最低の-38.0記録した各地最低気温阿蘇山-15.9岡山-9.1神戸-7.2など。この寒波戦後日本襲来したものでも猛烈な寒波で、1977年2月中旬寒波とともに戦後屈指最強クラス寒波である。 月および旬ごとの気温平年差(単位年月北日本東日本西日本南西諸島北日本東日本西日本南西諸島1981年 2月 下旬 -3.9 -4.1 -4.1 -1.8 1983 - 1984年 「五九豪雪」も参照 気象庁によって正式に異常気象とされた冬である。59豪雪五九豪雪)とも言われる平均気温全国的に平年大幅に下回り東日本西日本中心に観測史有数寒冬となり1944 - 1945年次いで2番目の低温であった。特に1月中旬から2月にかけては全国的に平年7 - 8下回る日が続き、冬平均12 - 2月)でも東北から九州にかけて平年より2.3 - 2.8低かった東日本2月平年を3.4下回った1月以降南岸低気圧での大雪頻発し降雪量仙台148cm、横浜109cm、東京92cm、京都79cm、名古屋59cm、岡山35cm、大分25cm、積雪量大阪17cm(いずれも現在に至るまで観測史最大)など、北日本から西日本まで太平洋側各地軒並み観測史例のない記録的な大雪となった秩父市では11月から3月まで4ヶ月連続で全く途切れのない冬日となるなど、長期わたって冬型気圧配置日本付近への寒気流れ込み続き気温が低い状態が継続したところに南岸低気圧次々通過した。この異常低温大雪春先まで続き関東・甲信以西太平洋側でも6日以上も冬日記録、さらに前年11月及び4〜5月も異常低温になり梅雨期まで半年以上に亘り低温傾向解消され4月下旬から5月上旬北日本季節外れ豪雪見舞われさくらの開花各地大幅に遅れた1983年秋から日本寒波豪雪もたらすラニーニャ現象断続的に発生していた。 1984 - 1985年 12月上・中旬までは暖冬傾向推移した12月下旬から1月大寒波に見舞われ日本海側では北陸以北中心に豪雪となった1月北日本、特に北海道記録的低温となり、旭川などで月平均気温戦後最低となった東日本、西日本でも平年大きく下回った2月寒暖変動大きかった気温の高い日も多くなり3月以降全国的に平均気温平年並高く経過し前年のような大寒春にはならなかった。この冬も日本列島低温豪雪もたらすラニーニャ現象続いていた。 1985 - 1986年六一豪雪」も参照 1984年ほどではないものの3か月通して気温の低い状態が続き1・2月平年5 - 6下回る日が多く、冬平均気温全国的に平年より1 - 2低かった寒気団居座って日本海側では記録的な大雪となり、新潟県上越市高田では2月6日最深積雪が324cmに達するなど、新潟県上越地方中心に1984年上回る観測史最大降雪量記録したところもある。ただし、春以降周期的に寒気の流入があったが気温の上昇は比較的順調で1984年のような半年超える異常低温はならず春の訪れはほぼ平年並みであった1995 - 1996年 ほとんどが暖冬年の1990年代において唯一の寒冬(ただし、1992年沖縄県1997年西日本以南1998年北海道など、地域別見ればこの年だけではない)となり日本海側山間部多く東日本平年比-0.8)、西日本平年比-1.0)、南西諸島平年比-0.6)で冬の平均気温下回った11月から寒い日が続き12月25日にはクリスマス寒波となり三重県四日市市では翌26日にかけて記録的大雪見舞われ26日には最深積雪53cm記録したその後1月9日~1月10日にかけては東海地方でも大雪となり、岐阜市観測史5番目の48cmの積雪記録した。そしてその後1月下旬から2月上旬強烈な寒波襲来し記録的大雪となった地域続出した。ただしこの年継続的に低温が続くことはな1月中旬2月中旬には東日本から西日本地点最高気温20前後まで上がる日があるなど、寒暖変動がかなり大きい冬だった。なお北日本では+0.1(旧平年値では+0.3)と並冬で北海道では+0.3(同+0.6)で暖冬だったが一部では記録的な大雪となり、札幌市では冬期間(12 - 2月)の総降雪量が577cmに達したこの年は冬に続いて3月以降気温がかなり低く寒春になり、特に4月月前半に西日本中心に非常に強い寒気断続的に流れ込み東海以西太平洋側平野部でも季節外れ降雪観測されるなどして顕著な低温となった2000 - 2001年 この年北・東日本のみの寒冬だったが北日本平均気温平年を1.7北海道に限れば2.0下回り1985 - 1986年以来15年ぶりに平年を1上下回る寒冬となった1月中旬には強い寒波襲来し北日本から九州北部日本海側大雪となり、1月15日には金沢市で84cmの積雪記録したまた、1月本州南岸低気圧周期的に通過しやすかった影響東北南部から関東・甲信地方でも多く地点記録的な大雪となった1月北日本から東日本低温となったが冬平均低温だったのは北日本のみで東日本平年比-0.3)と西日本平年比+0.2)のうち近畿・中国四国九州北部地方平年並み寒さとなり、九州南部以南暖冬となった。その一方で奄美群島沖縄県などの南西諸島平年比+1.1)は顕著な暖冬であったため、全国平均では平年並みの冬となったこの年北極振動指数がマイナスであったため日本付近に寒気流れ込みやすい傾向にあった一方で日本の南太平洋高気圧勢力が冬になって依然として強く西日本方面への寒気の南下妨げられていた。 2002 - 2003年 この年2001年同じく北・東日本のみの寒冬になったが、北日本では2001年ほどの低温にはならなかった。西日本南西諸島でも低温時期があったが、高温時期にかき消されたため、冬平均では平年をやや上回った12月北海道平年よりも2.3東北1.4関東1.1低かった一方九州南部以南では0.7高く地域差が非常に大きかった1月になると反対に北日本では平年並みになり、南西諸島平年を1上下回った東・西日本でも0.3-0.8ほど下回った2月になると再び反転し西日本以南平年よりも0.7ほど高くなった一方北海道では0.8ほど低くなった。 2005 - 2006年平成18年豪雪」も参照 当初気象庁暖冬予想していたが12月中旬頃から北極振動により日本付近に寒気流れ込みやすくなった。そのため予想反して北海道から山陰地方では大雪続き12月21 - 22日には非常に強い寒気日本列島流れ込んで名古屋市で23cmの積雪記録積雪稀な宮崎市でも1cm積雪観測し気象庁暖冬予想撤回した12月月平均気温戦後最低になった地点続出し低温傾向1月上旬まで続いた1月中旬以降寒気の南下一時的平年並平年より高くなったが北日本北陸地方以北山間部一部ではその後積雪増え続け積雪が3 - 4m達した1月21日には南岸低気圧影響関東地方でも大雪となり、東京でも積雪となった著し低温となった北陸地方では12 - 2月の平均気温平年1.4当時平年値では1.2下回り、最も寒かった12月平年3.2(同3.1下回る記録的な低温となったそれ以外の地域でも北日本から九州北部の広い範囲12 - 2月の平均気温下回り北日本では平年比-0.8(同-0.6)、東日本平年比-1.0(同-0.8)、西日本平年比-0.8(同-0.5)で20年ぶりの全国的な寒冬となった。この冬は2005年秋ラニーニャ現象発生しそれまで顕著な暖秋傾向から一転して冬は極度低温となった。冬全体寒冬であったが、ただし2月中旬からは一転して2月15日には静岡市で24.62月としては記録的な高温観測した下旬低気圧日本の北を周期的に通過したため、南から暖かい空気流れ込んで気温の高い日が多く高温傾向となった3月3月13日に強い寒の戻りがあった以外は晴れて暖かい日が多く北日本では平年上回った開花満開全国的に平年より早く12月記録的寒波とは裏腹に春の訪れ遅くなかった。 月および旬ごとの気温平年差および平成における順位単位年月北日本東日本西日本南西諸島北日本東日本西日本南西諸島2005年 12月 -2.02位) -2.9(1位) -3.0(1位) -1.6(1位) 上旬 -1.5(4位) -2.02位) -2.3(3位) -0.8 中旬 -2.22位) -3.7(1位) -4.1(1位) -3.0(1位) 下旬 -2.1(4位) -2.9(1位) -2.6(1位) -1.1 2007 - 2008年 12月 - 1月平年並みであったが、2月北日本以外で平年を1程度下回る低温となった2月上旬南岸低気圧頻繁に通過し東海地方近畿地方太平洋側2月降雪量平年の2倍以上に達した2010 - 2011年平成23年豪雪」も参照 12月平年並み暖冬であったが、南西諸島九州寒冬となった西日本全体では2月気温高かったためにトータルでは平年を0.4しか下回らなかった(当時平年値では平年並みであったが、現在の平年値では寒冬になっている)が、1月までは記録的な寒冬となった。特に12月23日から1月末にかけて、西日本南西諸島ではほぼ一貫して寒気覆われた。1月平均気温平年比は九州で-2.9 - -3.0となり1963年以来低さ記録した。場所によっては-3.0下回った2月1日には沖縄県那覇市最低気温8.7記録し平成になって以来最低気温記録したその他の地域でも北海道除き平年比-1.0超える顕著な偏差となった全国平均でも平年を1.61下回り1986年以来25年ぶりの低温になった山陰地方東北地方内陸部では特に多く各地最深積雪記録更新した。しかし、2月一変して全国的な暖冬となった。特に、北海道平年1.9当時平年値では+2.4)も上回った。しかし、3月北海道以外で再び低温転じて春の訪れ遅かった2011 - 2012年平成24年豪雪」も参照 南西諸島除いて寒冬となり、全国平均では平成になって以降では最も低温の冬となった翌年一部地域でこれをさらに凌駕する低温となっている)。全国平均平年を0.86下回り1986年以来26年四半世紀)ぶりの低温になった北・東西日本では3ヶ月通して低温となり、東・西日本ではこれも26年ぶりである。南西諸島では高温時期低温時期打ち消しあって、平年並みになったまた、この年は主にアメダス観測所最低気温更新相次いだアメダス気象官署比べて統計期間が短いことや郊外にあることが多いことから最低気温更新されやすい)。1月29日には北海道北斗市で-19.6秋田県大館市で-19.01月31日には新潟県妙高市関山で-10.52月1日には福島県桧原で-22.9栃木県那須町で-12.1群馬県みなかみ町で-14.1観測史上最低気温記録した。特に、2月3日には宮城県築館町で-18.3長野県野辺山で-26.0、同飯島町で-14.1、同浪合で-16.3静岡県浜松市天竜区佐久間で-8.1愛知県新城市で-8.1岐阜県大垣市で-7.0兵庫県西脇市で-8.6岡山県奈義町で-15.5山口県秋吉台で-10.1大分県豊後高田市で-6.9、同玖珠町で-14.7、同由布市湯布院で-13.2、同佐伯市で-5.5熊本県甲佐町で-7.2、同八代市で-5.5、同三角で-4.6、同松島と同本渡で-5.6などを記録した2月19日にも長野県野沢温泉で-15.5福井県勝山市で-9.8三重県四日市市で-6.3記録している。特に四日市市近年気象官署としては珍しい最低気温更新となった平成以降では日本海側では平成18年豪雪以来大雪となり、山形市で97cm、新潟県上越市高田で224cm、舞鶴市で87cm、鳥取市で71cmの最深積雪記録した。さらに低温傾向は春(特に3月4月東北以北)にかけても続き北日本では3年連続寒春となった。この冬は日本列島低温豪雪もたらすラニーニャ現象2010年夏から継続的に発生していて、2011年春一度弱まったものの秋から再び顕著化していた。 2012 - 2013年平成25年豪雪」も参照 この年は弱いエルニーニョ発生年でありながら南西諸島除き3ヶ月通じて低温状態が続き2年連続寒冬となった。またこの冬は北極振動が冬の期間を通じて負の状態が続き12月上旬には強い寒気流れ込み名古屋市3cm岐阜市で17cm等早い大雪となるなど、12月から低温大雪目立ったとりわけ東・西日本では既に11月から寒く4ヶ月連続低温となった12月下旬から1月中旬にかけては南西諸島除き全国的に低温となった北日本では12月下旬平年差が-2.51月上旬平年差が-3.3となり、前者戦後7番後者戦後4番目に低い数字となった北海道和寒町では12月24日最高気温が-16.8にしかならず、12月記録更新した旭川市街地でも最低気温は-24.4となり、およそ半世紀ぶりの極寒クリスマスとなった1月14日低気圧により東京首都圏では広範囲に8 - 20cm前後大雪となり交通機関乱れ28日には千葉県北東部中心に寒冷渦による大雪となり、内陸部では10 - 20cm前後銚子地方気象台でも1974年以来積雪5cmを記録した2月上旬九州北部一時的な下層寒気流れ込み2月8日には対馬平戸島壱岐などでも日中氷点下になるなどの記録的な低温もたらした反面、全地域2月上旬気温は正偏差となったしかしながら中旬以降は再び強い寒気流れ込みやすくなり、日本海側内陸部中心に豪雪となり、冬全体でも寒冬規模は"平成時代で最も寒い冬"といわれた前年とほぼ同程度であった地域によっては前年上の低温となった)。北日本中心に山形県青森県内陸部では、酸ヶ湯566cm、肘折414cm、尾花沢241cm、弘前153cmなど記録的な積雪観測した地点があった。2月下旬北日本平年差-2.4となり、戦後10以内に入る低温となった一方で沖縄県では1月までは平年並み経過したが、2月が+1.6とかなり高かったため暖冬終わった。なお2年連続で3ヶ月続き低温エルニーニョ発生年での一冬通じて低温極めて珍しく前者1982年以来後者1977年以来である。また、1月および西日本に限れば3年連続低温になった。さらに低温傾向北日本中心に5月上旬まで続き北日本では4年連続寒春となった2013 - 2014年平成26年豪雪」も参照 東日本沖縄・奄美では、1月下旬から2月はじめを除いて寒気覆われることが多く気温低かった南西諸島では3年ぶり、東日本では3年連続寒冬となったが北、西日本ではほぼ平年並となった最深積雪山梨県河口湖143cm、山梨県甲府市114cm、埼玉県秩父市98cm、群馬県前橋市73cmなど。関東地方西部山梨県では記録的な積雪で、2月東日本降雪量平年427%であり、1946年から観測史最多である。しかし、上空の強い寒気の南下一時的で、日本海側降雪量北日本山沿い等を除いて全般に平年下回ったところが多く、特に北陸地方平地では平年大きく下回った2014 - 2015年 気象庁の北冷西暖予想反して北日本除いて寒冬となった東・西日本沖縄・奄美では、12月に強い寒気の南下による気温低下大きかったことから、冬の平均気温低かった東日本では4年南西諸島では2年連続寒冬。とくに、沖縄・奄美では過去およそ四半世紀間で3番目に気温が低い冬となった(低い方から、2011年1996年2015年)。一方北日本では、1月以降寒気の南下弱く気温の高い日が続き暖冬となった2017 - 2018年平成30年豪雪」も参照 全国的に3か月通して低く3年ぶりの寒冬となった。特に西日本では1986年以来32年ぶりの寒さとなった2月7日には福井市37年ぶりとなる147cmの積雪観測した。また1月下旬にはさいたま市で-9.8東京都心で-4℃記録し低温注意報発令された。太平洋側では日照時間多く日本海側では積雪量多くなった。この年ラニーニャ発生しており、偏西風が南に蛇行し断続的に西日本中心に寒気流れ込んだ一方北海道1月上旬史上最高を更新する記録的高温となるなど、1月中心に寒気影響限定的となり、特に道北内陸部道東根釧地域中心に暖冬となった地域もあった。このように顕著な北暖西冷型の冬となった。ただ3月以降全国的に気温比較高め推移し東日本中心に暖かいとなった2021 - 2022年 「令和4年の大雪」も参照 東日本西日本4年ぶりの寒冬となったこの年ラニーニャ発生しており、偏西風が南に大きく蛇行したため、主に北日本から西日本日本海側中心に平年より強い寒気流れ込み、これら地域では長期的な厳寒降雪続いた1月6日には関東南部中心に大雪となり東京都心で10cm、郊外では約20cmの積雪となった翌日7日東京都心で-3.5練馬区で-4.7さいたま市で-8.3など関東内陸中心に厳寒となった2月各地大雪となり、全国的に低温となり、中旬から下旬にかけて平年比-4℃以下となった地域もあった。北暖西冷の冬だった一方北海道では寒気長続きせずに暖気流れ込むなど暖冬終わった地域もあった。2月25日頃からは一転して高温傾向となり、3月寒の戻りの日があったものの、開花平年より速く厳冬とは裏腹に春の訪れ速かった。 その他(1951年以降1951 - 1952年北・東日本)、1957 - 1958年南西諸島のみ)、1959 - 1960年北海道のみ)、1986 - 1987年北海道南西諸島のみ)、1987 - 1988年北日本のみ)、1990年1月のみ)、1991 - 1992年沖縄県のみ)、1996 - 1997年西日本南西諸島)、2000年2月のみ)、2016年 (1月下旬のみ)、2020 - 2021年北日本のみ)

※この「過去の主な寒冬(日本)」の解説は、「寒冬」の解説の一部です。
「過去の主な寒冬(日本)」を含む「寒冬」の記事については、「寒冬」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「過去の主な寒冬」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「過去の主な寒冬」の関連用語

1
4% |||||

過去の主な寒冬のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



過去の主な寒冬のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの寒冬 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS