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ほくりく-ちほう ―はう 【北陸地方】



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北陸地方

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/01/29 12:08 UTC 版)

世界 > アジア > 東アジア > 日本 > 中部地方 > 北陸地方
北陸地方のデータ
4県の合計
日本の旗 日本
面積 25,205.60km²
総人口 5,444,797
(2010年国勢調査)
人口密度 216.02人/km²
(2010年国勢調査)
北陸地方の位置
3県の合計
日本の旗 日本
面積 12,622.14km²
総人口 3,069,875
(2010年国勢調査)
人口密度 243.21人/km²
(2010年国勢調査)
北陸地方の位置

北陸地方(ほくりくちほう)は、本州中央部に位置する中部地方のうち日本海に面する地域である。地理歴史に関連する分野では主に新潟県富山県石川県福井県の4県を指すが、経済や文化、日常の活動では富山県石川県福井県の3県を指すことが多い。このため、前者を「北陸4県」「新潟県を含む北陸地方」、後者を「北陸3県」と区別して表現することがある。北陸3県の繋がりについては#北陸3県の繋がりの節を参照。

名称は、畿内から見て北方にある五畿七道北陸道に由来し、中世以前では、この地域を北国(ほっこく)と称していた。

目次

範囲

地理学に関連する北陸地方の範囲は、新潟県から福井県まで東西におよそ400kmあり、細く長い。歴史的に古代の「越国」と呼ばれた地方を多く含み、若狭国から越後国までの範囲におよぶ。明治時代頃までは「ほくろく」と読まれていた。この北陸地方の道路を指して「越路」「北陸道」と呼ぶ事もある。

富山県、石川県、福井県では、自治体、メディア、民間企業、団体が、3県のみを指して「北陸」とすることが多い[1]。また、それが3県で最大規模または、初めてである際に「北陸最大級」[2]「北陸初」[3][4]の文言が使用される。

中央省庁各省の出先機関の管轄範囲で見ると全ての管轄範囲が北陸地方として一致しているわけではない[5]。新潟県は関東・関東甲信越地方東北とする例がある、福井県は近畿または中部とする例、石川県・富山県のみを中部とする例もある。

スポーツ大会や国政選挙では比較的少ない北陸地方の人口を調整するため長野県を含めた北信越地方(北陸信越)として組み合わせている。

自然地理

三国山脈
常願寺川
砺波平野の散居村
雪に埋もれる十日町市役所

雪国として有名な地方である。シベリア寒気団が山脈にぶつかる事で冬の大雪と春からの雪解け水をもたらす日本海側気候を呈している。特に新潟県南魚沼市上越市の周辺は、日本で五指に入る豪雪地帯となっており、スキー場が多く立地している。越後湯沢妙高高原など、大規模なスキー場も集中する。沿岸部と内陸部では積雪量に大きな差がある。代表的な山麓として、日本三名山に数えられる、立山連峰(富山県)と白山(石川県・福井県)が挙げられる。

自然災害

北陸地方が被害を受けた自然災害。()内は主な被災県。

地震
  • 1586年1月18日 天正大地震(M8.1 死者多数)(北陸全域)
  • 1640年11月23日 大聖寺地震(M6 死者多数)(福井・石川)
  • 1661年6月3日 近江若狭地震(M7.6 死者800人)(福井)
  • 1666年2月1日 越後高田地震(M6.4 死者1,500人)(新潟)
  • 1714年4月28日 糸魚川地震(M6.4 死者100人)(富山・新潟)
  • 1751年5月21日 越後・越中地震(M7.0 - 7.4 死者1,541人)(新潟)
  • 1828年12月18日 越後三条地震(M6.9 死者1,681人)(新潟)
  • 1858年2月26日 飛越地震(M7.1 死者209人)(福井・石川・富山)
  • 1891年10月28日 濃尾地震(M8.0 死者約7,300人)(福井)
  • 1948年6月28日 福井地震(M7.1 死者3,769人)(福井)
  • 1952年3月7日 大聖寺沖地震(M6.5 死者7人)(福井・石川)
  • 1961年8月19日 北美濃地震(M7 死者8人)(福井・石川)
  • 1963年3月27日 越前岬沖地震(M6.9 死者なし)(福井)
  • 1964年6月16日 新潟地震(M7.5 死者26人)(新潟)
  • 1993年2月7日 能登沖地震(M6.6 死者なし)(石川)
  • 2004年10月23日 新潟県中越地震(M6.8 死者67人)(新潟)
  • 2007年3月25日 能登半島地震(M6.9 死者1人)(石川・富山)
  • 2007年7月16日 新潟県中越沖地震(M6.8 死者15人)(新潟)
気象災害

歴史

北陸地方は、「日本海沿岸の地方勢力」として、他の地方からは半ば独立した歴史を歩んで来た。

古代

古代の北陸地方は越国(こしのくに)や陸道(くぬがのみち)と呼ばれており地方勢力の一つであった。「越国」とあるが中央勢力の影響圏外であり資料が少なく、統一された国家であったかは不明である。伝説の大蛇「八岐大蛇」が越国から現れたと伝えられ、出雲王権の特徴である四隅突出型墳丘墓が福井県や富山県などに見られることや、出雲崎(新潟県中部)などの地名の名残から、出雲文化の影響が強く見られる。

ヤマト王権大彦命が越国を鎮めると、次第に中央集権の枠組みに取り込まれていく。ヤマト王権が中央集権型統一国家を成立させると、中央である畿内を防衛するため周辺に関所が設置された。当時の東方を守る三関は、「東海道鈴鹿関鈴鹿峠」「東山道不破関関ヶ原」「北陸道愛発関(愛発山)」を指していたので、律令時代には、若狭国嶺南)から東の日本海沿岸が越国と見なされていた。

越国は、ヤマト王権の勢力に組み込まれると詳細に3つの領域に区分された。令制国国府所在地を見ると、越前国武生越中国伏木高岡市北部)、越後国直江津上越市北部)に当たる。この国府所在地の位置により、当時のヤマト王権の支配領域は、東は概ね新潟県の上越地方までで、それ以北は領土外であった。しかし、後に支配領域を伸ばすと、天険たる鼠ヶ関越後山脈北陸道の北限となり、越国から分離される形で出羽国が設置された。越前国から分離した能登国成立の時期に開山し室町時代末期まで巨大な宗教都市として勢力を誇った平泉寺はこの時代の独立した集団として捉えられる。

中世

鎌倉時代から室町時代まで

親鸞直江津流刑されて以来、北陸地方は浄土真宗の地盤となり、仏教勢力が力を揮う事になった。その頂点が加賀の一向一揆であり、この他にも永平寺などの有名寺院が立地するようになった。

戦国時代

戦国時代の北陸地方は、越後国は長尾氏、越中国は神保氏椎名氏、能登国は畠山氏、加賀国は一向一揆、越前国は朝倉氏が支配していた。本能寺の変以後は、上杉景勝春日山上越市)、前田利家金沢)、佐々成政富山)、柴田勝家福井)などの本拠地となった。

江戸時代

北前船(複製)
江戸時代

江戸時代になると、幕藩体制が敷かれ富山(越中)は能登とともに加賀藩の直接的、間接的支配下にあり、政治的な影響下にあった。「加賀百万石」と呼ばれた前田氏加賀藩を初めとして、前田氏の分家に当たる富山藩越前松平氏福井藩牧野氏長岡藩などが有名である。廃藩置県の際に富山と石川は同じ県になる案があったが、両地域で分県運動がおこり、別々の県として独立した。浄土真宗への帰依が深い北陸では堕胎・間引きを忌んだ事などから、人口増加率が高く全国に移住者を出し続けた[6]

収穫された米を近畿へ運ぶための海上交通として多くの北前船が就航した。江戸時代の北陸道は「北国街道」と呼ばれ、善光寺参拝の道でもあった。

幕末

幕末になり、開国を迎えると、新潟が開港五港の一つとなって盛え始める。長岡藩など奥羽越列藩同盟に加わる藩が現れ、戊辰戦争では薩長軍と敵対したが、敗北した。

明治維新以後

明治維新から第二次大戦まで

江戸幕府が崩壊し、明治政府中央集権国家を成立させると、廃藩置県で多くの県が成立した。

現在の新潟県には、新潟県下越地方)、相川県佐渡島)、柏崎県中越地方上越地方)が分立したが、1873年6月10日には新潟県に編入された。現在の北陸3県には、新川県(現富山県)や石川県足羽県嶺北)が分立したが、1876年8月21日には全て石川県に編入された。しかし、各地の分県運動の結果、1881年2月7日には石川県から嶺北福井県として分離され、1883年には石川県から旧新川県が富山県として分離された。嶺南は、1876年8月21日以後は滋賀県に編入されたが、1881年2月7日には滋賀県から分離されて福井県に編入された。

北海道開拓では、比較的人口が多く、さらに雪国の環境として適性のあった北陸出身者が多数移住し、実に全体の数の3割以上を占めた[7]

明治に入ると鉄道が建設され、東京を中心にした陸上交通網が整備された為、江戸時代まで交通網の主演だった北前船は衰えた。この為、明治以後は陸上交通が中心の経済体制が築かれて行った。

第二次大戦後

昭和

北陸地方は、国内でも有数の人口を持つ地方だったが、高度経済成長期に国土軸から漏れた結果、過疎化が顕在化した。しかし、田中角栄政権下で「太平洋ベルト地帯との格差の是正」が謳われ、北陸自動車道が建設され、北陸工業地域も形成された。これ以後は、それまでの「農業地域」から、「農工折衷型の地域」に変わり、日本海側最大規模の工業地域を持つようになった。




[ヘルプ]
  1. ^ 北陸おもしろネット・向こう三県両ドナリ!北陸3県応援ファンド・FITネット三県応援ファンドネクスト北陸キャンペーン実行委員会など
  2. ^ 「北陸最大級」の例としては、新潟県には日本三大花火大会長岡まつりがあるが、石川県川北町の川北まつりでは、打ち上げ花火10,000発程度の時代(2004年まで 川北まつり資料参照)からすでに「北陸最大級」と呼んでいたことが挙げられる。
  3. ^ 「北陸」が3県のみを示すことがわかる例としては、新潟県のアルビレックス新潟Jリーグに参加しているにもかかわらず、3県で初めてのJリーグクラブとなったカターレ富山には、「北陸初」と言う謳い文句をJリーグ公式サイトでも、地元紙の北日本新聞でも使用していることが挙げられる。(新規入会クラブ紹介:2009シーズン Jリーグ公式サイト 2009年作成 2009年7月18日閲覧)(Jに挑む カターレ富山の戦士(特集:富山) 北日本新聞社 2008年作成 2009年7月18日閲覧)
  4. ^ 同様に、同地域で初めてのプロスポーツチームとなった富山グラウジーズも「北陸初のプロスポーツチーム」と言う言葉をbjリーグ公式サイトなどで使用されている。
  5. ^ 実際の管轄範囲は、地方支分部局#地方支分部局の一覧に記載されている各地方支分部局のリンク先を参照。
  6. ^ 中川正「関東における北陸人集落の繁栄」『とやま経済月報』平成14年3月号
  7. ^ 明治25年至同29年府県別北海道移住者人員この4年間で35% 道庁殖民部拓殖課『明治29年来住戸口表』
  8. ^ 平成19年度県民経済計算
  9. ^ World Economic Outlook Database
  10. ^ a b 電気料金(一般電気事業者間比較) (PDF) 電気事業便覧
  11. ^ 北陸地方にあるNHKの各放送局では、各地域のローカルニュースを融通し合っており、朝や夕方の時間帯の番組で近県のニュースを伝えている。
  12. ^ 「FITネットビジネスセミナー」の三行共同開催について 福井銀行 2007年2月20日
  13. ^ 富山第一銀行・北國銀行・福井銀行の「FITネット」業務提携の締結について[リンク切れ] 北國銀行 2005年9月26日
  14. ^ 福邦銀行発表 2007年5月22日。閲覧:2007年8月9日
  15. ^ 福邦銀行(福井)とATM提携 北銀・10月めど相互無料化[リンク切れ] 北日本新聞 2007年5月23日付
  16. ^ 「「北陸3県応援ファンド」の窓口販売開始について」北陸銀行 2003年5月16日
  17. ^ 富山第一銀行、福井銀行、北國銀行による『FITネット・三県応援ファンド(愛称:ベストフィット)』の取扱開始について[リンク切れ] 富山第一銀行 2005年11月16日
  18. ^ 九頭竜川水系の市荒川発電所(福井県吉田郡永平寺町
  19. ^厚生労働省:都道府県別有効求人倍率の推移[季調値](含パート)」、厚生労働省、2005年
  20. ^平成16年版 働く女性の実情」、厚生労働省、2005年
  21. ^ 「平成15年住宅・土地統計調査」、総務省統計局、2004年


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