だつ

デジタル大辞泉

だ・つ

［接尾］《動詞「た（立）つ」の接尾語化したもの》

《動詞五（四）段型活用》名詞や形容詞・形容動詞の語幹などに付いて、そのようなようすを帯びる、そのような状態が現れるという意を表す。「殺気—・つ」「さかしら—・つ」

「むらさき—・ちたる雲の細くたなびきたる」〈枕・一〉

《動詞下二段型活用》に同じ。

「兵(つはもの)—・つる法師ありき」〈宇治拾遺・九〉

だつ【奪】

読み方：だつ

［常用漢字］　［音］ダツ（慣）　［訓］うばう

他人のものを力ずくで抜き取る。うばう。「奪回・奪還・奪取／強奪(ごうだつ)・簒奪(さんだつ)・収奪・侵奪・争奪・剝奪(はくだつ)・与奪・略奪」

だつ【奪】

読み方：だつ

［語素］名詞に付いて、奪う、獲得する、などの意を表す。「—三振」「—タイトル」

だつ【^×獺】

読み方：だつ

カワウソの別名。

だつ【脱】

読み方：だつ

［常用漢字］　［音］ダツ（慣）　［訓］ぬぐ　ぬげる　ぬく　ぬける

１ 外側を覆っているものを取り去る。ぬぐ。「脱衣・脱穀・脱皮・脱帽／着脱」

２ ある枠や組織から抜ける。抜け出す。はずれる。「脱会・脱却・脱臼(だっきゅう)・脱獄・脱出・脱線・脱退・脱法／逸脱・離脱」

３ ある物から要素の一部を抜き取る。取れて無くなる。「脱脂・脱臭・脱色・脱毛／虚脱・剝脱(はくだつ)」

４ 有るべきものが抜け落ちて無い。「脱簡・脱字・脱文・脱漏／誤脱・漏脱」

５ 俗っぽさから抜け出ている。あっさりとしてこだわりがない。「滑脱・解脱(げだつ)・洒脱(しゃだつ)・超脱」

だつ【脱】

読み方：だつ

［語素］名詞に付いて、その境遇から抜け出す、の意を表す。「—サラリーマン」

だつ【駄津】

読み方：だつ

ダツ目ダツ科の海水魚。全長約1メートル。体は細長く、側扁する。上下両あごが伸びて長いくちばし状となり、鋭い歯がある。背側は緑褐色、腹側は白色。食用。

ダイビング用語集

ダツ

読み方：だつ

表層を泳ぐダツは光に向かって飛び込んでくる習性がある。そのクチバシは鋭く、簡単に皮膚に食い込むほどである。このため、ナイトダイビングの際には、表層では光を水平方向へ向けないようにしたい。

隠語大辞典

だつ

1. 宿屋荒しのこと。〔東北〕　或は窃盗共犯者をいふ。〔九州〕
2. 宿屋荒しのこと。〔東北〕　或いは窃盗共犯者をいう。〔九州〕

分類 東北／九州

だつ

1. 本類「邯鄲師」（※「かんたんし」）ニ同意－〔東北地方〕。〔第二類　人物風俗〕

分類 東北地方

だつ

1. 窃盗共犯者－〔九州地方〕。〔第二類　人物風俗〕

分類 九州地方

だつ

1. 市街雑踏ノ場所ヲ目的地トナス掏摸犯人－〔北陸地方〕。〔第二類　人物風俗〕

分類 北陸地方

だつ

読み方：たつ

1. 友達又は共犯者。江差。
2. 友達共犯者。江差。

脱

読み方：だつ

1. 浴場内窃盗－本類「いたばかせぎ」同意、〔東北地方〕。〔第三類　犯罪行為〕
2. 「いたばかせぎ」に同じ。〔東北〕　「たちばかせぎ」も同じ。〔北陸〕

分類 東北地方、東北／北陸

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Wiktionary日本語版（日本語カテゴリ）

だつ

出典:『Wiktionary』 (2021/08/12 12:43 UTC 版)

同音異義語

だつ

• 【駄津】ダツ目ダツ科の海水魚。

接尾辞

だつ

1. 名詞・形容詞・形容動詞語幹などに付いて「～のようになる」「～らしく見える」などの意を表す接尾辞。

派生語

• あやにくだつ
• 艶立つ
• おとなだつ
• 気色立つ
• さかしだつ
• さはだつ
• なさけだつ
• ひじりだつ
• まめだつ
• むらさきだつ

Weblio日本語例文用例辞書

「だつ」の例文・使い方・用例・文例

• いらだつ，悩まされる
• その犯人は逃げてまだつかまっていない
• 通りで一番目だつ広告
• その映画は身の毛がよだつほど恐ろしかった
• 少年は微笑んだつもりだったが、ひきつったような笑いになった。
• その国では文化的な不寛容さに対していらだつことがあるかもしれない。
• 母はわたしらにいらだつことはない。
• 彼はどうもうだつが上がらないね。
• 彼はうだつがあがらないようさ。
• 彼は、うだつが上がらないようだ。
• 天才にもかかわらず、彼は相変わらずうだつがあがらない。
• 脱走した強盗はまだつかまらない。
• 身の毛もよだつ。
• 私は死んだつもりで働いた。
• 警察は容疑者の足取りがまだつかめていない。
• その犯人はまだつかまっていない。
• その光景を見て私は恐怖のあまり身の毛がよだつ思いだった。
• ２日前に脱走した囚人はまだつかまっていない。
• うだつが上がらない。
• それは身の毛のよだつ思いだよ。