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三省堂 大辞林

三省堂三省堂

いき 【壱岐】

(1)旧国名の一。壱岐全島にあたる。

(2)長崎県北部玄界灘にある島。古来対馬(つしま)とともに朝鮮航路要地全島低平な溶岩台地面積134平方キロメートル。いきのしま。


難読語辞典

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気象庁 予報用語

気象庁気象庁

島嶼名辞典

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壱岐

読み方:イキiki

対馬海峡の島群

所在 長崎県壱岐郡郷ノ浦町勝本町芦辺町石田町の4町

別名 壱州(イシュウ)

位置・形状 壱岐水道隔て九州本土北方。ほとんどが低平な玄武岩台地

島嶼名辞典では1991年10月時点の情報を掲載しています。


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壱岐

読み方
壱岐いき
壱岐いさき
壱岐いちき
壱岐いちぎ
壱岐いちぬき
壱岐いつき


ウィキペディア

ウィキペディアウィキペディア

壱岐島

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/01/20 07:33 UTC 版)

(壱岐 から転送)

壱岐島
基礎自治体位置図 42210.svg
座標 北緯33度44分58.33秒
東経129度41分38.1秒
面積 133.8 km²
海岸線長 167.5 km
最高標高 213 m
所在海域 日本海玄界灘壱岐水道対馬海峡
所属国・地域 日本の旗 日本 長崎県壱岐市
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壱岐島(いきのしま)は、九州北方の玄界灘にある南北17km・東西14kmのである。九州と対馬の中間に位置する。

周囲には21の属島(有人島4・無人島17)が存在し、まとめて壱岐諸島と呼ぶ。ただし、俗にこの属島をも含めて壱岐島と呼び、壱岐島を壱岐本島と呼ぶこともある。官公庁の定義では「壱岐島」と呼ぶ場合、周囲の属島は含めない。

現在は長崎県壱岐市の1市体制で、長崎県では島内に壱岐地方局を置いている。また、全域が壱岐対馬国定公園に指定されている。

目次

地理

佐賀県北端部の東松浦半島から北北西に約20kmの玄界灘上に位置する。対馬海峡を隔てた北西海上に対馬がある。航路の距離は福岡市博多港から島の南西部の郷ノ浦港まで約67km、東松浦半島の呼子港(唐津市)から島の南東部の印通寺(いんどうじ)港まで約26kmである。

属島は原島長島大島若宮島の4つの有人島と、17の無人島がある。

集落の形成

島内は大きく農業集落と漁業集落に分かれる。農業集落は「」(ざい)と呼ばれ散村の形態をとるのに対し、漁業集落は「」(うら)と呼ばれ集村の形態をとる[1]。そして、それぞれ農村集落には「-触」(ふれ)、漁業集落には「-浦」の町名がつく。「」(ふれ)の語源には、江戸時代の村方三役のうち扨頭(さすがしら)が藩命を触れ回った範囲の呼称に由来するとする説と朝鮮語のプル(村の意)に由来するとする説がある[2]

気候・自然

島の大部分は玄武岩に覆われた溶岩台地で、高低差が小さい。最高峰「岳ノ辻」は標高212.8mで、島の8割は標高100m以下である。岳ノ辻は約170万-140万年前(第4期)、100万-60万年前(第5期)に火山活動をしていた。溶岩台地以外では、北部に古第三紀始新世の堆積岩である「勝本層」、中部と南部に新第三紀中新世の「壱岐層群」が見られる。また、約1万年前までは九州と陸続きだったと考えられている。川は中部の幡鉾川と北部の谷江川があり、両方とも東向きへ流れるが、他は小河川である。

暖流対馬海流が対馬海峡を流れる影響もあり、気候は比較的温暖である。天気予報では「壱岐対馬」と一括して表示されることが多いが、自然環境の特殊性は対馬ほど強くなく、九州北部に近い。また、平坦な地形は田畑として利用されやすく、古来より自然環境への人的な影響が強かった。照葉樹林は島の各地に残るが、大規模な原始林は無い。

渡良のアコウが自生北限地であることと、陸続きだった九州北部と共通した淡水魚相が残ることが特徴である。ただし淡水魚は河川改修が相次ぎ、オオクチバスブルーギルが放流された現在は数種が絶滅したと考えられている。

なお、春先に吹く強い南風のことで、今では気象用語となっている「春一番」の発祥の地は壱岐である。1859年安政6年)、「春一番」と呼ばれていた季節性の強い南風により地元の漁師が大勢遭難した海難事故によって広まったもので、1987年昭和62年)には、郷ノ浦港入口の元居公園に船の帆をイメージした「春一番の塔」が建立された。

歴史

対馬とともに、古くから朝鮮半島九州を結ぶ海上交通の中継点となっている。

原始・古代

縄文時代

縄文時代の遺跡としては、後期と推定される郷ノ浦町片原触吉ヶ崎遺跡がある。弥生時代には、ほぼ全島に人々が住んだと思われる。中でも河川流域に遺跡が濃密に分布している。下流域の原の辻やミヤクリ、上流域の柳田田原地域の物部、戸田遺跡などは、その域内も広く遺物も豊富である[3]

弥生時代

中国史書である『三国志』魏書の魏書東夷伝倭人条、いわゆる『魏志倭人伝』においては、邪馬台国の支配のもと、「一大國」が存在したと記されている。『魏略』の逸文、『梁書』、『隋書』では一支國が存在したと記されている。1993年12月に長崎県教育委員会が島内にある原の辻遺跡を一支国の中心集落と発表し、話題となった。

古墳時代

河川の流域や島の中部、各地に横穴式石室墳群が分布している。前方後円墳は、長崎県内最大の勝本町百合畑触の双六古墳古墳を初め数基存在する。後期(6世紀)になると島の中央部に鬼の岩屋古墳・笹塚古墳などの巨石石室墳が築造される。鬼の岩屋古墳の近くには島分寺があり、壱岐の住居を寺としたとの伝承がある。これらの巨石石室墳を壱岐直の墓との推定も可能である。郷ノ浦町鬼屋久保古墳の横穴式石室の奥壁に線刻で帆船とクジラと認められる画が描かれている。回遊するクジラを集落で浦に追い込んだ様子を描いた画と考えられる[3]

律令制

令制国としては、壱岐国となった。『和名抄』には壱岐郡と石田郡の2郡と11郷が伝えられる。原方と山方に相当する。壱岐値は壱岐県主で、中央に出仕した伊吉や雪連は一族であると考えられる[3]

平安時代1019年(寛仁3年)には、女真族(満州族)と見られる賊徒が高麗沿岸を襲い、さらに対馬・壱岐にも現れた。この時、壱岐国国司藤原理忠は、賊徒と戦い討ち死にしている。一通り略奪を繰り返した後北九州に移り、そこで藤原隆家によって鎮圧された。(刀伊の入寇

中世・近世

中世には松浦党の勢力下に置かれた。鎌倉時代文永の役の際には元軍に占領され大きな損害を被った。弘安の役では壱岐島の戦いが勃発。壱岐島を占領した元軍と日本軍が激戦を繰り広げ、日本軍は壱岐島から元軍を駆逐することに成功する。江戸時代には松浦党の流れを汲む平戸松浦氏が治める平戸藩の一部となった。

近現代

1871年廃藩置県の際には平戸県に属し、その年には再編により長崎県の一部となった。島内にあった2つの郡は1896年郡区町村編制法で統合され、壱岐郡1郡となった。自治体としては、1889年の町村制度施行当初は壱岐郡に7村、石田郡に5村の計12村が発足したが、町制施行や合併を繰り返し、昭和の大合併を経て1970年までに郷ノ浦町・勝本町・芦辺町・石田町の4町に再編された。2004年3月1日、平成の大合併によりこれら4町が合併し市制施行、壱岐市が誕生した。

行政区域の変遷については、壱岐市#歴史を参照のこと。


  1. ^ 『日本地名大百科 ランドジャポニカ』 小学館、1996年、p.77。ISBN 4-09-523101-7
  2. ^ 『日本地名大百科 ランドジャポニカ』 小学館、1996年、p.77。ISBN 4-09-523101-7
  3. ^ a b c 岡崎敬『魏志倭人伝の考古学』第一書房 2003年


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