パーティーメンバー+α
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 07:10 UTC 版)
「グローランサーIII」の記事における「パーティーメンバー+α」の解説
スレイン・ウィルダー(名前変更可能) 声:浪川大輔 17歳。身長178センチ。 本作の主人公。記憶を失くした少年。自分を助けてくれたアネットに「新天地なら過去がなくても苦にすることなく生きていける」と言われ時空融合計画に参加することとなる。他人には見えないラミィを見ることができる。感情が若干希薄目でクールな性格(プレイヤーの選択によって変化してゆく)。性格次第で選べる選択肢が変化する。選択肢における一人称は「俺」で、「~だぜ」というものもある。前作のウェインと違って喋らないタイプの主人公だが、戦闘中は掛け声程度に声を発する。 武器は大剣。戦闘時の性能・成長値はキャラメイキングの結果次第だが、基本的に何でも平均以上にこなせる万能型戦士。素性 その正体は闇の精霊王(ダークロード)。シオンの離反に対し、先代、先々代のロードは事態のもみ消しを図り、秘密裏に処理しようとした結果、収拾に失敗した挙句事態の深刻化を招いてしまった。それを見かねたスレインは他の精霊使いに事実を公表し、対策を練ろうとした矢先にシオンの襲撃を受けて命を落とした。しかしシオンを倒すまで死ぬ訳には行かないと、ランドルフに敗れて瀕死の重傷を負っていたグレイの身体に魂を宿していた。つまり、グレイの身体に乗り移ったスレインの魂である。本来であれば憑依の際には憑依先の肉体の魂は弾き出されてしまうのだが、スレインはグレイの魂を保つべく無茶な術の使い方をし、結果として記憶を失ってしまった。本来のスレインの容姿は年齢こそ少し上だがグレイによく似ているという。 ストーリー次第では、シオンを倒した後、スレインは冥界へと旅立ってしまう。このままグレイの肉体に居座れば、自分の魂が彼の存在を押しつぶしてしまうからだ。もしものことがあった時のために、生前のスレインは「シオンを倒すという悲願を成し遂げたとき、秘術で憑り付いた肉体の持ち主を助けてあげて欲しい」と闇の精霊使いの長に言い残していた。全てが終わったとき、スレインの魂はグレイの肉体から立ち去ってしまう。しかし、仲間キャラとのエンディング条件を満たし、ホムンクルス製造装置があれば、グレイの肉体を模して作られたホムンクルスに魂を移して生きながらえることが可能(無い場合は誰も誘わなかった場合同様、冥界へ旅立つ)。その際に、闇の精霊使いの使命からも解放されるのでラミィの姿は見えなくなってしまう。しかしシオンを歪ませた精霊使いとしての使命からも解放されたことには変わりなく、思い人や友とともに同じ道を歩むことが出来るようになった。 ドラマCD版 一人称は「俺」で責任感が強く約束を守ろうとする性格。また行動派であり先走ってメンバーを困らせる面も見られる。いわゆる熱血キャラ。作中ではラミィのことや死者が見えることは仲間に伏せており、上手く説明できる自信がないと黙っているので女性陣からは独り言をしていると引かれている。 『グローランサーコレクション』にて明かされた設定 当初、スレインは時空融合計画への参加を考えていた。だが、その最中にシオンによる妨害が起こり、仲間たちが応戦に出て行く。彼らの苦戦を目にしたスレインは、仲間を救うため時空制御塔を飛び出した。自分の移住を諦めてまで計画の成功のために戦った勇者。後世の人々は、彼を「光の救世主」グローランサーと呼んだ。スレインは初代グローランサーでもあり、その由来となった。 元々は『グローランサーII』におけるキャラクター「マクシミリアン・シュナイダー(マックス)」としてデザインされており、「悪役顔なのはそのため」とのこと。 ラミィ 声:堀江由衣 身長は16.5センチ。スリーサイズは上から7.8/5.1/8.0。 闇の妖精。本作のマスコットキャラクターで、魔女のような帽子とコウモリツバサが特徴。おっとりとした口調と性格。普通の人には見えもしなければ声も聞こえない存在なのだがスレインは見ることも話すこともできる。スレインの周りが居心地良いと旅について来るようになる。体長20cm程度でよく風に飛ばされたりする。 シリーズ他作品の妖精キャラと同様、喋らない主人公に代わって代弁者の役を担うが、『グローランサー』のティピ等と違って話せる相手が極めて限定される為、専ら狂言回しに徹する。また、今作では妖精キャラのエンディングは用意されておらず、ラミィと結ばれる事は出来ない。スレインが誰とも結ばれない、或いはホムンクルスが無い場合、彼の魂が冥界へと旅立つ際に途中までラミィがついていくという形で終わる。 人間に当てはめれば外見年齢は15歳程度だが、妖精としての自我が目覚めたのはほんの1~2年前である。ドラマCD版 彼女の他にも「ルミィ」「レミィ」といった闇の妖精が登場した。性格や口調はラミィと同じでヒューイ曰く「気が抜けてまう」とのこと。 アネット・バーンズ 声:かないみか 17歳。身長165センチ。スリーサイズは上から84/56/82。 キシロニア連邦議長の娘。倒れていたスレインを助け、介護した人物。記憶も行く当てもないスレインを自宅に住まわせるなど世話好きな面が多々ある。スレインにとっては恩人であり、序盤より共に戦う相棒的存在。亡き母に憧れており、髪を伸ばしているのも薬学の知識を持つのも母の影響。性格は明るく基本的に前向きで、周囲の者からの人気も高いが、ヴィンセントに惚れるなど年相応に繊細な部分も持っている。無意識にだが、スレインにはどこか懐かしさを感じている。後にスレインの肉体がかつての幼馴染グレイであることを知る。メンバーの中では精霊使いと全く関連性が無くストーリー後半にはあまり本筋に関わらなくなるが、世界を襲う異変を祓う為、スレインの仲間として最後まで共に戦う。 アネットのイベントを進めると、彼女もまた母と同じく薬師を志すようになる。個別エンディングではグレイの身体を持つからではなく、スレイン自身の魂に惚れたと訴えた。 女性ながら戦闘時はHPと物理攻撃力が高いパワーファイターとして活躍する。剣術を得意としており、使用する武器はロングレイピア。ただし、レイピア本来の攻撃法「突き」ではなく、もっぱら斬りつける攻撃法を用いる。魔法に関しては苦手で、ごく一部を除きほぼ使用できず、魔法攻撃にも弱い。 ヒューイ・フォスター 声:川田紳司 肉体年齢20歳。身長185センチ。 関西弁を喋る陽気な青年。その飄々とした性格の裏には何か秘密が隠されているように感じられる。笑いを愛し、世界を平和にするためには笑いが必要不可欠と考えている。普通の人間には見えないラミィを、彼も見ることができる。後にラミィに古典的な漫才を伝授する。 使用武器は長剣。一撃の威力こそアネットやスレインに及ばないものの、モニカ以上の手数を誇る。魔法もバランスよく使用可能な万能型戦士。テレポート(任意の座標に味方一人を自由に移動させられる)を習得できる唯一のメンバー。ただしこれは隠しイベントをこなす必要があり、一部のイベント戦闘では使用できない。 妖精を連れたスレインを名のある精霊使いと見做して接触して来るが、彼が記憶を失っている事を知って落胆。その後、意図を伏せたままスレイン一行への同行を申し出てくる。正体は風の精霊使いのロード候補。風のロードとなるべく試練を受けていたが、やがて異変の真相を知った事で、自分がロードになることよりも太陽の異変を解決する方が先決だと判断し、ライバルにロードの座を譲った(試練の課題として「一般人に正体を知られてはならない」というものがある為、それを破ってスレイン達に討ち明けた)。以降は精霊使いを巡る事件においてメンバーの中心となり、ストーリーを牽引していく。個別エンディングではスレインと互いに親友と呼び合う。彼以外の個別エンディングではビクトルにスレインの新しい身体を運ばされている。 年齢は20歳とされているが実際にはもっと長生きしているとのこと。ただしビクトルほどではないという。 モニカ・アレン 声:南央美 12歳。身長147センチ。スリーサイズは上から75/48/77。 人間の父とフェザリアンの母を持つ少女。母はすでに亡くなっており父は行方不明のため、村でフェザリアンの祖父と暮らしていた(祖父が移住した後は一人暮らし)。純血のフェザリアン同様背中に翼を持つが、飛べるほどには発達していない。しかし代わりにフェザリアンには使えない魔法を使うことができる。性格面でもフェザリアンの特徴が強く出ていて、クールで合理的な考えをしている。反面背伸びしている節もあり、打ち解けた後に子供らしい一面を覗かせることも。幼少期に翼が小さいことを馬鹿にされ、崖から海に突き落とされた経験があり水に対して強い恐怖心がある(そのため彼女の両親はローランド王国を離れ、父の故郷である内陸部のポーニア村に引っ越した)。イベント次第では暗示によってトラウマを忘れさせることができる。 移住計画の手掛かりを求めていたスレイン達と出会い、道案内を務める事になる。しかしそれが終わった後、帰宅するや否やランドルフによって自宅が破壊されてしまった為、スレイン達の誘いを受けて彼等のアパートに身を寄せ、以後も行動を共にする。 精霊使い中心の展開となる中盤からはあまり本筋には関わらなくなるが、実は彼女の父親は闇の精霊使いであり、モニカ自身も精霊使いの素質を宿している。彼女のイベントを進めた場合は闇の精霊使いとして目覚め、ラミィとも会話が可能になる。目覚めた場合、戦いの後はとある闇の妖精(ラミィである事が示唆される)と共に旅立った事が語られ、『グローランサーIV Return』でもその設定が採用されている。目覚めなかった場合はリナシスと暮らしている。 武器は投げナイフを使用。一撃の威力は低いが手数で勝負する。魔法も一定こなせるが、フェザリアンの血が混じっているためか最大MPは低め。ドラマCD版 ヒューイから「チビっ子」と呼ばれており、からかわれた際は足を踏んで逆襲するなど気の強い面が見られた。 橘 弥生(たちばな やよい) 声:高橋美紀 肉体年齢20歳。身長167センチ。スリーサイズは上から88/54/90。 巫女装束姿の慎ましやかな女性。戦闘終了時に止めの一撃を放つたびに一礼をする、基本的に敬語で会話をするなど、礼儀正しい。スレインの性格が「女好き」だと好感度が上がるなどの一面も。東の別大陸から海を越えてキルシュラーンド大陸にやってきた。月の精霊使いで、記憶や感情を操作する能力を持つ。月のお社から脱走したシモーヌという名の女精霊使いを探している。異変の元凶である組織にシモーヌが関わっている事で事態の解決の為にもスレイン達に同行するが、当初から街中でスレインに「妖精を連れた人」と話し掛けたりなど迂闊な所もあり、結果としてヒューイのロード候補の資格を失わせる事となった(これはヒューイも覚悟の上だった)。 弓術に長け戦闘時も弓矢を使用。弓は射程範囲が相当に長く、一撃の威力が桁違いな代償として、硬直時間が長く設定されている。魔法に関しては回復・補助を中心に充実しており、最大MPも桁違いに多い。 シモーヌの正体はバーバラであり、弥生の友人でもある。小説版ではバーバラは裏切り者としてクライヴに殺されてしまっており、仇討ちのため弥生の手でクライヴを倒すという展開になっている。 ビクトル・ロイド 声:鈴置洋孝 50歳。180センチ。 元々は魔術師だったがフェザリアンに匹敵するほどの科学知識を身につけ魔導学者となる。その知識は時空融合計画の中心人物として選ばれるほど。研究さえできれば幸せというスタンスなため、時に強引な行動に出たりすることも。過去にある人物から魂の壺という危険物の開発依頼を受け製作してしまったこともある。時空融合計画終了後は次の研究場所と研究テーマを求めたため、研究所を提供するというアネットの誘い(作物の品種改良を提案)を受けて一行の仲間に加わる。 アパートで解散しても固有のイベントは存在せず、アイテム作成を依頼する事でのみ好感度が上がる。アイテム作成依頼は一つにつき任務一回分のシナリオ進行が必要であり、また、ビクトル自身をパーティに加えている間は開発が止まってしまう。但し、終盤に入れるエクストラダンジョンの最奥部まで行く事で何度も作成は可能。 仲間キャラとのエンディングでは、スレインは彼が開発したホムンクルス製造装置で新たな肉体を得て生き永らえる事ができる。従って、装置作成を依頼しておかないと誰のエンディングも迎えられない。 武器としてはハンドガンを使用する。銃は弓矢に似た特性を持っており、魔法も得意な後方支援型。MPは弥生ほどには高くない。 ミシェール・リードブルク 声:清水香里 14歳。153センチ。スリーサイズは上から80/52/79。 生まれながら免疫不全症の女の子。ウィルスを遮断するため密閉除菌された部屋から出ることができない。フェザリアン製作のこの部屋はメンテナンスに相応の知識が要されるためモニカがその役目を負っている。同じ村に住んでいることもあり、当初からモニカとは友人関係にある。シェルフェングリフ帝国軍人オルフェウスの妹で、いつも彼のことを心配している。趣味は絵を描くことで海の絵を描くのが夢。月の精霊使いとしての資質を有しており、妖精と会話できる。 物語の途中で部屋の装置が壊れてしまい、処置を施さなければ死んでしまう。救出した上で更に条件を満たす事で健康な体になり、外の世界でも生きていけるようになる。その場合は月の精霊使いを志す。仲間にはならないがエンディングが用意されており、その際はスレインの振りをしたグレイから告白されるがすぐに別人と見破った。
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