2005年の日本シリーズ
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2005年の日本シリーズ | |
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ゲームデータ | |
日本一 千葉ロッテマリーンズ 31年ぶり3回目 4勝0敗 | |
試合日程 | 2005年(平成17年)10月22日-10月26日 |
最高殊勲選手 | 今江敏晃 |
敢闘賞選手 | 矢野輝弘 |
チームデータ | |
千葉ロッテマリーンズ(パ) | |
監督 | ボビー・バレンタイン |
シーズン成績 | 84勝49敗3分(シーズン2位、PO優勝) |
阪神タイガース(セ) | |
監督 | 岡田彰布 |
シーズン成績 | 87勝54敗5分(シーズン1位) |
パリーグプレーオフ | |
2005年のパシフィック・リーグプレーオフ | |
« 2004 2006 » |
概要
パ・リーグのシーズン勝率2位であったロッテが、プレーオフで福岡ソフトバンクホークス(シーズン勝率1位)に勝利してパ・リーグ優勝チームとなり[注釈 1]、セ・リーグ優勝の阪神と対戦することとなった。阪神とロッテの対戦はロッテの前身球団(大映ユニオンズ+毎日オリオンズ→大毎オリオンズ→東京オリオンズ)時代を含め史上初で、この年から始まった交流戦ではロッテの3勝2敗1分けという対戦成績を残していた。
両チーム監督の合意により、日本シリーズでは1998年の以来7年ぶりとなる予告先発が行われた。またこの年からアジアシリーズが新設されたのに伴い、日本シリーズの勝者が日本代表チームとして出場することとなった。
シリーズはロッテが4連勝で制し、1974年以来31年ぶり3回目、千葉移転後では初の日本一となった。レギュラーシーズンでの勝率2位チームが日本一となったのは前回(2004年)の西武ライオンズに続いて2年連続で[1]、アメリカ人監督による日本一は史上初となった[2]。ストレート4連勝での優勝は過去1959年の南海ホークス、1960年の大洋ホエールズ、1990年の西武ライオンズ、2002年の読売ジャイアンツ以来5回目で、ロッテとしては球団史上初。1度もリードを許すことなくストレート4連勝したのは、日本シリーズ史上初である[2]。
ロッテが日本シリーズ史上初となる3試合連続2桁得点[2]で4試合合計33得点を挙げたのに対して、阪神は4試合合計でわずか4得点に終わった。阪神がこのシリーズで残した得点(4点)、防御率(8.63)、本塁打(0)の記録は、2024年現在においても日本シリーズ史上最低記録である[3][注釈 2]。
今シリーズでの阪神のあまりの惨敗ぶりが、後にロッテの出場した2010年の日本シリーズの報道時に繰り返し紹介されたことを受け、両軍のスコア合計に因む「33-4」や「334」などのフレーズがインターネットスラングとして定着した[4]。なおロッテは2013年以降、交流戦でセ・リーグ各球団を挑発するポスターを制作しており、2017年・2018年の阪神戦では本シリーズを念頭に作成している[5][6]。
パ・リーグは前年からプレーオフを導入したが、勝率2位チームの日本一が続いたことで制度が見直され、5ゲーム差をつけることが条件だったアドバンテージが無条件導入されるなどの改定が行われた。
出場資格者
阪神タイガース | ||
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監督 | 80 | 岡田彰布 |
コーチ | 78 | 平田勝男(ヘッド) |
91 | 島野育夫(総合) | |
84 | 久保康生(投手) | |
71 | 中西清起(投手) | |
87 | 正田耕三(打撃) | |
86 | 和田豊(打撃) | |
85 | 福原峰夫(内野守備走塁) | |
76 | 吉竹春樹(外野守備走塁) | |
83 | 嶋田宗彦(バッテリー) | |
投手 | 13 | 中村泰広 |
14 | 能見篤史 | |
16 | 安藤優也 | |
18 | 杉山直久 | |
21 | 吉野誠 | |
22 | 藤川球児 | |
25 | 前川勝彦 | |
26 | 江草仁貴 | |
28 | 福原忍 | |
29 | 井川慶 | |
30 | 久保田智之 | |
34 | 橋本健太郎 | |
35 | 牧野塁 | |
40 | 桟原将司 | |
42 | 下柳剛 | |
54 | ウィリアムス | |
59 | ダーウィン | |
捕手 | 2 | 野口寿浩 |
12 | 浅井良 | |
39 | 矢野輝弘 | |
63 | 狩野恵輔 | |
内野手 | 00 | 秀太 |
1 | 鳥谷敬 | |
3 | 関本健太郎 | |
4 | シーツ | |
5 | 前田忠節 | |
7 | 今岡誠 | |
8 | 片岡篤史 | |
9 | 藤本敦士 | |
32 | 久慈照嘉 | |
55 | 喜田剛 | |
外野手 | 0 | 中村豊 |
6 | 金本知憲 | |
24 | 桧山進次郎 | |
31 | 濱中おさむ | |
38 | 林威助 | |
41 | スペンサー | |
50 | 町田公二郎 | |
52 | 赤松真人 | |
53 | 赤星憲広 |
千葉ロッテマリーンズ | ||
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監督 | 2 | ボビー・バレンタイン |
コーチ | 78 | 西村徳文(ヘッド兼外野守備走塁) |
79 | 井上祐二(投手) | |
82 | トム・ロブソン(打撃) | |
85 | 袴田英利(バッテリー) | |
81 | 園川一美(ブルペン担当) | |
83 | フランク・ランペン(内野守備走塁) | |
87 | 高橋慶彦(一・二軍巡回) | |
投手 | 11 | 神田義英 |
12 | 藤田宗一 | |
14 | 小宮山悟 | |
16 | 久保康友 | |
18 | 清水直行 | |
20 | 薮田安彦 | |
28 | 加藤康介 | |
29 | 小野晋吾 | |
30 | 小林雅英 | |
31 | 渡辺俊介 | |
41 | 小林宏之 | |
42 | セラフィニ | |
48 | 高木晃次 | |
54 | 黒木知宏 | |
捕手 | 22 | 里崎智也 |
33 | 橋本将 | |
39 | 田中雅彦 | |
45 | 辻俊哉 | |
内野手 | 1 | 小坂誠 |
4 | フランコ | |
5 | 堀幸一 | |
6 | 初芝清 | |
7 | 西岡剛 | |
8 | 今江敏晃 | |
9 | 福浦和也 | |
36 | 李承燁 | |
40 | 渡辺正人 | |
52 | 塀内久雄 | |
57 | 林孝哉 | |
68 | 早坂圭介 | |
外野手 | 00 | 代田建紀 |
0 | 諸積兼司 | |
3 | サブロー | |
10 | 大松尚逸 | |
23 | 大塚明 | |
25 | 竹原直隆 | |
38 | 垣内哲也 | |
43 | パスクチ | |
47 | 井上純 | |
50 | ベニー |
- ^ 当時のパ・リーグは2位もしくは3位のチームがプレーオフ第2ステージで1位チームを破った場合、そのチームがリーグ優勝となった。
- ^ なお、阪神は2014年の日本シリーズにおいても本塁打0を記録している。
- ^ サンケイスポーツ2005年10月27日付、スポーツニッポン2005年10月27日付
- ^ a b c 日本経済新聞2005年10月27日付p.37
- ^ 日本経済新聞2005年10月27日付p.37など
- ^ “プロ野球日本シリーズ前後にネットで散見するナゾの数字「334」とは!?”. マイナビニュース (2015年11月12日). 2018年6月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年5月20日閲覧。
- ^ ロッテ恒例の交流戦「挑発ポスター」、2017年は4コマ漫画 阪神は「33-4」を青春ヤンキー風にあおる ねとらぼ 2017年5月30日
- ^ ロッテ 今年もやります「挑発ポスター」…虎に33-4の“トラウマ” デイリースポーツ 2018年5月29日
- 1 2005年の日本シリーズとは
- 2 2005年の日本シリーズの概要
- 3 試合結果
- 4 表彰
- 5 関連項目
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