2005年の日本シリーズ 2005年の日本シリーズの概要

2005年の日本シリーズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/08 07:39 UTC 版)

2005年の日本シリーズ
ゲームデータ
日本一
千葉ロッテマリーンズ
31年ぶり3回目
4勝0敗
試合日程 2005年平成17年)10月22日-10月26日
最高殊勲選手 今江敏晃
敢闘賞選手 矢野輝弘
チームデータ
千葉ロッテマリーンズ()
監督 ボビー・バレンタイン
シーズン成績 84勝49敗3分(シーズン2位、PO優勝)
阪神タイガース()
監督 岡田彰布
シーズン成績 87勝54敗5分(シーズン1位)
パリーグプレーオフ
2005年のパシフィック・リーグプレーオフ
« 2004
2006 »
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概要

パ・リーグのシーズン勝率2位であったロッテが、プレーオフ福岡ソフトバンクホークス(シーズン勝率1位)に勝利してパ・リーグ優勝チームとなり[注釈 1]、セ・リーグ優勝の阪神と対戦することとなった。阪神とロッテの対戦はロッテの前身球団(大映ユニオンズ+毎日オリオンズ→大毎オリオンズ→東京オリオンズ)時代を含め史上初で、この年から始まった交流戦ではロッテの3勝2敗1分けという対戦成績を残していた。

両チーム監督の合意により、日本シリーズでは1998年の以来7年ぶりとなる予告先発が行われた。またこの年からアジアシリーズが新設されたのに伴い、日本シリーズの勝者が日本代表チームとして出場することとなった。

シリーズはロッテが4連勝で制し、1974年以来31年ぶり3回目、千葉移転後では初の日本一となった。レギュラーシーズンでの勝率2位チームが日本一となったのは前回(2004年)の西武ライオンズに続いて2年連続で[1]、アメリカ人監督による日本一は史上初となった[2]。ストレート4連勝での優勝は過去1959年南海ホークス1960年大洋ホエールズ1990年西武ライオンズ2002年読売ジャイアンツ以来5回目で、ロッテとしては球団史上初。1度もリードを許すことなくストレート4連勝したのは、日本シリーズ史上初である[2]

ロッテが日本シリーズ史上初となる3試合連続2桁得点[2]で4試合合計33得点を挙げたのに対して、阪神は4試合合計でわずか4得点に終わった。阪神がこのシリーズで残した得点(4点)、防御率(8.63)、本塁打(0)の記録は、2024年現在においても日本シリーズ史上最低記録である[3][注釈 2]

今シリーズでの阪神のあまりの惨敗ぶりが、後にロッテの出場した2010年の日本シリーズの報道時に繰り返し紹介されたことを受け、両軍のスコア合計に因む「33-4」や「334」などのフレーズがインターネットスラングとして定着した[4]。なおロッテは2013年以降、交流戦でセ・リーグ各球団を挑発するポスターを制作しており、2017年・2018年の阪神戦では本シリーズを念頭に作成している[5][6]

パ・リーグは前年からプレーオフを導入したが、勝率2位チームの日本一が続いたことで制度が見直され、5ゲーム差をつけることが条件だったアドバンテージが無条件導入されるなどの改定が行われた。

出場資格者

阪神タイガース
監督 80 岡田彰布
コーチ 78 平田勝男(ヘッド)
91 島野育夫(総合)
84 久保康生(投手)
71 中西清起(投手)
87 正田耕三(打撃)
86 和田豊(打撃)
85 福原峰夫(内野守備走塁)
76 吉竹春樹(外野守備走塁)
83 嶋田宗彦(バッテリー)
投手 13 中村泰広
14 能見篤史
16 安藤優也
18 杉山直久
21 吉野誠
22 藤川球児
25 前川勝彦
26 江草仁貴
28 福原忍
29 井川慶
30 久保田智之
34 橋本健太郎
35 牧野塁
40 桟原将司
42 下柳剛
54 ウィリアムス
59 ダーウィン
捕手 2 野口寿浩
12 浅井良
39 矢野輝弘
63 狩野恵輔
内野手 00 秀太
1 鳥谷敬
3 関本健太郎
4 シーツ
5 前田忠節
7 今岡誠
8 片岡篤史
9 藤本敦士
32 久慈照嘉
55 喜田剛
外野手 0 中村豊
6 金本知憲
24 桧山進次郎
31 濱中おさむ
38 林威助
41 スペンサー
50 町田公二郎
52 赤松真人
53 赤星憲広
千葉ロッテマリーンズ
監督 2 ボビー・バレンタイン
コーチ 78 西村徳文(ヘッド兼外野守備走塁)
79 井上祐二(投手)
82 トム・ロブソン(打撃)
85 袴田英利(バッテリー)
81 園川一美(ブルペン担当)
83 フランク・ランペン(内野守備走塁)
87 高橋慶彦(一・二軍巡回)
投手 11 神田義英
12 藤田宗一
14 小宮山悟
16 久保康友
18 清水直行
20 薮田安彦
28 加藤康介
29 小野晋吾
30 小林雅英
31 渡辺俊介
41 小林宏之
42 セラフィニ
48 高木晃次
54 黒木知宏
捕手 22 里崎智也
33 橋本将
39 田中雅彦
45 辻俊哉
内野手 1 小坂誠
4 フランコ
5 堀幸一
6 初芝清
7 西岡剛
8 今江敏晃
9 福浦和也
36 李承燁
40 渡辺正人
52 塀内久雄
57 林孝哉
68 早坂圭介
外野手 00 代田建紀
0 諸積兼司
3 サブロー
10 大松尚逸
23 大塚明
25 竹原直隆
38 垣内哲也
43 パスクチ
47 井上純
50 ベニー

  1. ^ 当時のパ・リーグは2位もしくは3位のチームがプレーオフ第2ステージで1位チームを破った場合、そのチームがリーグ優勝となった。
  2. ^ なお、阪神は2014年の日本シリーズにおいても本塁打0を記録している。
  1. ^ サンケイスポーツ2005年10月27日付、スポーツニッポン2005年10月27日付
  2. ^ a b c 日本経済新聞2005年10月27日付p.37
  3. ^ 日本経済新聞2005年10月27日付p.37など
  4. ^ プロ野球日本シリーズ前後にネットで散見するナゾの数字「334」とは!?”. マイナビニュース (2015年11月12日). 2018年6月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年5月20日閲覧。
  5. ^ ロッテ恒例の交流戦「挑発ポスター」、2017年は4コマ漫画 阪神は「33-4」を青春ヤンキー風にあおる ねとらぼ 2017年5月30日
  6. ^ ロッテ 今年もやります「挑発ポスター」…虎に33-4の“トラウマ” デイリースポーツ 2018年5月29日


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