東急バス新羽営業所 概要

東急バス新羽営業所

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/10 01:52 UTC 版)

概要

1966年昭和41年)4月18日日吉営業所(現:東山田営業所)から一部路線の移管を受けて開設された。

東急バスの営業所略号は概ね英字1文字であるが、当営業所は2文字なのは、開設当時に存在した中延営業所「N」との重複を避けるためである。1986年(昭和61年)8月23日に開設された虹が丘営業所では「NJ」の略号が当てられた。

沿革

現行路線(一般路線)

綱島線

  • 綱44:綱島駅 - 高田駅前 - 道中坂下 - 東山田駅入口 - 勝田 - 横浜市歴史博物館前 - 江田駅
  • 綱44:新羽営業所 → 勝田団地 → 勝田折返所 → 勝田 → 横浜市歴史博物館前 → 江田駅(出庫系統)
  • 綱45:綱島駅 - 高田駅前 - 道中坂下 - 東山田駅入口 - 勝田 - センター南駅 - 区役所通り中央 - 江田駅
  • 綱47:綱島駅 - 高田駅前 - 道中坂下 - 東山田駅入口 - 勝田折返所 - 勝田団地 - 新羽営業所(出入庫系統)
  • 綱48:綱島駅 - 高田駅前 - 道中坂下 - 東山田駅入口 - 勝田折返所(早朝夜間のみ)
  • 綱49:綱島駅 - 高田駅前 - 道中坂下 - 東山田駅入口 - 勝田 - センター南駅(土休日夜間1往復のみ)
  • 綱50:綱島駅 → 高田駅前 → 東山田駅 → 道中坂下 → 高田駅前 → 綱島駅
    • 1948年(昭和23年):綱島駅 - 天満宮前 - 道中坂下 - 勝田間として開業。
      • 戦前から運休中であった綱島駅 - 天満宮前 - 千年 - 片町(現在の高津区役所前)間のうち、道路事情が悪かった天満宮以遠の運行を断念し、代わりに道中坂下まで延伸したもの。天満宮前 - 倉田屋前間は旧道を運行。
      • その後延伸を重ね、1960年代前半には綱島駅 - 勝田 - 柚の木谷 - 荏田 - 保木(ほぎ) - 王禅寺原研前、綱島駅 - 勝田 - 柚の木谷 - 荏田 - 上市ヶ尾 - 鉄町 - 柿生駅、綱島駅 - 勝田 - 柚の木谷 - 川和町 - 中山駅、綱島駅 - 勝田 - 星谷 - 佐江戸 - 中山駅などの路線となる。
    • 1963年1月21日:綱島駅 - 勝田循環(綱48と現在の綱71系統を繋いだルート)を開設。
    • 1966年(昭和41年)4月1日田園都市線開通により、柿生駅・王禅寺系統を綱島駅 - 江田駅に短縮再編。勝田循環を廃止。
    • 1980年頃:綱島駅 - 柚の木谷 - 川和町系統を川和高校行に変更。
    • 1990年?:市が尾駅 - 江田駅 - 道中坂下 - 綱島駅系統を廃止し、市が尾駅 - 大丸 - 御影橋 - 茅ヶ崎新道 - 道中坂下(横浜市営バス307系統と同一)を新設。
    • 1993年3月18日横浜市営地下鉄開通に伴い、綱島駅 - センター南駅 - 江田駅間を開設し、綱島駅 - 中山駅系統を仲町台駅経由とする。また、東山田線(綱島駅 - すみれが丘系統[後の綱53系統]・綱島駅 - 東山田営業所系統[後の綱54系統])を新羽営業所担当にて新設すると同時に、市が尾駅 - 道中坂下系統を廃止。
    • 1993年11月1日:日吉営業所移転により、東山田線を東山田営業所へ移管。
    • 1997年2月17日:佐江戸 - 中山駅(南口)間を佐江戸 - 中山駅北口間に変更。
    • 2000年4月1日:綱島駅 - 川和高校系統を廃止。
    • 2002年4月17日:ダイヤ改正により綱50系統の綱島駅 - 道中坂下の折り返し便が消滅。
    • 2002年9月16日:都筑大橋開通に伴い、綱45系統の吾妻山 - センター南駅間の経路を変更。
    • 2007年2月6日中原街道宮の下停留所付近 - 百石橋西側交差点新道開通に伴い、堀の内停留所を新道上に移設のうえ宮の下 - 山田の経路を変更。
    • 2008年3月30日横浜市営地下鉄グリーンラインの開通により、綱46系統を廃止[2]。綱49系統を新設[2]。あわせて綱54系統(東山田線)を東山田営業所より再移管し、綱島線に編入。吾妻山 - センター南駅間に「歴博通り中央」停留所を新設。
    • 2008年11月1日:グリーンラインの開通による影響を受け、綱48系統・綱50系統を除く各系統で減便ダイヤ改正。綱54系統を廃止。
    • 2013年11月1日:綱50系統(綱島駅→東山田駅→道中坂下→綱島駅)を廃止。
    • 2014年12月1日:大同メタル前停留所を「高田消防前」に名称を変更。
    • 2015年2月1日:ダイヤ改正により、綱50系統が復活。
    • 2019年3月1日:ダイヤ改正により、綱46系統を綱島駅 → 高田駅前 → 道中坂下として新設[3]
    • 2023年7月1日:ダイヤ改正により綱46系統が運行休止となる。

比較的長距離の綱島駅 - 江田駅間綱44・綱45系統を主軸としている。沿線は港北ニュータウンの開発から外れた地域が多い。故に昔から存在する狭い道を経由するが、近年は所々道路拡幅・新道建設が進み経由地変更がしばしばある。2008年3月30日の地下鉄グリーンライン開通に際し、ルートが重複するこの路線では大幅なダイヤの変更が行われた。

メインは綱45・綱50系統。綱44系統は横浜市歴史博物館前経由。対する綱45系統はセンター南駅経由。横浜市歴史博物館前からは徒歩でセンター北駅に向かうことが可能である。綱44系統は朝夕の運行であり、運行のない時間帯に綱45系統が運行される。綱48系統は綱島駅 - 勝田(折返所)間の区間便で綱47系統はそれに出入庫を兼ねた物である。綱49系統は土休日1往復のみ綱島駅 - センター南駅間の区間便で綱45系統を補完する。綱50系統は東山田・道中坂下付近で小さく回る循環便で、実質綱島駅 - 道中坂下・東山田駅入口間の区間便と考えて良い。日中時間帯は綱島駅 - 東山田駅入口 間で毎時1 - 3本、東山田駅入口 - 江田駅間で毎時1 - 2本程度運行される。2008年11月のダイヤ改正で綱48は増便、綱49は平日朝に2本のみの運行とされた。廃止された綱50系統は平日朝ラッシュ時のみ1本の運行で、綱54系統はグリーンライン開通に伴い東山田営業所から移管された路線で、開設の経緯により道中坂下ではなく東山田駅を経由していた。

2008年3月30日のダイヤ改正では、日中は綱44系統→綱45系統→綱48系統の1サイクルでそれぞれ40分間隔で、綱島駅 - 大棚間では13分20秒間隔だった。綱54系統は1時間20分間隔だったため、一部の時間帯では6 - 7分間隔となる時間帯があった。平日の夕方は、綱45系統、綱49系統、綱54系統が運行され、綱45系統は20分間隔、綱49系統と綱54系統の交互で20分間隔と10分間隔で運行され、センター南駅までは1時間に4 - 5本あった。 2008年11月1日のダイヤ改正では、日中は綱44系統→綱45系統→綱48系統の1サイクルだが、平日の間隔が15 - 17分間隔となった。平日・土曜の夕方は、12分間隔となり、綱49系統が朝間のみの運行、綱54系統が廃止となった代わりに、綱48系統の平日夕方の運行が復活した。

その後も、乗客の利用実態からダイヤ改正の度に運行本数の見直しによる減便が続けられており、2013年11月1日のダイヤ改正では綱50系統が一旦廃止されたが、2015年2月1日付けのダイヤ改正で、綱50系統がおよそ2年ぶりに復活した。それと引き換えに綱48・綱49系統が減便されている他、綱45系統の一部便が綱44系統に変更されている。 基本的に平日・土曜の日中と休日は綱島駅発が綱44系統→綱45系統→綱48系統、綱島駅行きが綱44系統→綱48系統→綱45系統で1サイクル、平日・土曜の夕方は、綱45系統→綱48系統の交互となっていた。

2017年10月1日のダイヤ改正では大幅なダイヤ変更が行われ、綱50が1時間に2本、綱44と綱45がそれぞれ1時間に1本になり綱48は朝夜の運行へと変化、綱44は土休日の日中の運行がなくなった。綱49は土休日の夜間に1本運行されている。現在では綱島側の方が乗客が多いが、沿線から港北ニュータウン地区に相次いで開業した商業施設への足としての利用も見られる。

2019年3月1日のダイヤ改正で深夜の綱47系統の一部が区間短縮され綱46系統の道中坂下止まりに変更になった[3][4]

しかし2020年7月、9月のダイヤ改正で綱46系統は休止され、綱47系統も平日夜に1本のみとなった。2020年12月1日のダイヤ改正で、綱44・綱45・綱50系統で日中15分サイクル から 綱45・綱48・綱50系統の20分サイクルに変更され、綱46は土休日片道1本のみ復活した[5][6]

2023年7月1日ダイヤ改正では、日中を中心に全体的に減便となり、綱46系統が再び休止となった。

新羽線

  • 綱71:綱島駅 - 吉田橋 - 四ッ家 - 新羽営業所庚申堀 - 勝田団地 - 勝田折返所
  • 綱71:新羽営業所 - 勝田団地 - 勝田折返所(出入庫路線)
  • 綱72:綱島駅 - 吉田橋 - 四ッ家 - 新羽営業所庚申堀 - 新羽駅 - 専念寺前 - 鳥山大橋 - 新横浜駅
  • 綱72:新羽営業所 - 新羽駅 - 専念寺前 - 鳥山大橋 - 新横浜駅(出入庫路線)
  • 綱72:新羽駅 → 専念寺前 →鳥山大橋 → 新横浜駅(出入庫路線)
  • 綱73:綱島駅→吉田橋→四ッ家→新羽営業所庚申堀→新羽駅
  • 綱73:新羽駅→新羽営業所庚申堀→新羽営業所(出入庫路線)
  • 綱79:綱島駅 - 吉田橋 - 四ッ家 - 新羽営業所(出入庫路線)
  • 新横82:新羽駅→専念寺前→小机新道→又口橋→新横浜駅(出入庫路線)
    • 1955年:綱島駅 - 新羽町を開設。
    • 1957年 - 1963年頃:綱島駅 - 新羽町を小机駅まで延伸。
    • 1963年1月21日:勝田系統のルーツになったと考えられる綱島駅 - 勝田循環(綱71系統と現在の綱48系統と繋いだルート)を開設。
    • 1966年4月1日:勝田循環を廃止。
    • 1983年12月:新羽町折返所を廃止。
    • 1985年:新横浜駅 - 大倉山駅 - 北山田系統を開設。(横浜市営バス303系統と同一、後述
    • 1986年10月1日:綱島駅 - 新横浜駅系統を開設。
    • 1991年:新横浜駅 - 北山田系統を研究所前まで延伸。
    • 1993年3月18日横浜市営地下鉄開業に伴い、新羽町系統を新羽駅発着とし、小机、研究所前系統を新羽駅経由とした(当初は勝田系統も昼のみ新羽駅経由としていたが、こちらは数ヶ月で廃止になっている)。
    • 1994年11月1日:新横浜駅 - 大倉山駅 - 研究所前系統を廃止。
    • 2000年4月1日:綱島駅 - 小机駅系統を廃止。
    • 2001年10月16日:系統番号付与。
    • 2010年7月1日:川和線の青葉台営業所移管に伴い、出入庫路線を新たに新横81、新横82として再編。うち新横81は新横溝口線の出入庫路線に編入。

綱島駅から勝田・新羽・新横浜方面を結ぶ。メインの綱71系統は末端区間が港北ニュータウン内にあり、綱島・新羽方面と港北ニュータウン東部を直接結ぶほか、沿線に住宅も多いため、利用客が多い。綱島駅発の深夜バスも運行されている。現在の綱72系統はかつては小机駅発着であったが、旅客動向により順次新横浜駅発着へシフトして行った。綱73系統は綱島側の区間便であり、綱72系統を補完する。綱79系統は他の綱島駅発着系統の出入庫のため、時間帯によって本数の差が激しい。各系統が運行される綱島駅 - 常真寺前間では日中時間帯でも概ね毎時8本以上の本数が確保されている。

2009年11月1日のダイヤ改正では、今まで綱72系統、綱73系統あわせて1時間に2 - 4本あったのが1時間に1 - 3本に減便となり、綱73系統はこの改正で平日は3本、土曜・休日に至っては1本ずつのみとなり、2013年11月1日のダイヤ改正で平日も1本のみの運行となった後、2016年7月1日のダイヤ改正で土曜・休日のみの運行となった。横浜国際総合競技場で大規模なイベントが開催される日は、綱島駅 - 新横浜駅および新羽駅 - 新横浜駅の臨時便を増発することがある。

新横82系統は青葉台営業所に移管された川和線の出入庫便を再編したものの一つで、新横浜駅方向への片道1本のみ休日12時前後に運行される。新羽営業所の路線で珍しく踏切を渡る路線で、横浜線の「新羽踏切」を渡っている。途中にある「小机新道」停留所はこの系統のみが使用する。

新吉田線

  • 綱74:綱島駅 - グリーンサラウンドシティ - 町内会館前 - 新田地区センター入口 - 新羽駅

青山学院総合グランド跡地に新規に開発されたマンションおよび既存の路線から離れた住宅地と両駅とを結ぶ。綱72・綱73系統よりも運行距離、所要時間共に短く本数も比較的多いため、全線を通して利用する乗客も見られる。狭隘路のため、中型車で運行される。当初は小型車(日野・ポンチョ(初代))が主に使用され、中型車は予備役としての位置づけであったが、利用が好調なためラッシュ時を中心に常時中型車が運用に就くようになり、順次増備がなされ、ポンチョは全車転出した。車両の詳細については後述する。

新城線

  • 城01:新城駅前 - 千年 - 子母口住宅前 - 蟹ヶ谷 - 下田町 - 高田駅 - 綱島駅
  • 城01:綱島駅 - 高田駅 - 下田町 - 蟹ヶ谷(出入庫系統)
  • 城01:新城駅前 - 千年 - 子母口住宅前 - 蟹ヶ谷 - 高田駅(出入庫系統)
  • 城01:高田駅 - 下田町 - 蟹ヶ谷(出入庫系統)

南武線武蔵新城駅と東横線綱島駅を川崎・横浜両市にまたがって結ぶ路線である。神奈川県道106号子母口綱島線を走る子母口住宅前 - 天満宮前間は道幅が狭く、アップダウンやカーブの激しい道を走行する。川崎市内に乗り入れる関係上、1970年代後半より系統番号を持っており、2001年の系統番号一斉付与以前は、綱島駅発着の東急バスで唯一系統番号を持っていた。長年新羽営業所が担当していたが、2006年3月16日の改正より川崎営業所が受け持つこととなり、それに伴い新城駅前 - 蟹ヶ谷 - 新羽営業所間の出入庫便が廃止となっている。

移管後の出入庫については、川崎営業所 - 両駅間の回送のほか、綱島駅 - 子母口住宅前間、新城駅前 - 蟹ヶ谷間の区間運行によって行っていたが、綱島駅 - 子母口住宅前間の出入庫は、朝の綱島駅行きと夜の子母口住宅前行きのみであった。その後2007年7月9日からは宮内新横浜線の部分開通によって、天満宮前 - 高田(現・高田交差点)間の経路が変更となり、それに伴い丸山下停留所が新道側に移転している。2008年3月30日には横浜市営地下鉄グリーンラインが開業したため高田駅ロータリー(前述の丸山下停留所を再移転、改称)へ乗り入れを開始した。2010年7月1日のダイヤ改正では再び新羽営業所の所管へと戻り、出入庫路線は綱島駅 - 蟹ヶ谷間、新城駅 - 高田駅間の区間運行へと変わった。

新城線の開通は、東急の社内報によると1957年3月25日のことであり、当初の運行区間は新城駅 - 工業都市(現・東横線小杉駅)である。その後数年のうちに、現在のような綱島とを結ぶ便が開業した。

当路線は川崎市(均一運賃210円)と横浜市(均一運賃220円)とを結ぶ路線のため、川崎市内区間の新城駅 - 蟹ヶ谷間のみを乗車する場合と、それ以外の場合で運賃が異なる。川崎市内区間から綱島駅方向に乗車する際は、乗務員に行き先を告げる必要があったが川崎市運賃と横浜市運賃が同額になって以降、告げる必要はなくなった。

駒岡線

  • 日81:日吉駅東口 - 箕輪町 - 北綱島 - 長福寺前 - 新綱島駅(出入庫系統)
  • 日91:日吉駅東口→箕輪町→宮前箕輪→綱島東四丁目→北綱島→箕輪町→日吉駅東口(循環)
  • 日92:日吉駅東口 - 箕輪町 - 宮前西町 - 宮前中町 - 南綱島住宅 - 長福寺前 - 新綱島駅
  • 日93:日吉駅東口 - 箕輪町 - 宮前西町 - 江川町 - 鷹野大橋 - 駒岡 - 新綱島駅
  • 日94:日吉駅東口 - 箕輪町 - 宮前西町 - 江川町 - 越路
    • 1962年12月8日:綱島駅 - 二ツ池 - 駒岡橋(現在の鷹野大橋)を開設。
    • 1960年代:日吉駅 - 一本橋、日吉駅 - 駒岡 - 綱島駅 - 南綱島住宅間[注釈 3]、綱島駅 - 駒岡橋間の存在が確認されている。
    • 1964年9月調製のバス路線停留所一覧図[9]によると日吉駅東口 - 一本橋 - 南加瀬(現在の樋橋)の路線が確認できる。
    • 1977年6月16日:日吉駅 - 南綱島住宅 - 綱島駅を開設。日吉駅 - 駒岡 - 綱島駅と分断。
    • 1989年5月16日:日吉駅 - 綱島東四丁目循環を開設。当初は箕輪循環線とも称した。
    • 1993年11月1日:日吉営業所の移転に伴い、新羽営業所へ移管。
    • 1997年2月:鹿島田線(後述)の廃止に伴い、日吉駅 - 越路系統を編入。
    • 2023年12月23日:日81系統、日92系統、日93系統が新綱島駅発着に変更[10][11]

日吉営業所の移転(東山田営業所の新設)に伴い、新羽営業所へ移管された路線。

日81系統は入出庫路線であり、かつ全線東急東横線に並行しているため日吉駅東口行きが毎日6時台のみ、綱島駅行きが23時台に一本ずつのみの運行と本数は少ない。これはかつてこの区間に日吉駅 - 新横浜駅 - 六角橋 - 横浜駅西口間という路線(神奈川線)が運行されており、同路線の廃止後、入出庫系統としてこの区間が残る形となったためである。途中の綱島SST前バス停は、この路線のみが経由する。

日91系統は日吉駅東口から日大高校正門、綱島東四丁目を経由して、日吉駅東口へと循環する路線である。案内上は綱島東四丁目循環とされ、日吉駅東口からの近距離輸送を担っている。乗務員によっては「箕輪循環」と案内することもある。

日92,93系統はどちらも鉄道では1駅(ただし日吉駅 - 綱島駅間は2.2kmあり、東横線では最長)の区間を住宅地を経由して結ぶ。案内上は日92系統が「住宅経由」、日93系統が「駒岡経由」と呼ばれる。

日92系統は南綱島住宅経由で小さく回り、綱島地区東側の住宅街や工場などが存在する地区を経由する。日中時間帯の本数は1時間に3 - 4本程度あり、綱島駅からの日大高校輸送も担っており、朝夕はさらに本数が増える。

日93系統は大きく迂回して川崎鶴見臨港バスの運行エリアである川崎市内や鶴見区内にも入り、トレッサ横浜(当路線では明治横浜研究所前が最寄りのバス停)へのアクセスにも利用されている[注釈 4]。川崎鶴見臨港バスとは江川町 - 駒岡不動尊前間で鶴04系統、明治横浜研究所前 - 綱島駅間で鶴03系統と並走する[注釈 5]。2011年9月のダイヤ改正以降は後述の日94系統を振り替える形で運行本数が増加しており、40分以上運行間隔が開く時間帯もあるが日中時間帯は毎時2 - 4本運行されている。なお、日93系統の江川町 - 鷹野大橋間は川崎市内運賃区間となる。

日94系統はかつて運行されていた日吉駅 - 川崎駅間(鹿島田線)の名残である。現在では日93系統の増発に伴い減便され、土曜・休日は朝と夕方以降のみの運行とされており、平日は昼間も少数運行されていたが、2023年7月1日のダイヤ改正で平日も朝と夕方以降のみとなった。終点の越路では日94のみ使用する降車専用の停留所で客を降ろし、交差点とガソリンスタンド隣のスペースを利用して折り返して、臨港バス鶴04と共用の停留所から発車する。路線末端の江川町 - 越路間は川崎市内運賃区間となる。

2023年12月23日から日81系統、日92系統、日93系統は新綱島駅発着となった[10][11]

新川崎線

日95系統は東急線・横浜市営地下鉄グリーンライン日吉駅と横須賀線新川崎駅を結ぶ路線として、2015年4月1日に運行開始した。川崎鶴見臨港バス神明町営業所との共同運行で、両社合わせて25 - 30分間隔の運行。運賃は2023年3月15日までは日吉駅東口 - 江川町間は横浜市内運賃区間(220円)、江川町 - 新川崎交通広場間は川崎市内運賃区間(210円)で、江川町を跨いで乗車する場合は横浜市内運賃を適用されていた。当系統のみが利用できる共通定期券も発売される。一本橋、江川町は他の臨港バスの路線と異なり、日93・日94系統と同じ停留所を使用する。

当系統の運行開始により、日吉駅と新川崎駅間の利便性が大幅に向上した。なおこの系統の新設に伴う他系統の減便などは行われていない。

日吉本町循環線

  • 日51:日吉駅東口→箕輪町舟下→コンフォール南日吉→アリュール日吉本町→日吉本町→箕輪町舟下→日吉駅東口(循環)
  • 日51:日吉駅東口→箕輪町舟下→コンフォール南日吉→アリュール日吉本町(入庫系統)
  • 日51:コンフォール南日吉→アリュール日吉本町→日吉本町→箕輪町舟下→日吉駅東口(出庫系統)
  • 日52:白坂住宅前→日吉本町→コンフォール南日吉→日吉本町→箕輪町舟下→日吉駅東口(出庫系統)
    • 2010年5月1日:同日のダイヤ改正で東山田営業所から日51系統、日52系統を移管され、日52系統の始発地を東山田営業所から白坂住宅前に変更。路線名を日吉本町循環線に変更して高田線から分離。

日51系統は日吉駅から大塚製靴前、コンフォール南日吉、アリュール日吉本町などを経由して日吉駅に戻る循環路線。大半は循環するが、一部の便は出入庫の関係で、入庫便はアリュール日吉本町止まり、出庫便はコンフォール南日吉始発となる。

日52系統は休日の出庫便だが、早朝の1便しかない。これは、グリーンラインと当時の日52系統の経路が大部分被っている為である。なお、日51系統と経路を同じにさせるため、日吉本町は2回通過する。

まれに中型車が充当される事がある。


注釈

  1. ^ 綱79系統(新羽線)のようなバスの起終点の場合。
  2. ^ 綱71・72系統(新羽線)のような経由便の場合
  3. ^ 1960年代の空中写真[7]によると現在の横浜市道箕輪第258号線[8]が現在の日大高校グラウンド方面とつながっておらず(当時このあたりは水路になっている)、南綱島住宅への道が綱島駅方面としかつながっていなかった。
  4. ^ 綱島駅からは頻繁運行している川崎鶴見臨港バス鶴03系統(鶴見駅西口 - 綱島駅)がメインであり、当系統はその補完という位置付けになるが、日吉駅や江川町周辺からのアクセスは当系統が唯一の路線となる。
  5. ^ 駒岡不動尊前 - 明治横浜研究所前間で環状2号線を走行するが、途中にある駒岡車庫停留所は通過する(川崎鶴見臨港バスと横浜市営バスのみ停車)。
  6. ^ FIFA(国際サッカー連盟)主催の国際試合では競技場での命名権の使用が禁止されている為、競技場名は正式名称の「横浜国際総合競技場」となるが、停留所名はそのままとなる。その為、公式プログラムなどではバスによるアクセスの案内はされない。

出典

  1. ^ リニューアル前は下馬営業所の管轄だった。
  2. ^ a b "東急バス ダイヤ改正と路線変更のお知らせ。" (PDF). HOT ほっと TOKYU 333号. 東京急行電鉄. 20 March 2008. 2017年2月2日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2017年1月23日閲覧
  3. ^ a b 【綱46・47・48・50、綱79、北31、南31】系統新設およびダイヤ改正のお知らせ 2019年3月1日(金)実施”. 東急バス (2019年2月18日). 2020年11月24日閲覧。
  4. ^ ダイヤ改正のお知らせ” (PDF). 東急バス (2019年2月18日). 2020年11月24日閲覧。
  5. ^ 系統の短縮・曜日区分の変更および一部運行時刻の変更のお知らせ 2020年12月1日(火)実施”. 東急バス (2020年11月20日). 2020年11月24日閲覧。
  6. ^ 綱島駅 時刻表(2020年12月1日改定)” (PDF). 東急バス. 2020年11月24日閲覧。
  7. ^ 地図・空中写真閲覧サービス”. 国土地理院. 2022年5月27日閲覧。のMKT636-C18-9(1963年)、MKT667-C1-6(1966年)、MKT696-C3-11(1969年)
  8. ^ 横浜市行政地図情報提供システム”. 横浜市. 2022年5月27日閲覧。
  9. ^ 『中原地区明細地図』経済地図社、1965年、113頁。 
  10. ^ a b 綱島駅のバスのりばの一部が新綱島駅へ移転します”. 横浜市 (2023年11月20日). 2023年12月12日閲覧。
  11. ^ a b 【日92・93・81、綱74】系統のりば変更およびダイヤ改正のお知らせ”. 東急バス (2023年12月8日). 2023年12月13日閲覧。
  12. ^ 「BUS★CORNER>バス全国情報>東急バスが溝の口 - 新横浜直行バス」『鉄道ジャーナル』第36巻第4号、鉄道ジャーナル社、2002年4月1日、130頁。 
  13. ^ a b "溝の口駅⇔新横浜駅直行バス開業" (PDF). HOT ほっと TOKYU 245号. 東京急行電鉄. 25 December 2001. 2017年2月2日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2017年1月21日閲覧
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