モノローグ
モノローグとは、映画や演劇などにおける演出手法で、登場人物が誰に向けて話すでもなく、自らの心境などを吐露すること。または、終始そのような心境の吐露だけで構成された劇(ひとり芝居)や小説の形式。
モノローグは、簡単に言えば登場人物の心のつぶやきである。声に出さないため他の登場人物には聞こえず、第四の壁を隔てた観客にのみ届く。劇中の世界を超え出た、いわゆるメタ的な演出手法である。観客はモノローグによって登場人物の内心を、たとえば過去の記憶や行動と一致しない心の機微などを伺い知ることができる。
モノローグと同様のメタ的な演出としては「ナレーション」も挙げられる。ナレーションは登場人物ではない視点から状況を解説する立場であり、使いすぎると興を削ぐが、中だるみしそうな箇所を端折ったり結末を切り上げたりする際には使い勝手がよい。
モノローグの語源はギリシア語の monologos である。mono(単一の)logos(語り)という意味。なお、相手がいる「対話」は dialogue(ダイアログ)という。
モノローグ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/26 07:36 UTC 版)
モノローグ(英語: Monolog, Monologue, フランス語: Monologue)は、英語・フランス語等のヨーロッパ諸語で独白(どくはく)を意味する語[1][2][3][4]。
概説
文学作品、とくに演劇(戯曲)・映画(脚本)で、登場人物が相手なしに一人で独立した台詞をいう演出・表現、およびその台詞自体を指す[1][3][4]。「独白」は元来独り言を指す語であった[3]。対義語はダイアローグ、対話[1][3][4]。
独演劇(どくえんげき)、モノドラマ(英語: Monodrama)、つまり一人芝居(ひとりしばい)を指すこともある[1][5]。⇒ モノドラマ
分類
モノローグにいくつかの類型がある。以下はその一例である:
- 独り言(英: soliloquy): 周囲に人が居ない状況で発声されたモノローグ[6]
- 傍白(英: aside): 周囲の人は演出上聞こえないというお約束のうえで発声されたモノローグ[7]。心の声とも。
脚注・参照
- ^ a b c d モノローグ、デジタル大辞泉、コトバンク、2012年2月7日閲覧。
- ^ モノローグ、百科事典マイペディア、コトバンク、2012年2月7日閲覧。
- ^ a b c d 独白、デジタル大辞泉、コトバンク、2012年2月7日閲覧。
- ^ a b c 独白、百科事典マイペディア、コトバンク、2012年2月7日閲覧。
- ^ デジタル大辞泉『モノドラマ』 - コトバンク、2012年2月7日閲覧。
- ^ "聞く相手がいないのにひとりでものを言うこと。また、その言葉。" 以下より引用。デジタル大辞泉『独り言』 - コトバンク、2024年12月26日閲覧。
- ^ "相手役には聞こえず観客だけに知らせるかたちでしゃべるせりふ。内心のつぶやきなどを表す。" 以下より引用。デジタル大辞泉『傍白』 - コトバンク、2024年12月26日閲覧。
関連項目
外部リンク
モノローグ
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「From DROPOUT」の記事における「モノローグ」の解説
イントロの長さ、楽曲の構成、サビに入るときのギミックなど、ドラマ主題歌ってどうあるべきなんだろうということを吟味しながら制作された楽曲。歌詞に注目すると、聴いてくれる人が共感できる要素もあるのではないかと語る。
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