山形盆地とは? わかりやすく解説

やまがた‐ぼんち【山形盆地】

読み方:やまがたぼんち

山形県中東部の断層盆地最上川北へ貫流し扇状地発達稲作やサクランボウ・ブドウ栽培が盛ん。村山盆地


山形盆地

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/28 14:34 UTC 版)

山形盆地の地形図

山形盆地(やまがたぼんち)は、山形県の東部に位置する盆地村山盆地(むらやまぼんち)とも呼ばれる[1]

地形

山形盆地は地殻変動によって形成された構造盆地で、東西10〜20km、南北40kmの南北方向に長い盆地で、中心部を最上川が流れる。最上川は、中流部分で西南方向から盆地に入り、盆地南部から弧を描いて北上する須川と合流し、盆地内を北進する。北進する最上川の東側から、馬見ヶ崎川立谷川乱川が、西側から寒河江川が流れ込み、それぞれの流入河川が、扇状地を発達させている。盆地特有の内陸性気候となっており、夏・冬で気温差が非常に激しい。周辺は、東に奥羽山脈、西は朝日山地に囲まれている。南には上山盆地米沢盆地、北には尾花沢盆地新庄盆地など、大小の盆地が続いている。

産業

山形盆地の扇状地自然堤防では果樹栽培が盛んで、サクランボブドウセイヨウナシラ・フランス)、リンゴなどが生産される。

また、山形県の4つの地方のうちのひとつである村山地方の主要な盆地で、県全体の経済活動の中心である。山形市を中心として、盆地の中南部に広がる山形都市圏がある。

交通

山形盆地断層帯

山形盆地を南北に貫く活断層。長さ約60Kmで、平均的な活動周期はおよそ3000年。過去1万年前の間に、少なくとも3回は活動した可能性がある。将来の地震発生の予測では、今後30年以内にマグニチュード7.8程度の地震が発生する確率は、0〜7%と比較的高い水準で、Sランクの断層となっている。この地震が発生した場合、山形盆地を含む山形県内陸部全域が、震度6強の揺れに見舞われると予測されている。

脚注

  1. ^ 秋本 周, 大坪 紘子, 堀 繁, “山形県村山盆地における集落と山との空間的・景観的関係”: ランドスケープ研究, Vol. 66 No. 5, 565-568, (2003) .



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