補助教材
別名:副教材、学校における補助教材
学校の授業で用いられる教材のうち、主となる教材(教科書)の内容を補う目的で用いられる教材の総称。
文部科学省は補助教材について「児童生徒が使用する教科書以外の図書その他の教材」と規定している。学習帳、問題帳、練習帳、解説書、市販の学習参考書、新聞の切り抜きなども補助教材に含まれる。内容が教育基本法、学校教育法、学習指導要領などに基づく教育の基本的趣旨にそっている限りにおいて、適宜使用が容認されている。
補助教材の内容は、児童や生徒の発達段階に即した内容であり、かつ、特定の政治的見解や特定の政党、あるいは特定の宗教や宗派などに偏っていたり、不公正な立場に依拠したものであってはならないとされる。
近年では、教師が中東のテロ組織「IS」(イスラム国)による捕虜斬殺シーンを授業で生徒に見せていた事例などが報告されており、補助教材の使用の在り方が改めて問われている。
関連サイト:
学校における補助教材の取り扱いなどについて - 文部科学省
学校における補助教材の適正な取扱いについて - 文部科学省
副教材
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/05 02:41 UTC 版)
副教材(ふくきょうざい)とは、学校をはじめとする教育施設などで、教科の主たる教材としての教科書に対して、補助的に用いられる教材の俗称で、副読本と呼ばれる事もある。文部科学省は補助教材。
概要
日本では戦後、国定教科書が廃止され、学習指導要領に従う各教員による授業が求められるようになった。すなわち授業は学習指導要領の要求に従って各教員がそれぞれに研究して創るもの、教科書もまた、その授業を補佐するための教材のひとつとして位置付けられていることから、厳密に教科書、副教材と分けられるものではないが、教科書には別途、文部科学省による学習指導要領に準拠しているかの検定があり、この検定済みの教科書が教科の主たる教材として広く用いられることから、この検定済みの教科書以外の教材のことが俗に副教材、または副読本と呼ばれる。
一般には、教科書に掲載されていない練習問題や、教科書の補足として用いられる説明用の教材を指す場合が多く、現在、初等教育の課程(小学校の課程など)・中等教育の課程(中学校や高等学校の課程など)を担当する多くの教員が利用しているといわれている。
教育施設の教員は、一般的に授業のほかに、練習問題の作成やテスト問題の作成を行いながら、授業を進行していく。さらに、例えば歴史や地理の授業では、歴史的背景の学習に外部資料を用いたり、地図を使用したりすることが必要となる。国語での漢字の学習や、算数での計算練習では、教科書だけでは、説明が足りず、漢字や計算のドリルなど外部教材が必要となっている。これらの教材全てを、教員が自らの手で作成することは非常に困難であり、多大な負担となりうる。このような背景から、副教材は急激に普及した。また、最近ではコンピュータの発達によって、教員がコンピュータを利用した副教材を使用した授業を展開する試みも増えてきた。
現状と問題点
- 多くの副教材は、多くの学習者を対象として一律平均的に学習内容の全体を網羅したもの、すなわち広く一般に使用できるものが多く、緻密な設計で完成度が高いのが特徴である。しかし実際の学習者の理解は十人十色であり、同じ教員が同じ教材を用いて教えても、学習者によってそれぞれに理解の程度に差が出てしまうことから、反面、使用する教員や学習者によっては、使いにくい場合もあり、また、副教材に間違いや不具合を発見しても、その緻密な設計が逆に障壁となり、その場ですぐに手直しできないなどの欠点もある。
- どの副教材を購入するかは教員の判断に委ねられるが、このことから、副教材をビジネスとする一部の出版社やソフト開発業者が、個別教員に対して積極的に副教材の購入を勧誘するようになり、授業時間中に頻繁に学校に出入りするようになった。各学校また各教育委員会によって違いはあるが、2018年現在では、附属池田小事件に代表される事件をきっかけとした部外者の校内立ち入り制限と併せ、概ね授業終了後の業者受付とするようになっている。
- 一方、文部省通達文初初第一二七号(昭和三九年三月七日)により、「(前略)(以下「補助教材」という。)について、教育委員会に対する事前の届け出でまたは承認に関する手続き等を整備し、その厳正な運用を図り、適切でない補助教材が使用されることのないようあらかじめじゆうぶん指導すること。」[1]とあり、公立学校においては副教材であっても個別教員の自由な購入と使用はできず、認定制に近い。
脚注
関連項目
外部リンク
- 先生のためのプリント教材作成術 - 中間・期末テストなどの問題づくりや入試問題の出題傾向分析方法の事例を紹介。メールマガジンも発行。
- 学校教材.com 学校教材推進サイト - 学校教材の購入サイト
副教材
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/01 15:15 UTC 版)
学年、科目によって副教材が用意されている。 副教材一覧(2022年度)国語算数理科社会4年上・下漢字とことば演習問題集最難関問題集 計算週テスト問題集演習問題集最難関問題集 演習問題集週テスト問題集 演習問題集週テスト問題集 5年上・下漢字とことば演習問題集最難関問題集 計算演習問題集最難関問題集 演習問題集 演習問題集 6年上漢字とことば実力完成問題集基礎力完成問題集応用力完成問題集四科のまとめ 計算実力完成問題集基礎力完成問題集応用力完成問題集週テスト問題集 四科のまとめ 実力完成問題集基礎力完成問題集応用力完成問題集週テスト問題集四科のまとめ 実力完成問題集基礎力完成問題集応用力完成問題集週テスト問題集四科のまとめ 6年下漢字とことば実力完成問題集入試対策問題集(難関校対策)入試対策問題集(有名校対策)四科のまとめ 計算実力完成問題集入試対策問題集(難関校対策)入試対策問題集(有名校対策)算数難問題集総合問題集四科のまとめ週テスト問題集 実力完成問題集入試対策問題集(難関校対策)入試対策問題集(有名校対策)四科のまとめ 週テスト問題集 実力完成問題集入試対策問題集(難関校対策)入試対策問題集(有名校対策)四科のまとめ週テスト問題集
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