かた‐ほ【▽偏/片▽秀】
読み方:かたほ
へん【偏】
読み方:へん
[常用漢字] [音]ヘン(呉)(漢) [訓]かたよる ひとえに
1 本筋や中心からそれている。かたよる。「偏屈・偏見・偏向・偏差・偏在・偏食・偏重・偏頗(へんぱ)/不偏」
3 漢字の組み立てで、左側の部分。「偏旁(へんぼう)/人偏(にんべん)」
[名のり]つら・とも・ゆき
へん【偏】
偏
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/31 16:23 UTC 版)
偏(へん)とは、漢字の偏旁のうち、特に左側に位置するものの総称。
主な偏
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- 三水(さんずい) : 「海」「湖」「沼」などの偏。さんずいへんとも呼ぶが、慣例的にさんずいと呼ぶことが多い。漢字で書くと『三水』であり、三の字に似ていることから名付けられた。
- 人偏(にんべん) : 「仁」「休」「個」などの偏。多くは「人」の字に由来し、主に人間や人の動作に関する漢字に見られる。
- 手偏(てへん)。 : 「指」「打」「拝」などの偏。主に手や手を使う動作に関する漢字に見られる。
- 言偏(ごんべん) : 「記」「試」「誘」などの偏。主に言葉や話しかける動作に関する漢字に見られる。
- 木偏(きへん) : 「桜」「株」「柱」などの偏。主に木や植物、木を材質とした道具に関する漢字に見られる。
- 糸偏(いとへん) : 「組」「織」「縄」などの偏。主に織物や糸に関する漢字に見られる。
- 立心偏(りっしんべん) : 「情」「慌」「憧」などの偏。主に人の心情や気持ちを表す漢字に見られる。
- 月偏(つきへん)・にくづき : 「臓」「服」「朧」などの偏。主に肉体に関する漢字に見られる。
- 金偏(かねへん) : 「銀」「鉄」「針」などの偏。主に金属や金物に関する漢字に見られる。
- 小里偏(こざとへん) : 「限」「陽」「陵」などの偏。
- 土偏(つちへん) : 「場」「堀」「堤」などの偏。主に土や土地、土で作られた物事に関する漢字に見られる。
- 女偏(おんなへん) : 「婦」「姉」「好」などの偏。主に女性の特性や特徴に関する漢字に見られる。
- 口偏(くちへん) : 「呼」「吸」「唱」などの偏。主に人間、生物などの口の動作に関する漢字に見られる。
- 禾偏(のぎへん) : 「稲」「私」「秋」などの偏。禾(のぎ)とは穀物の穂先のことであり、主に穀物に関する漢字に見られる。
- 行人偏(ぎょうにんべん) : 「徳」「往」「御」などの偏。主に通路、人が行うべき道に関する漢字に見られる。
- 日偏(にちへん・ひへん) : 「晴」「映」「明」などの偏。主に太陽や天体、気象、暦に関する漢字に見られる。
- 石偏(いしへん) : 「研」「磁」「砂」などの偏。主に石の性質や状態、石を用いた道具に関する漢字に見られる。
- 獣偏(けものへん) : 「猿」「猫」「犯」などの偏。主に獣に関する漢字に見られる。罪人や心理状態などを表す字にも見られる。
- 貝偏(かいへん) : 「財」「貯」「賭」などの偏。古くは貝が財貨に用いられたことから、主にお金に関する漢字に見られる。
- 酉偏(とりへん)・さけのとり・ひよみのとり : 「配」「酵」「醸」などの偏。主にお酒や発酵に関する漢字に見られる。「ひよみのとり」とは「日読み」(暦)のための十二支の酉のことで、「鳥」と区別するための呼称。
- 示偏(しめすへん)・ねへん : 「神」「祈」「社」などの偏。主に神や神事に関する漢字に見られる。
- 玉偏(たまへん)・おうへん : 「球」「珍」「環」などの偏。主に宝石や貴重な物、あるいは球体に関する漢字に見られる。
- 足偏(あしへん) : 「路」「踊」「踏」などの偏。主に足の動作に関する漢字に見られる。
- 車偏(くるまへん) : 「輪」「輸」「軸」などの偏。主に車に関する漢字に見られる。
- 食偏(しょくへん) : 「飲」「飯」「飢」などの偏。主に食べ物や飢えに関する漢字に見られる。
- 火偏(ひへん) : 「焼」「燃」「灯」などの偏。主に火の性質や状態、火を用いた調理に関する漢字に見られる。
- 米偏(こめへん) : 「精」「粗」「糧」などの偏。主に米や米を用いた食材、料理に関する漢字に見られる。
- 衣偏(ころもへん) : 「補」「被」「袖」などの偏。多くは「衣」の字に由来し、主に着物に関する漢字に見られる。
- 弓偏(ゆみへん) : 「強」「弧」などの偏。主に弓に関する漢字に見られる。
- 目偏(めへん) : 「眼」「眺」「瞳」などの偏。主に目の状態、動作に関する漢字に見られる。
- 馬偏(うまへん) : 「駐」「駄」などの偏。主に馬の性質や特徴・状態に関する漢字や、昔は馬が交通の主役であったことから、交通に関する漢字に見られる。
- 舟偏(ふねへん) : 「船」「艦」などの偏。主に船に関する漢字に見られる。
- 二水(にすい) : 「凍」「凝」「凄」などの偏。主に氷、冷気に関する漢字に見られる。
- 山偏(やまへん) : 「岬」「峰」などの偏。主に山に関する漢字に見られる。「峠」など国字にも見られる。
- 方偏(かたへん)・ほうへん : 「旅」「旗」などの偏。主に旗に関する漢字に見られる。「ほうへん」は「片」と区別するための呼称。
- 歹偏(がつへん)・かばねへん・いちたへん : 「残」「殊」などの偏。主に屍に関する漢字に見られる。
- 牛偏(うしへん) : 「特」「物」などの偏。主にウシに関する漢字に見られる。
- 巾偏(はばへん)・きんべん : 「帳」「帆」などの偏。主に布、反物に関する漢字に見られる。
- 虫偏(むしへん) : 「蚊」「虹」などの偏。主に虫に関する漢字に見られる。
- 田偏(たへん) : 「町」「畔」などの偏。主に田に関する漢字に見られる。
- 子偏(こへん) : 「孫」「孤」などの偏。主に子供に関する漢字に見られる。
- 矢偏(やへん) : 「短」「知」などの偏。主に矢に関する漢字に見られる。
- 魚偏(うおへん)・さかなへん : 「鯨」「鰹」「鮭」などの偏。主に魚介類や水棲生物に関する漢字に見られる。
- 角偏(かくへん)・つのへん : 「解」「触」などの偏。主に角の加工品などに関する漢字に見られる。
- 耳偏(みみへん) : 「聴」「職」などの偏。主に耳や耳の動作に関する漢字に見られる。
- 耒偏(すきへん)・らいすき : 「耕」などの偏。主に農耕に関する漢字に見られる。
- 骨偏(ほねへん)・こつへん : 「髄」「骸」などの偏。主に骨に関する漢字に見られる。
- 革偏(かわへん)・かくのかわ : 「靴」「鞄」などの偏。主に皮革製品に関する漢字に見られる。「かくのかわ」は「韋」や「皮」と区別するための呼称。
- 片偏(かたへん) : 「版」「牌」などの偏。主に木片に関する漢字に見られる。
- 立偏(たつへん) : 「端」「竦」などの偏。主に立つ動作に関する漢字に見られる。
- 齒偏(はへん) : 「齢」などの偏。
- 釆偏(のごめへん) : 「釈」などの偏。
- 豸偏(むじなへん) : 「豹」「貌」などの偏。主にムジナ、体つきに関する漢字に見られる。
- 身偏(みへん) : 「躾」「躯」などの偏。主に身体に関する漢字に見られる。
- 白偏(しろへん) : 「的」「皓」などの偏。主に白い色や明るさに関する漢字に見られる。
- 黒偏(くろへん) : 「默」などの偏。主に黒い色や暗さに関する漢字に見られる。
- 工偏(たくみへん)・こうへん : 「巧」などの偏。
- 里偏(さとへん) : 「野」などの偏。
- 音偏(おとへん) : 「韻」などの偏。主に音に関する漢字に見られる。
- 赤偏(あかへん) : 「赦」「赫」などの偏。
- 青偏(あおへん) : 「静」などの偏。
- 鹵偏(しおへん)・ろ・しお : 「鹸」「鹹」などの偏。主に塩辛さに関する漢字に見られる(表記は『現代標準漢和辞典』ならびに『漢字源』より)。
- 羊偏(ひつじへん) : 「羚」などの偏。主にヒツジに関する漢字に見られる。
- 豆偏(まめへん) : 「豌」などの偏。主にマメ類に関する漢字に見られる。
- 至偏(いたるへん) : 「致」などの偏。主に歩く、目的地に到着することに関する漢字に見られる。
- 谷偏(たにへん) : 「谺」などの偏。主に谷や険しい地形に関する漢字に見られる。
- 鹿偏(しかへん) : 「麒」「麟」などの偏。主にシカやその仲間に関する漢字に見られる。
- 缶偏(ほとぎへん) : 「罅」などの偏。主に器に関する漢字に見られる。
- 爿偏(しょうへん) : 「牆」などの偏。
- 矛偏(ほこへん) : 「矜」などの偏。
- 韋(かわ)・なめしがわ : 「韜」などの偏。「なめしがわ」は「革」や「皮」と区別するための呼称。
- 麦偏(むぎへん) : 「麭」などの偏。主に麦や穀類を原料とした食品に関する漢字に見られる。
- 鼻偏(はなへん) : 「鼾」などの偏。主に鼻に関する漢字に見られる。
- 面偏(おもて) : 「靦」などの偏。主に顏や表情に関する漢字に見られる。
- 舌偏(したへん) : 「舐」などの偏。主に舌に関する漢字に見られる。
- 首(くび) : 「馘」などの偏。主に首に関する漢字に見られる。
- 臣(しん)・じん : 「臨」「臥」などの偏。
- 鳥偏(とりへん) : 「鴃」などの偏。鳥は旁が一般的であるが、偏となる字も100字以上存在する。
- 血偏(ちへん) : 「衄」などの偏。
- 鼠偏(ねずみへん) : 「鼬」などの偏。台湾・香港での字体は繞のように右下部から巻き込むが、日本では不明確。
- 豕偏(いのこへん) : 「豬」などの偏。主にブタに関する漢字に見られる。
- 黻偏(ふつへん) : 「黻」などの偏。
- 香(かおり)・じん : 「馥」などの偏。
- 黍(きび) : 「黐」などの偏。
関連項目
参考文献
- 『漢検漢字辞典』(京都)日本漢字検定協会編著 ISBN 9784890960590
- 『大漢和辞典』(大修館書店) 諸橋轍次著
偏
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/13 04:00 UTC 版)
縦横に何路でも進める。駒を飛び越えることはできない。 ┼ ┃ ┼ ━ ▲ ━ ┼ ┃ ┼
※この「偏」の解説は、「七国象棋」の解説の一部です。
「偏」を含む「七国象棋」の記事については、「七国象棋」の概要を参照ください。
偏
偏
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「偏」の例文・使い方・用例・文例
- 外国人に対する偏見
- 彼はその計画に偏見を持っていた
- 彼が他人を見る目は偏見でゆがんでいた
- 偏見と戦う
- 偏執的な電話
- 偏見と憎しみは互いに助長し合う
- 私は偏平足です
- 偏見のない人
- 偏見を持った見方で
- 偏見のない考え方をしている
- 偏執病
- そのことで彼は私に偏見を抱くようになった
- 偏見がない
- 彼は人種的な偏見にすっかりとらわれている
- 彼はだれでも写せるカメラに偏見を持っている
- 偏見のある態度
- 彼は彼女に偏見を持っている
- 人種偏見
- 私は同性愛者に対する偏見について彼と議論した。
- 必ず偏流の影響を考慮しなさい。
偏と同じ種類の言葉
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