デフォルマシオン【(フランス)déformation】
ディフォーメーション【deformation】
成形変形
プレスや樹脂成形時に起きる成形品の変形のこと。樹脂成形では硬化時の収縮のアンバランスによるもの(収縮変形)と外力によるもの(荷重変形)がある。収縮変形は、成形品の各形状部の硬化速度の違い、配向の方向差などから部分的に大きな収縮差が発生するため、ねじれや反りなどの変形となり、製品としては不良となる。樹脂成形において変形の少ない成形品を製作するには、硬化速度を一定に保つため、成形品の肉厚形状を一定にする。また、射出された樹脂がキャビティの全パーティングライン(型割り線)に到達するようなゲート設計が必要である。
デフォルマシヨン
【英】:DEFORMATION
変形、歪形。造形芸術で、自然の対象を変形して表わすこと。遠近法、短縮法、プロポーション、美術解剖学などの知識に基いて形態、空間、量的表現を正確に再現する写実より、芸術家の造形意志が重視される。これにはより自然に見えるための歪形も含まれる。しかし、近代美術では、芸術家の主観を強調し、観る者に強く訴えるために、形やプロポーションや空間的秩序を意識的に変形して独自の造形的秩序を造り出すことが盛んに行われ、セザンヌをはじめ、ピカソ、ダリ、モディリアーニなど、キュビスム、シュールレアリスム、表現主義などの造形的特色となっている。しかし、それ以前にも、エル・グレコらのマニエリスムの絵画、ドナテロやミケランジェロの彫刻、建築の枠に規制されたロマネスク時代の柱頭、二次元性を強調した東方的造形(古代エジプト美術、東洋絵画)など広く認められる。いずれにせよ、どのような美術作品も事物の厳密な三次元的複製ではありえないから、ほとんどの美術作品はこの「歪形」を行っているといえる。
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