Type 360 Radarとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > Type 360 Radarの意味・解説 

RAN-10S

(Type 360 Radar から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/04 00:20 UTC 版)

RAN-10S
三明」搭載の360型レーダーの空中線部
種別 2次元レーダー
目的 目標捕捉
開発・運用史
開発国 イタリア
就役年 1980年
別名 MM/SPS-774, プルートゥ
送信機
周波数 Sバンド
パルス 20.8マイクロ秒
(0.4マイクロ秒にパルス圧縮)
パルス繰返数 900pps
送信尖頭電力 140kW
アンテナ
形式 パラボラアンテナ
直径・寸法 幅4.3m×高さ0.7m
アンテナ利得 28dB
ビーム幅 幅1.5°×高さ17°
走査速度 15 or 30rpm
方位角 全周無制限
仰俯角 60度
探知性能
探知距離 90 nmi (170 km)
探知高度 10,000m
精度 距離20m、方位0.35度
その他諸元
重量 900kg
テンプレートを表示

RAN-10Sは、イタリアセレニア(現在のSELEX)社が開発した2次元レーダー

イタリア海軍ではMM/SPS-774として装備化されており、対空・対水上捜索レーダーとして搭載される。また、中国では360型レーダー(H/LJQ-360, SR60)として山寨化されている。

概要

RAN-10Sは、フリゲートコルベット向けの低空警戒・対水上レーダーとして、1980年に発表された。基本的には、1960年代巡洋艦駆逐艦向けのLバンドの対空捜索レーダーとして開発されたRAN-3Lをもとに、周波数Sバンドに変更するなどシステム全体を小型化して開発されたものである。戦闘機に対しては40海里 (74 km)、シースキマー(高度3メートルを飛行するレーダー反射断面積0.1m²の目標)に対しては5.5海里 (10.2 km)の有効探知距離を発揮できる。アンテナパラボラアンテナを採用しており、当初はメッシュ式のG10型を用いていたが、1986年にはソリッド式のSMA-7104型が登場した。これらのアンテナはいずれも安定化されている[1]

また、のちには、中国船舶重工集団CSIC)中国艦船研究院の第723研究所(揚州船用電子儀器研究所)によって、本機をリバースエンジニアリングしての開発が行われた。これによって開発されたのが360型対空対水上レーダー(360型対空対海捜索雷達、H/LJQ-360)で[2]、輸出版はSR-60、S-3、ないしシーガル-Sと称されている。中国人民解放軍海軍では、354型レーダーの後継機種として、主にフリゲートに搭載されている。一方、駆逐艦においては、フランスのトムソンCSF社(現在のタレス・グループ)製の「シー・タイガー」(フランス軍の制式名はDRBV-15)の山寨版である363S型レーダーが用いられている[1]

搭載艦

参考文献

関連項目


「Type 360 Radar」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「Type 360 Radar」の関連用語

Type 360 Radarのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Type 360 Radarのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのRAN-10S (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS