核小体低分子RNA
核小体低分子RNA
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/03 16:19 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動核小体低分子RNA(かくしょうたいていぶんしRNA)は核小体に存在するRNAで、ノンコーディングRNAの1つである。リボソームRNA及びその他のRNA遺伝子のメチル化やシュードウリジン化の化学修飾を導く小さなRNA分子の一群である。英語のsmall nucleolar RNAを略してsnoRNAと呼ばれることも多い。
それらの化学修飾は成熟したRNAの機能を微妙に増強すると考えられている。それらはしばしばリボゾーム蛋白質のイントロンの中にコードされていて、RNAポリメラーゼIIによって合成されるが、独立した(多シストロン性の)転写単位として転写されることもある。snoRNAは、snoRNAと蛋白質を含む核小体低分子リボ核酸蛋白質(snoRNP)により構成される。snoRNAは、標的部位と相補的に結合するsnoRNAの塩基配列によってsnoRNP複合体を標的RNA分子の修飾部位へ導く。snoRNAはその配列によって主にboxC/DとboxH/ACAの二種に分けられている。snoRNAと蛋白質で形成される複合体(snoRNP)はRNA分子の修飾を触媒する。
- snoRNAは相補的塩基配列により、RNA修飾酵素を正しい位置に並べる。
- 2'-Oをメチル化されたリボースが3'末端の構造を増加させる。
- シュードウリジン(psi/Ψ)は水素結合のための別のオプションを加える。
- 高度にメチル化されたRNAは加水分解から保護される。rRNAはそれ自体の加水分解及びスプライシングを触媒することによってリボザイムとして作用する。
関連項目
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「Small nucleolar RNA」の例文・使い方・用例・文例
- (DNAのらせん構造)にある遺伝情報をRNA、特にメッセンジャーRNAのらせん構造に変換する
- タンパク質のアミノ酸配列を、メッセンジャーRNAの情報を使用することによるその合成の間に、見つけ出す
- RNAウイルスの大きな異種群で、ビリオンに基づき群に分けられる
- ラッサ熱を引き起こすRNAウイルス
- リンパ球性脈絡髄膜炎を引き起こすRNAウイルス
- ボリビア出血熱を引き起こすRNAウイルス
- 人間と人間以外の霊長類(猿とチンパンジー)の病気を引き起こす糸のようなRNAウイルスの科
- 1本鎖のRNAから成るウイルスの植物病原体
- 1ビリオンあたり2つの単一らせん構造の線状RNA分子と(RNAからDNAへの)逆転写酵素から成るウイルスのグループの総称
- インフルエンザやおたふくかぜの原因となるウイルスを含むRNAウイルス類
- 蛋白質の外殻を持つ1本鎖のRNAウイルス類
- 一本鎖のRNA
- タンパク質合成がmRNAの下で行われる場所である細胞質の小顆粒
- DNAとRNAを含み、成長と生殖の原因である細胞の1部分
- DNAとRNAおよび様々なタンパク質からなる細胞核の易染色性な物質
- 隣接した構造遺伝子によりメッセンジャーRNAの生産を活性化させる遺伝子
- フランスの生化学者で、遺伝子がどう活性であるかを説明して(フランソア・ヤコブと共に)、メッセンジャーRNAの存在を勧めた(1910年−1976年)
- 遺伝子において最初にメッセンジャーRNAに、その後たんぱく質にコードされる情報の変換
- 遺伝子の中のDNA配列がmRNAにコピーされる有機的な過程
- メッセンジャーRNAでコード化された遺伝情報が、特異タンパクの構成を細胞質のリボゾームに向ける過程
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