スプライシング【splicing】
スプライシング 【splicing】
RNAスプライシング
英訳・(英)同義/類義語:RNA splicing, splicing
mRNAの成熟過程で、前駆体となる一次転写産物からイントロン部分を取り去り、エキソン部分を結合して成熟mRNAを作る過程で、核内で行われる。
遺伝や核酸に関する反応や現象など: | RNA-DNA2重らせん RNAの二次構造 RNAゲノム RNAスプライシング RNAプライマー RNAプロセシング RNA前駆体 |
スプライシング、組換え
スプライシング
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/11 22:18 UTC 版)
生物学におけるスプライシング (splicing) とは、ある直鎖状ポリマーから一部分を取り除き、残りの部分を結合すること。
リボ核酸(RNA)の自然修飾はRNAスプライシングと呼ばれ、タンパク質でインテインが除去される過程はプロテインスプライシングと呼ばれる。
なおスプライシングが起きるのは真核生物の転写の場合のみで、原核生物の転写の場合ではこの過程はない。
RNAの場合にはいくつかの異なるスプライシング機構が知られている。
- pre-mRNA スプライシング: 単にスプライシングというときには、このことを指していることが多い。典型的な真核生物において、DNAから転写されたmRNA前駆体には、イントロンと呼ばれる直接タンパク質のアミノ酸配列を決定していない部分が存在する。pre-mRNA スプライシングは、このイントロンを除き、残りの部分を結合して完全なタンパク質配列を示すmRNAを作ることをいう。
- pre-tRNA スプライシング: いくつかのtRNA前駆体はアンチコドンループにイントロンを持つ。ヌクレアーゼによってこれが切断除去され、ライゲースによって再結合される。この他に自己スプライシングイントロンを持つtRNAもある。
- 自己スプライシング: タンパク質因子が必須ではないスプライシング。テトラヒメナのグループI自己スプライシングイントロンはrRNAで発見されたが、rRNAには他の形式のイントロンを持つ物もある。
スプライシング
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/22 22:31 UTC 版)
詳細は「RNAスプライシング」を参照 RNAスプライシングは、タンパク質をコードしない、イントロンと呼ばれるRNA領域がpre-mRNAから除去され、残ったエクソンが連結されて1本の連続的な分子が再形成される過程である。エクソンの大部分は「発現する」つまりタンパク質へと翻訳されるmRNAの領域であり、mRNA分子のコーディング領域である。ほとんどのRNAスプライシングはpre-mRNA全長の合成と末端のキャッピングの後に起こるが、多くのエクソンからなる転写産物のスプライシングは転写と同時に行われる。スプライシング反応はスプライソソームと呼ばれる巨大な複合体によって触媒される。スプライソソームは、タンパク質と、pre-mRNA配列中のスプライシング部位を認識する核内低分子RNAから組み立てられる。抗体をコードするものを含め、多くのpre-mRNAが複数通りのスプライシングを受け、異なるタンパク質配列をコードする複数の成熟mRNAが生み出される。この過程は選択的スプライシングとして知られ、限られた量のDNAから多様性に富むタンパク質を生み出すことが可能となっている。
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