インテイン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/10 16:29 UTC 版)
インテイン(Intein)とはタンパク質分子の一部分で、自動的に切除され、残った部分(エクステイン)がペプチド結合で再結合される(「タンパク質スプライシング」)ようなものをいう。"タンパク質イントロンprotein intron"という呼び方もされる(遺伝子中のイントロンではない)。報告されているインテインのほとんどはエンドヌクレアーゼ(ホーミングエンドヌクレアーゼHoming endonucleaseと呼ばれる)のドメインを含み、これはインテインの伝播に関わっている。実際多くの遺伝子がインテインをコードする部分を含んでいるがそれらは互いに関係なく挿入位置も異なる。このような理由からインテイン(正確にいえば遺伝子のインテインをコードする部分)は利己的遺伝要素(あるいは寄生的遺伝要素)とされる。インテインによるタンパク質スプライシングはmRNAが翻訳されてタンパク質になった後に起こるものである。このタンパク質前駆体は3つの部分 - N-末端側エクステイン、インテイン、C-末端側エクステイン - からなる。このスプライシングによってできたタンパク質分子もエクステイン(Extein)と呼ばれる。
- 1 インテインとは
- 2 インテインの概要
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