ObjectDataSourceEventArgsとは何？わかりやすく解説 Weblio辞書

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ObjectDataSourceEventArgs クラス

メモ : このクラスは、.NET Framework version 2.0 で新しく追加されたものです。

ObjectDataSource コントロールの ObjectCreating イベントおよび ObjectCreated イベントのデータを提供します。

名前空間: System.Web.UI.WebControls
アセンブリ: System.Web (system.web.dll 内)
構文

Visual Basic (宣言)

Public Class ObjectDataSourceEventArgs
    Inherits EventArgs

Visual Basic (使用法)

Dim instance As ObjectDataSourceEventArgs

public class ObjectDataSourceEventArgs : EventArgs

C++

public ref class ObjectDataSourceEventArgs
 : public EventArgs

public class ObjectDataSourceEventArgs extends
 EventArgs

JScript

public class ObjectDataSourceEventArgs extends
 EventArgs

解説

ObjectDataSourceEventArgs クラスは、OnObjectCreating メソッドおよび OnObjectCreated メソッドで使用され、ObjectDataSource コントロールおよびビジネスオブジェクトを使用してデータ操作を実行する前に、ビジネスオブジェクトインスタンスにアクセスできます。ビジネスオブジェクトの設定およびアクセスには、ObjectInstance プロパティを使用します。ObjectCreating イベントを処理するイベントハンドラデリゲートを追加すると、インスタンス化を実行するObjectDataSource の代わりに、カスタムコードでビジネスオブジェクトのインスタンスを作成できます。これは、ビジネスオブジェクトの既定以外のインスタンスが必要な場合、または既定以外のコンストラクタを呼び出してインスタンスを作成する場合に便利です。ObjectDataSource は、常に既定のコンストラクタを呼び出して、操作するビジネスオブジェクトのインスタンスを作成します。ObjectCreated イベントを処理するイベントハンドラデリゲートを追加することもできます。このイベントを使用すると、ビジネスオブジェクトのパブリックとして公開されたメンバにアクセスして、追加の初期化または作業を実行できます。

データ操作を実行するビジネスオブジェクトメソッドが static の場合、ObjectDataSource コントロールでは OnObjectCreating メソッドおよび OnObjectCreated メソッドは呼び出されません。

ObjectDataSource コントロールは、有効期間中、基になるビジネスオブジェクトを操作する際に利用できるイベントを数多く公開しています。イベント、および関連する EventArgs クラスとイベントハンドラのデリゲートの一覧を次の表に示します。

イベント	EventArgs	EventHandler
ObjectCreating. ビジネスオブジェクトのインスタンスが作成される直前に発生します。	ObjectDataSourceEventArgs	ObjectDataSourceObjectEventHandler
ObjectCreated. ビジネスオブジェクトのインスタンスが作成された直後に発生します。	ObjectDataSourceEventArgs	ObjectDataSourceObjectEventHandler
Selecting. データが取得される前に発生します。	ObjectDataSourceSelectingEventArgs	ObjectDataSourceSelectingEventHandler
Inserting、Updating、および Deleting。挿入、更新、削除のいずれかの操作が実行される前に発生します。	ObjectDataSourceMethodEventArgs	ObjectDataSourceMethodEventHandler
Selected. データが取得された後で発生します。	ObjectDataSourceStatusEventArgs	ObjectDataSourceStatusEventHandler
Inserted、Updated、Deleted。挿入、更新、削除のいずれかの操作が完了した後で発生します。	ObjectDataSourceStatusEventArgs	ObjectDataSourceStatusEventHandler
ObjectDisposing. ビジネスオブジェクトが破棄される前に発生します。	ObjectDataSourceDisposingEventArgs	ObjectDataSourceDisposingEventHandler

使用例

このセクションには、2 つのコード例が含まれています。ビジネスオブジェクトおよび GridView コントロールで、ObjectDataSource コントロールを使用して情報を取得および表示する方法を最初のコード例に示します。最初のコード例が使用する基本的なビジネスオブジェクトの例を 2 番目のコード例に示します。

ビジネスオブジェクトおよび GridView コントロールで、ObjectDataSource コントロールを使用して情報を取得および表示する方法を次のコード例に示します。この例では、現実世界の状況と同じように、ObjectDataSource コントロールでビジネスオブジェクトの既定のインスタンスを使用することができず、不適切である場合があります。この例では、ObjectDataSource は例外をスローするため、既定のコンストラクタを正常に呼び出すことができません。既定のコンストラクタが保護される場合もあれば、既定のコンストラクタではビジネスオブジェクトが目的の状態に初期化されない場合もあります。原因が何でも、ビジネスオブジェクトのインスタンスを自分で作成して、ハンドラに渡される ObjectDataSourceEventArgs オブジェクトの ObjectInstance プロパティにそのインスタンスを設定できます。これは、ObjectDataSource が作業の実行に使用するビジネスオブジェクトインスタンスです。

Visual Basic

<%@ Import namespace="Samples.AspNet.VB"
 %>
<%@ Page language="vb" %>
<Script runat="server">
Private Sub NorthwindLogicCreating(sender As
 Object, e As ObjectDataSourceEventArgs)

    ' Create an instance of the business object using a non-default
 constructor.
    Dim eLogic As EmployeeLogic = New
 EmployeeLogic("Not created by the default constructor!")
    
    ' Set the ObjectInstance property so that the ObjectDataSource uses
 the created instance.
    e.ObjectInstance = eLogic
    
End Sub ' NorthwindLogicCreating

</Script>
<html>
  <head>
    <title>ObjectDataSource - VB Example</title>
  </head>
  <body>
    <form id="Form1" method="post"
 runat="server">

        <asp:gridview
          id="GridView1"
          runat="server"
          datasourceid="ObjectDataSource1">
        </asp:gridview>

        <asp:objectdatasource
          id="ObjectDataSource1"
          runat="server"
          selectmethod="GetAllEmployees"
          onobjectcreating="NorthwindLogicCreating"
          typename="Samples.AspNet.VB.EmployeeLogic"
 >
        </asp:objectdatasource>

    </form>
  </body>
</html>

<%@ Import namespace="Samples.AspNet.CS" %>
<%@ Page language="c#" %>
<Script runat="server">
private void NorthwindLogicCreating(object
 sender, ObjectDataSourceEventArgs e)
{
    // Create an instance of the business object using a non-default
 constructor.
    EmployeeLogic eLogic = new EmployeeLogic("Not created
 by the default constructor!");
    
    // Set the ObjectInstance property so that the ObjectDataSource
 uses the created instance.
    e.ObjectInstance = eLogic;
}

</Script>
<html>
  <head>
    <title>ObjectDataSource - C# Example</title>
  </head>
  <body>
    <form id="Form1" method="post" runat="server">

        <asp:gridview
          id="GridView1"
          runat="server"
          datasourceid="ObjectDataSource1">
        </asp:gridview>

        <asp:objectdatasource
          id="ObjectDataSource1"
          runat="server"
          selectmethod="GetAllEmployees"
          onobjectcreating="NorthwindLogicCreating"
          typename="Samples.AspNet.CS.EmployeeLogic" >
        </asp:objectdatasource>

    </form>
  </body>
</html>

前のコード例が使用する基本的なビジネスオブジェクトの例を次のコード例に示します。

Visual Basic

Imports System
Imports System.Collections
Imports System.Web.UI
Imports System.Web.UI.WebControls

Namespace Samples.AspNet.VB
  Public Class EmployeeLogic
    
    
    Public Sub New() 
        Throw New NotSupportedException("Initialize
 data.")
    
    End Sub 'New
    
    
    Public Sub New(ByVal
 data As String) 
        _data = data
    
    End Sub 'New
    
    Private _data As String
    
    
    ' Returns a collection of NorthwindEmployee objects.
    Public Function GetAllEmployees() As
 ICollection 
        Dim al As New ArrayList()
        al.Add(_data)
        Return al
    
    End Function 'GetAllEmployees
  End Class 'EmployeeLogic 
End Namespace ' Samples.AspNet.VB

namespace Samples.AspNet.CS {

using System;
using System.Collections;
using System.Web.UI;
using System.Web.UI.WebControls;

  public class EmployeeLogic {

    public EmployeeLogic() {  
        throw new NotSupportedException("Initialize data.");
    }
    
    public EmployeeLogic(string data) {
        _data = data;
    }

    private string _data;
    
    // Returns a collection of NorthwindEmployee objects.
    public ICollection GetAllEmployees () {
      ArrayList al = new ArrayList();      
      al.Add(_data);        
      return al;
    }
    
  }

}

.NET Framework のセキュリティ

AspNetHostingPermission (ホスト環境での動作に必要なアクセス許可)。要求値 : LinkDemand。アクセス許可値 : Minimal。
AspNetHostingPermission (ホスト環境での動作に必要なアクセス許可)。要求値 : InheritanceDemand。アクセス許可値 : Minimal。

継承階層

System.Object
System.EventArgs
System.Web.UI.WebControls.ObjectDataSourceEventArgs

スレッドセーフ

この型の public static (Visual Basic では Shared) メンバはすべて、スレッドセーフです。インスタンスメンバの場合は、スレッドセーフであるとは限りません。

プラットフォーム

Windows 98, Windows 2000 SP4, Windows Server 2003, Windows XP Media Center Edition, Windows XP Professional x64 Edition, Windows XP SP2, Windows XP Starter Edition

開発プラットフォームの中には、.NET Framework によってサポートされていないバージョンがあります。サポートされているバージョンについては、「システム要件」を参照してください。

バージョン情報

.NET Framework
サポート対象 : 2.0

参照

関連項目
ObjectDataSourceEventArgs メンバ
System.Web.UI.WebControls 名前空間
ObjectDataSourceObjectEventHandler

ObjectDataSourceEventArgs コンストラクタ

メモ : このコンストラクタは、.NET Framework version 2.0 で新しく追加されたものです。

オブジェクトを指定して、ObjectDataSourceEventArgs クラスの新しいインスタンスを初期化します。

名前空間: System.Web.UI.WebControls
アセンブリ: System.Web (system.web.dll 内)
構文

Visual Basic (宣言)

Public Sub New ( _
    objectInstance As Object _
)

Visual Basic (使用法)

Dim objectInstance As Object

Dim instance As New ObjectDataSourceEventArgs(objectInstance)

public ObjectDataSourceEventArgs (
    Object objectInstance
)

C++

public:
ObjectDataSourceEventArgs (
    Object^ objectInstance
)

public ObjectDataSourceEventArgs (
    Object objectInstance
)

JScript

public function ObjectDataSourceEventArgs (
    objectInstance : Object
)

パラメータ

objectInstance: データ操作を実行するために、ObjectDataSource が対話するビジネスオブジェクト。

プラットフォーム

Windows 98, Windows 2000 SP4, Windows Server 2003, Windows XP Media Center Edition, Windows XP Professional x64 Edition, Windows XP SP2, Windows XP Starter Edition

バージョン情報

.NET Framework
サポート対象 : 2.0

参照

関連項目
ObjectDataSourceEventArgs クラス
ObjectDataSourceEventArgs メンバ
System.Web.UI.WebControls 名前空間
ObjectDataSourceEventArgs クラス

ObjectDataSourceEventArgs プロパティ

パブリックプロパティパブリックプロパティ

	名前	説明
	ObjectInstance	ObjectDataSource コントロールがデータ操作を実行するビジネスオブジェクトを表すオブジェクトを取得または設定します。

参照

ObjectDataSourceEventArgs メソッド

パブリックメソッドパブリックメソッド

( プロテクトメソッドも参照)

	名前	説明
	Equals	オーバーロードされます。 2 つの Object インスタンスが等しいかどうかを判断します。 ( Object から継承されます。)
	GetHashCode	特定の型のハッシュ関数として機能します。GetHashCode は、ハッシュアルゴリズムや、ハッシュテーブルのようなデータ構造での使用に適しています。 ( Object から継承されます。)
	GetType	現在のインスタンスの Type を取得します。 ( Object から継承されます。)
	ReferenceEquals	指定した複数の Object インスタンスが同一かどうかを判断します。 ( Object から継承されます。)
	ToString	現在の Object を表す String を返します。 ( Object から継承されます。)

プロテクトメソッド

	名前	説明
	Finalize	Object がガベージコレクションにより収集される前に、その Object がリソースを解放し、その他のクリーンアップ操作を実行できるようにします。 ( Object から継承されます。)
	MemberwiseClone	現在の Object の簡易コピーを作成します。 ( Object から継承されます。)

参照

ObjectDataSourceEventArgs メンバ

ObjectDataSource コントロールの ObjectCreating イベントおよび ObjectCreated イベントのデータを提供します。

ObjectDataSourceEventArgs データ型で公開されるメンバを以下の表に示します。

パブリックコンストラクタ

	名前	説明
	ObjectDataSourceEventArgs	オブジェクトを指定して、ObjectDataSourceEventArgs クラスの新しいインスタンスを初期化します。

パブリックプロパティ

	名前	説明
	ObjectInstance	ObjectDataSource コントロールがデータ操作を実行するビジネスオブジェクトを表すオブジェクトを取得または設定します。

パブリックメソッド

( プロテクトメソッドも参照)

	名前	説明
	Equals	オーバーロードされます。 2 つの Object インスタンスが等しいかどうかを判断します。 (Object から継承されます。)
	GetHashCode	特定の型のハッシュ関数として機能します。GetHashCode は、ハッシュアルゴリズムや、ハッシュテーブルのようなデータ構造での使用に適しています。 (Object から継承されます。)
	GetType	現在のインスタンスの Type を取得します。 (Object から継承されます。)
	ReferenceEquals	指定した複数の Object インスタンスが同一かどうかを判断します。 (Object から継承されます。)
	ToString	現在の Object を表す String を返します。 (Object から継承されます。)

プロテクトメソッド

	名前	説明
	Finalize	Object がガベージコレクションにより収集される前に、その Object がリソースを解放し、その他のクリーンアップ操作を実行できるようにします。 (Object から継承されます。)
	MemberwiseClone	現在の Object の簡易コピーを作成します。 (Object から継承されます。)

参照

ObjectDataSourceEventArgsとは？わかりやすく解説

ObjectDataSourceEventArgs クラス

ObjectDataSourceEventArgs コンストラクタ

ObjectDataSourceEventArgs プロパティ

関連項目

ObjectDataSourceEventArgs メソッド

関連項目

ObjectDataSourceEventArgs メンバ

関連項目

「ObjectDataSourceEventArgs」の関連用語


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ObjectDataSourceEventArgsとは？ わかりやすく解説

ObjectDataSourceEventArgs クラス

ObjectDataSourceEventArgs コンストラクタ

ObjectDataSourceEventArgs プロパティ

関連項目

ObjectDataSourceEventArgs メソッド

関連項目

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