Miriam Hydeとは? わかりやすく解説

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ハイド

【英】:Hyde, Miriam

2008年3月 執筆者: 飯田 有抄

19世紀ヨーロッパピアノ文化においてコンポーザーピアニスト」と呼ばれ華々しく活躍した人々がいる。リストショパンルビンシテインなど、超絶的な技巧要する自作品を自ら演奏し聴衆魅了した日本ではほとんど知られていないことだが、オーストラリアはこうしたコンポーザーピアニスト」の伝統20世紀引き継ぐ芸術家たちがいる。これは、オーストラリア新興国として欧州音楽文化取り入れる際、20世紀前半までイギリス由来保守的な音楽教育踏みとどまっていたことと大きな関係がある。ミリアム・ハイドもまた、そうしたコンポーザーピアニスト」の伝統引き継ぐ一人である。彼女は20世紀をほぼ覆うように生きながら、その音楽には色濃く19世紀的なロマンチシズム残し技巧的華麗な作風と、キャラクターピース見られる描写性・抒情性富んだメッセージ投げかける作品オーストラリア国内頻繁に演奏される他、彼女が体系付けはたしたグレードシステムのシラバスにより、そのピアノ教育における功績生き続けている。

執筆者: Australian Music Centre

1913年アデレード生まれ母親から教育受けたあとエルダー音楽院でウィリアム・シルバーに師事するディプロマ取得後1928年南オーストラリア賞を受賞大学からの奨学金得てロンドンのロイヤルカレッジに3年留学するイギリスではアーサー・ベンジャミンピアノを、ゴードン・ジェイコブ作曲師事した作曲賞三度受賞しBBCなどロンドンの主要オーケストラと共に自作二つピアノ協奏曲演奏した

1936年南オーストラリアアデレードに戻ると、劇音楽のためのオーケストラ作品数多く手がけ、中でもワルツを踊るマティルダ幻想曲》はよく知られるようになった
その後、より広い活動領域求めシドニーに居を構え長年にわたり作曲家演奏家指導者審査員講師数々音楽雑誌への寄稿者として活躍する作品には、初級からディプロマまでのレベルに渡る数多くピアノ作品中心とし、50越え歌曲室内楽ヴィオラクラリネットフルートのためのソナタオーケストラ作品がある。

ピアノ独奏曲




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