Javaアプリケーション系
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 03:14 UTC 版)
「フルブラウザ」の記事における「Javaアプリケーション系」の解説
ここでは、Javaアプリケーション(アプリ)のものを挙げる。一般に、端末に内蔵されていることはなく、ユーザーがダウンロード・インストールして利用する。ネイティブアプリケーションのものと比べて機能や性能は劣るが、幅広い端末で利用可能である。 Javaアプリによるフルブラウザの特徴として、ほとんどの場合、開発元などに置かれた中継サーバを経由してWebサイトにアクセスする。これは、容量や性能面で限界のあるJavaアプリだけで全ての処理を行うのは無理があるため、中継サーバで可能な限りの処理を行い、アプリはユーザーインタフェースのみに徹するような設計をとるためである。 また、日本市場向けのJavaアプリによるフルブラウザは、NTTドコモの携帯電話を対象としたものが圧倒的に多い。これは、同社の携帯電話では、特に審査などをパスしなくても、通信を行うJavaアプリを比較的自由に開発・利用できるためである。ただしその場合、アプリが直接通信を行える相手は自身のダウンロード元サーバに限られているため、アプリの通信は必然的にそのサーバを経由することになる。 このような仕組みのため、当該アプリの利用者が増加すると、中継サーバの負荷が増大して通信が困難になることがままある。また、SSLサイトにアクセスする際には暗号化が中継サーバで一旦解除されるため、SSLの安全性が損なわれる。 Opera Mini Opera Mobileの弟分ともいうべき、Javaアプリのフルブラウザ。無料で提供されている。基本的にはJava ME(J2ME)対応端末向けであるが、日本語も表示可能で、日本国内でもSoftBank 3GとAIR-EDGE PHONEの一部機種で利用可能。改造によりJava対応の一部au機種でも利用できる。レイアウトの最適化やデータの圧縮に加えて、CSSにも対応し表現力が高く、動作も高速。 jigブラウザ jig.jpによって開発されたiモード、EZアプリ (Java)及びauのオープンアプリプレイヤー端末向けのブラウザ。PC向けサイトをレイアウトそのままの形で表示できる他、画像縮小するなどして携帯向けに最適化表示することも可能。また端末とサーバとの間でデータ圧縮を行うことでパケット代を削減することも可能になっている。2004年10月1日より正式サービス(有料)を行っている。1日10ページ、お気に入りに10サイトまで登録できる機能限定の無料版もある。2005年11月25日にはWILLCOM版を、2006年2月2日にはVodafone 3G(現・SoftBank 3G)対応版をリリース。さらに2007年2月6日にはauのオープンアプリプレイヤー搭載端末発売に対応してオープンアプリプレイヤー対応版をリリース。 ibisBrowser アイビスによって開発されたDoCoMo専用フルブラウザ。2005年11月21日に、機能向上されたDX版の有料サービスが開始された。2006年8月末現在でNTT DoCoMoのFOMA 90xを対応機種としたDX版、DX版に実験的機能を実装したNB版、DX版の機能を制限しFOMA 70xなどで動くようにしたLT版がある。LT版は無料でも使用できるが、有料課金を行っている場合はいくつかの機能が拡張される。 現在はauのオープンアプリプレイヤー端末向けのDX版も提供が行われている。 2009年4月からはソフトバンクモバイルにも対応した。
※この「Javaアプリケーション系」の解説は、「フルブラウザ」の解説の一部です。
「Javaアプリケーション系」を含む「フルブラウザ」の記事については、「フルブラウザ」の概要を参照ください。
- Javaアプリケーション系のページへのリンク