H.P.45とは? わかりやすく解説

H.P.45(H.P.42W)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/24 16:28 UTC 版)

ハンドレページ H.P.42」の記事における「H.P.45(H.P.42W)」の解説

H.P.45は、インペリアル・エアウェイズヨーロッパ路線用として、航続距離貨物搭載能力を減らす代わりに、より多く乗客運べるようにしたものである。 G-AAXC「ヘラクレス」号 G-AAXCは、ギリシャ神話有名な英雄で、ゼウスアルクメーネー息子ヘーラクレースの名が付けられた。ヘラクレスHeracles)号の初飛行1931年8月8日で、1940年3月3日イギリス空軍徴用された。本機ブリストルのウィットチャーチ空港1940年3月19日強風によってハンノ号と衝突し、ともに修理不能損害受けた本機ベルギーコミックヨーコ・ツノ」の第5巻永遠へのメッセージen:Message pour l'éternité)』に登場し、またロイ・ロックウッドが1934年製作した短篇ドキュメンタリー空港Airport)』でも取り上げられている G-AAXD「ホラティウス」号 G-AAXDは、古代ローマ伝説的な英雄ホラティウスの名が付けられた。ホラティウス(Horatius)号は1931年11月6日初飛行した。1938年9月ホラティウス号はケント州リム空港不時着し左舷下部と左の下翼に損害受けたが、修理受けてサービス復帰した第二次世界大戦は始まると空軍徴用された。1939年11月7日輸送任務フランスから戻る途中悪天候より目的地のエクセター見出すことができず、デヴォン州ティヴァートンのゴルフコース緊急着陸したが、その際2本の木に衝突して破壊された。 G-AAXE「ヘンギスト」号 G-AAXEは当初ヘスペリデスHesperides)」号と名付けられたが、すぐに伝説的なイギリス征服者ホルサ兄弟であるヘンギスト(Hengist)の名に改称したヘンギスト号は1931年12月8日初飛行した。後にヨーロッパ航路用から東方航路用に改造された。ヘンギスト1937年5月31日カラチでの飛行船格納庫火災事故巻き込まれ焼失した本機H.P.42 / 45のうち第二次世界大戦前失われた唯一の機体である。また、クロフツ倒叙推理小説クロイドン発12時30分』の冒頭登場する旅客機も本機である。 G-AAXF「ヘレナ」号 G-AAXFは「トロイのヘレン」として知られるギリシャ神話ヘレネーから、「ヘレナHelena)」と名づけられた。初飛行1931年12月30日だった。その後ヘンギスト号と同じく東方空路用に改造された。ヘレナ号は、1940年5月空軍271飛行隊徴用された。同年着陸事故起こして飛行停止となり、事故後の検査によって腐食のため廃棄処分決定され1941年スクラップとなった。しかし胴体前部はなお数年の間、イギリス海軍オフィスとして使用されていた。 H.P.45「ヘレナ」号(G-AAXF)

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