GSX750S3 カタナとは? わかりやすく解説

GSX750S3 カタナ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 21:59 UTC 版)

スズキ・カタナ」の記事における「GSX750S3 カタナ」の解説

1983年10月開催され第25回東京モーターショープロトタイプ参考出品されたのち、1984年3月フルモデルチェンジとして発売三代目にして車名正式に「GSX750Sカタナ」となる(以降先代モデル区別するため3型表記)。 エンジン前年発売されたGSX750E(4型)で採用された、小型・軽量新設計R703型エンジンブラッシュアップして搭載。5PSアップ最高出力77PS/9,000rpm・最大トルク6.4kg-m/7,500rpmを発揮する当時スズキ750ccに倣い5速ミッションではあるが、GSX-R750初期型(輸出仕様)の1速~5速と同じギヤ比となっている(GSX-R7506速ミッション)。 車体実質的なベース車をGSX750E(4型)とした事で共通のスチール製角パイプフレーム「L-BOX」・リンク式モノサス「フルフローターサスペンション」に進化。それに加えて、ANDFを進化させたPDF機構付きフロントフォーク対向ピストンブレーキキャリパーを装備するフロント16インチ・リヤ17インチホイールは先代モデルGSX750S2踏襲するが、3型から正式にチューブレス対応となった全長2,190mm、全幅760mm、全高1,160mmホイールベース1,510mm、重量は212kg。 タイヤサイズは前:100/90-16、後:120/90-17。 82年初期型デビュー時に対応せざるを得なかった各種国内規制順次撤廃解禁された事により、デザイン上の制約無くなった3型先代までのハンス・ムート率いるターゲットデザインによる「日本刀イメージデザインか離れスズキ社内デザイナーによる「航空機イメージデザインなされた二輪車採用となるリトラクタブル・ヘッドライトカウル埋め込まれたビルトインウインカー等により、アッパーカウル先端からテールカウル後端まで一体感のある空力意識した流麗なデザインとなり、それまで1100カタナ国内向けスケールダウンモデルとは違う独自性持った750cc専用モデルとなった当時ケルン衝撃」とまで呼ばれたハンス・ムートによる1100カタナデザインインパクトは凄まじく、市販されGSX1100Sカタナ世界最速当時)というパフォーマンス相まって世界中で大ヒット。それは同時にカタナ=ハンス・ムートがデザインした『あの形状』のバイク」という強烈なイメージ刷り込みとなり、熱烈なファン獲得すると共に販売低迷しようが性能陳腐化しようがフルモデルチェンジできないという呪縛さえも生むことになった3型は、そんな1100カタナ爆発的に売れている最中発売された、初の「カタナという名前を持つ『あの形状』ではないバイク」となり、「ケルン衝撃」をリアルタイム真正面から受けていた国内外ユーザーから主にデザイン面で「これはカタナではない」「ニセモノ」「デザインギャング」等の酷評を受けることになる。そのため、飛躍的に向上した走行性能にはあまり注目される事が無くセールス低迷。登録台数約4,700台に留まり翌年1985年4型へとマイナーチェンジされる。 その後スズキイメージ戦略として「カタナという名前を持つ『あの形状』ではないバイクがいろん排気量デザイン多数発表発売される事になる。最終的にスズキ自らの手により1100カタナデザインそのまま縮小した中型クラスのGSX250SカタナGSX400Sカタナまでラインナップされる事になるが、3型4型デザイン踏襲したものは発売されていない発売から数十年が経過した現在では、何者にも似ていない唯一無二デザインやその独自性希少性評価され人気高くなっている。とりわけケルン衝撃」をリアルタイム受けていない、若い世代ユーザーからの人気が高い。

※この「GSX750S3 カタナ」の解説は、「スズキ・カタナ」の解説の一部です。
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