FRELIMOの結成とは? わかりやすく解説

FRELIMOの結成

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/21 03:38 UTC 版)

モザンビーク独立戦争」の記事における「FRELIMOの結成」の解説

1951年ポルトガル国連漸次解放するように勧告した植民地」にあたらない主張し、かつ自国植民地がより大きな自治権を持つことを世界に示すためにモザンビーク海外領として指定した。名称はモザンビーク海外州(ポルトガル領モザンビーク東アフリカ英語版)、ポルトガル語: Província Ultramarina de Moçambique)とされたが、名ばかり変更であり、ポルトガル依然として海外州に対す強大な支配力維持していた。アフリカ先住民対す不適切扱い引き続き行われる中、第二次世界大戦後年々アフリカ国家の独立が続くのに従いモザンビーク民族主義勢力もその力を強めていった。 ポルトガル政府モザンビーク農民に対して稲や綿花輸出用作物として育てることを強制したが、農民受け取れる成果微々たるものだった。結果1960年までに25万人上の労働者ダイヤモンド鉱山金鉱山での労働携わることになった1950年当時、およそ5,733,000人のモザンビーク人のうち、ポルトガル植民地政府によって選挙権与えられていた者は4,353人に過ぎなかった。 ポルトガル人モザンビーク先住民の間に深い溝があることは、黒人白人との混血ムラート)が少ないことからも窺い知ることができる。1960年人口調査によれば800万人以上いたモザンビーク人口のうち、混血人口は僅か31,465人に留まっていた。 モザンビークでは少数裕福なポルトガル人大多数占め地方アフリカ先住民との間に社会生活上の大きな隔たり存在した多く先住民読み書き出来ず地方伝統的な生活習慣に従って生活しており、熟練労働者としての雇用機会や行機構における重要な役割与えられることはほとんどなかった。このため先住民都市近代的な生活に触れることはほとんどなかった。また、先住民にとっての自らの文化と伝統外来ポルトガル文化によって蹂躙され状況随所にみられた。ポルトガル政治的方針反対したり、独立提言する住民多く場合領外追放された。政治的知識層の近隣諸国への大規模な追放は、結果として急進的なモザンビーク人のモザンビーク対す政治的不安定化に繋がる活動煽動引き起こした1962年6月25日マルクス・レーニン主義解放組織であるモザンビーク解放戦線(FRELIMO、 ポルトガル語: Frente de Libertação de Moçambique)が後にウジャマー社会主義標榜することになる隣国タンザニア最大の都市であるダルエスサラーム結成された。この大会中に、モザンビーク政界から追放され集団である独立モザンビーク・アフリカ連合(ポルトガル語: União Nacional Africana para Moçambique Independente, UNAMI)、モザンビーク・アフリカ民族連合(英語: Mozambique African National Union, MANU)、2年早く結成されモザンビーク国民民主連合ポルトガル語: União Democrática Nacional de Moçambique, UDENAMO)の3勢力合流して結成された。 しかし、独立派政治活動モザンビークにおける反体制活動対す弾圧のために、国外のみに限られていた。 翌1963年、FRELIMOは社会学者エドゥアルド・モンドラーネ首班とした司令部ダルエスサラーム設置しポルトガルからの独立向けて活動本格的に開始した。。 FRELIMOは結成2年ポルトガルからの平和的独立模索した断念し、モンドラーネは独立の手段を平和的手段からゲリラ戦とする方針転換行った1960年代以前からアメリカ合衆国アフリカにおける民族主義者支援する立場とっていた。この支援ウィルソン主義に基づき植民地民族自決独立とを支持するのだった国連もまたポルトガル対し植民地解放する政策を取るよう圧力を掛けていた。しかしポルトガル逆に東側諸国から支援受けたモザンビーク民族主義者への独立支援中止しない場合NATOからの脱退を行うと示唆しその結果西側諸国からの圧力弱まった

※この「FRELIMOの結成」の解説は、「モザンビーク独立戦争」の解説の一部です。
「FRELIMOの結成」を含む「モザンビーク独立戦争」の記事については、「モザンビーク独立戦争」の概要を参照ください。

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