ポルトガル植民地とは? わかりやすく解説

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ポルトガル植民地

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/21 03:38 UTC 版)

モザンビーク独立戦争」の記事における「ポルトガル植民地」の解説

モザンビーク最初に定住した民族コイサン語族属す狩猟採集主とするサン族だと考えられており、その1世紀から4世紀後にバントゥー系民族ザンベジ川渡って移住した考えられている。1498年ポルトガル人探検家ポルトガル人として初めモザンビーク海岸上陸した以降東アフリカにおけるポルトガル影響力16世紀になって大きく伸長した。この時期ポルトガルポルトガル領東アフリカとして知られる複数港湾設置し周囲植民地化した。この当時奴隷と金とがモザンビークからヨーロッパ向けて移出する主な産品だった。この影響力は定住した植民者個人通じて及ぼされたものであり、まだ植民地内の中央集権化はなされなかった。以降ポルトガル本国における植民地経営重点インドおよびブラジル移っていった。 19世紀ヨーロッパアフリカへ植民熱は最高潮達した南アメリカにおいてブラジル支配失ったポルトガルは、アフリカに目を転じてその支配地域拡大しよう試みたが、この動きイギリス方針正面から対立したデイヴィッド・リヴィングストンがこの地域フォスター交易路1858年確立させよう試みて後、イギリスモザンビーク植民地拡大方針視野に入れるようになり、ポルトガルに対して警告行った一方で19世紀の間に東アフリカのほとんどの地域影響下に収めたイギリスは、その影響力の行使容易にするため、ポルトガル植民都市との関係強化を必要としていた。その結果ポルトガルイギリス海軍との衝突回避目的もあって、イギリス現在のモザンビーク国境にあたる国境1881年画定した。モザンビーク支配イギリスからの経済的支援採鉱鉄道敷設に関して安価な労働力の提供を受けた勅許会社であるモザンビーク会社英語版)・ニアサ会社英語版)・ザンベジア会社ポルトガル語版)に移ることになった。 これらの会社海岸部から内陸部へと進出しプランテーション立ち上げそれまで植民者入植抵抗し続けた先住民に税をかけて利益を出すことに成功した。 この時期内陸部現在のジンバブエからモザンビークにかけての部族集合体であるガザ帝国英語版)はポルトガル抵抗したが、1895年打ち破られた。そして残った内陸部他の部族1902年までには同じようポルトガル従った。この1902年ポルトガルポルトガル領モザンビーク首都としてロレンソマルケス設置した1926年5月28日クーデターはじめとする政治的経済的危機によってポルトガル第二共和制エスタド・ノヴォ)に移行した。この新政権は再びアフリカ植民地興味示した。その一方で第二次世界大戦後間もなく世界的な脱植民地化の波と相次ぐ植民地独立影響を受け、モザンビークにおける民族自決呼び声高まった

※この「ポルトガル植民地」の解説は、「モザンビーク独立戦争」の解説の一部です。
「ポルトガル植民地」を含む「モザンビーク独立戦争」の記事については、「モザンビーク独立戦争」の概要を参照ください。

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