EWI5000
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「AKAI EWIシリーズ」の記事における「EWI5000」の解説
2014年7月29日発売。 EWIシリーズ初のワイヤレスモデル。EWI4000sとは異なり、サックス・フルート・トランペットなどの生楽器や電子楽器をサンプリングしたPCM音源を搭載し、さらにEWI USBと同じ機能を有したUSB-MIDIコントローラーでもある。サンプリング音源はマルチサンプリング(楽器の特性で音色や息のノイズの入り方が変化する部分でそれぞれサンプリングを行う)とすることで生楽器に近い表現を可能にしている。またアナログモデリング音源もサンプリングしているため、4000シリーズには及ばないが「シンセらしさ」も残されている。 タッチセンサーのキャリブレーションがオートチューニングとなったり、背面上部のつまみでフィルタのカットオフやレゾナンス、エフェクト(リバーブ/コーラス)の調整も行えるようになった。 外観デザインに大きな変更はなく、EWI4000sのマウスピースとキャップはそのまま使用可。 大きなポイントとしては、 リチウムイオン電池を内蔵(交換可能)し、最大約6時間の演奏が可能。充電はUSB経由(付属のACアダプタを使用)で行う。電池交換の煩雑さは無くなったものの、電池の性質上長期間充電しないままだと過放電状態となり再充電ができなくなる(その場合の背面デジタル表示は「88」)最悪のケースではEWI本体のメーカー修理となるので注意が必要。 電源スイッチはプッシュスイッチ(モーメンタリ)となり、1秒間押下すると電源ON、長押しで電源OFFとなる。これに伴い、オートパワーオフ機能が装備された。初期は約10分間無操作でシャットダウンされる仕様だったが、ファームウェアアップデートによりシャットダウン時間をOFF、10分、20分、30分から選択可能になった。 USB(B)端子が装備され、USB-MIDIとしてコンピュータへ接続することが可能。この場合、エディター(Win/Mac用、別途EWIの公式サイトからダウンロード要)がDAWソフトやコンピュータに接続した外部シンセモジュールの仲介役となる(エディターがEWIのMIDI信号やセンサー類の管理・調整を兼任しているため)。MIDI-IN端子は廃止されたがMIDI-OUT端子は残されており、機能は限定されるが30x0m系を含めた外部MIDI音源ユニットのコントロールが可能となっている(4000系も同様)。さらに音源やDAWアプリをインストールしたスマートフォンやタブレット等に接続しUSBデバイス化することで端末をベースにした演奏や音楽編集が可能となっている。 ワイヤレストランスミッターを内蔵(本体背面のスイッチでON/OFF切り替え可)、付属のレシーバーでオーディオ出力(ステレオ)をワイヤレスで送信することが可能。またワイヤレスレシーバーは、USB-Audio機能も持っており、PCへ接続した際にオーディオインターフェース(16Bit/44.1kHz/2ch)としても機能する(USB-MIDIは非対応)。ワイヤレス機能を搭載した事により技適機器となったため、資格を持たない者が本体を分解すると違法送信局となる。 音色のエディットはエディターを用いて行う。プリセット100音色をベースにエディットしたものを、本体側のUSERバンクへ100種類保存可能。本体側では、背面つまみで設定した値をUSERバンクへ保存可能。
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