EWS-UX
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/04 03:53 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動EWS-UXは、日本電気(NEC)が開発・製造・販売・サポートしていた、エンジニアリングワークステーションEWS4800用UNIXである。
歴史
1980年代に、高いコストパフォーマンスによってミニコンピュータを置換え、さらに「オフィスや開発現場において、一人一台」を実現し、隆盛を誇ったワークステーションは、その多くが第一のOSとしてUNIXを採用していた。NECのEWS4800もその例に漏れず、SysVベースのEWS-UXが用意された。1993年頃までトップシェアを誇っていた2次元CADソフトのCAE-2D/MA[E]及び、SX-OS(ACOS-4改造版)から移植した3次元CADソフトのCAE-3D/MA[E]及び、地図管理ソフトMAPVIEWをメインにシェアを伸ばしていた。
古舘伊知郎による「四方八方、4800シリーズ」などのコマーシャルもあり、郵政省や通商産業省などの主要官庁系システムにも採用され、「NECのオープン化の旗印」とされた。またハードウェア側でCPUを当初の68000からMIPSに移行した後は、同様にMIPSを採用したSony及び住友電工、DECとバイナリ互換のアライアンスを結んだが、その後すぐ自社開発ベースのAlphaに切り換えたDECは脱退した。
その後は、UP4800用のUP-UXとの統合が図られ、UX/4800として継続した。しかし、2000年代には、パーソナルコンピュータの高性能化によるワークステーション市場の縮小と価格崩壊により、コスト削減が求められた結果、ハードウェアに関してヒューレット・パッカードと協業したことに併せ、UNIXについてもHP-UXをベースとした提供に切り換えられ、2010年代現在は、スーパコンピュータSXシリーズ用のSUPER-UX等の特殊なものを除き、独自のUNIX系システムは[1]提供されていない。
バージョン
- EWS-UX/V
- EWS-UX/V(Rel4.0)
- EWS-UX/V(Rel4.2)
- EWS-UX/V(Rel4.2MP)
注釈
- ^ UNIX系以外としては、ACOSの提供は続いている。
EWS-UX(UX/4800)
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「UNIX」の記事における「EWS-UX(UX/4800)」の解説
日本電気 (NEC) 製のEWS4800ワークステーション専用のUNIX。SVR3系のCISC版とSVR4(当初は、SVR4.0,後にSVR4.2、4.2MP)系のRISC版が存在する。その後、UP-UXをOSとするUP4800サーバ・シリーズが発売になり、これらが統合されてUX/4800に名前が変更となった。CPUをR10000シリーズ(64ビット)としたモデルの発売に伴い、32ビット版と64ビット版が提供されている。
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