ABI共通化の試みとその成果
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「Application Binary Interface」の記事における「ABI共通化の試みとその成果」の解説
Unix系OSでは、同じハードウェアプラットフォーム上で非互換な複数のOSが動作する。 例えばRISCチップにおいては以下のような例がある。 POWER系 : AIX 5L / Solaris10g / Linux等 MIPS系 : UX/4800 / Irix 等 Itanium系 : HP-UX / Linux 等 最も互換Unix系OSが多いのは、IA-32系であろう。それらOS間でABIを定義して相互にアプリケーションが動作できるようにしようという試みがいくつかあった。しかし、そのような計画が成功したことはない。Linuxにおいては、Linux Standard Base(LSB)が同様の試みを行っている(LSBはABI以外にも多くの規定を試みている)。 一方、採用ベンダ数が多く、複数のUnix系OSが乱立していたMIPS系においては、何度もABIの共通化を目指した試みがなされている。 例えば、1990年代中盤〜後半にかけてUNIXワークステーション / サーバにおいて、MIPS系CPUを採用したNEC(UX/4800)、Sony(NEWS)、住友電工(EWS4800などのNECからのOEM品とSUMIStation)、日本タンデムコンピュータ(MIPS系だったNonStopServer)によるOCMP (Open Computing Environment for MIPS Platform) が定義され、シェアの維持など一定の成果を挙げた。OCMPはMIPS-ABIの日本語対応の側面とAPバスの標準化による周辺デバイスの共通化の側面がある。
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ABI共通化の試みとその成果
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/24 06:27 UTC 版)
「アプリケーションバイナリインタフェース」の記事における「ABI共通化の試みとその成果」の解説
Unix系OSでは、同じハードウェアプラットフォーム上で非互換な複数のOSが動作する。 例えばRISCチップにおいては以下のような例がある。 POWER系 : AIX 5L / Solaris10g / Linux等 MIPS系 : UX/4800 / Irix 等 Itanium系 : HP-UX / Linux 等 最も互換Unix系OSが多いのは、IA-32系であろう。それらOS間でABIを定義して相互にアプリケーションが動作できるようにしようという試みがいくつかあった。しかし、そのような計画が成功したことはない。Linuxにおいては、Linux Standard Base(LSB)が同様の試みを行っている(LSBはABI以外にも多くの規定を試みている)。 一方、採用ベンダ数が多く、複数のUnix系OSが乱立していたMIPS系においては、何度もABIの共通化を目指した試みがなされている。 例えば、1990年代中盤〜後半にかけてUNIXワークステーション / サーバにおいて、MIPS系CPUを採用したNEC(UX/4800)、Sony(NEWS)、住友電工(EWS4800などのNECからのOEM品とSUMIStation)、日本タンデムコンピュータ(MIPS系だったNonStopServer)によるOCMP (Open Computing Environment for MIPS Platform) が定義され、シェアの維持など一定の成果を挙げた。OCMPはMIPS-ABIの日本語対応の側面とAPバスの標準化による周辺デバイスの共通化の側面がある。
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