ABL発足以前
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 00:26 UTC 版)
「オーストラリアン・ベースボールリーグ」の記事における「ABL発足以前」の解説
オーストラリアで野球が行われたのは100年以上前と言われており、アメリカの鉱夫によって紹介されたのがはじまりだとされている。1897年にはオーストラリア人だけで組織されたナショナルチームがアメリカ遠征を行い、14試合で10勝を挙げたという記録が残っている。1930年代には国内のアマチュア野球リーグが整備されたが、南半球にあるため野球が盛んな国のメインシーズンと合うことができず、国際試合に再び顔を出したのは1971年の韓国で開かれたアジア野球選手権大会からであった。オーストラリア国内で野球というスポーツが一般に認知されはじめたのは、1987年のデーブ・ニルソンのミルウォーキー・ブルワーズ入団からであり、その後徐々に選手数を増やしていくこととなった。 オーストラリアでは1980年代に様々な国内プロスポーツ組織が結成され、そんな中で野球も1989年に最初の「オーストラリアン・ベースボールリーグ」が8チームの加盟により発足した。1994年には参加チーム数が9チームへと拡大され、翌1995年にはアジア地域のプロ野球リーグによるトーナメント「アジア・パシフィックスーパーベースボール」に招待出場するなど競技の普及に力を尽くしたものの、財政難により発足から10年後の1999年にリーグごとデーブ・ニルソンによって買収され消滅した。ニルソンはその年、新リーグ「インターナショナル・ベースボール・リーグ・オブ・オーストラリア」(International Baseball League of Australia, IBLA)を発足するに至った。新リーグには国外のチームも複数参加するなど、旧ABL時代よりグローバルに展開された。しかしIBLAも2002年を最後に休止となった。 そのため、現在のオーストラリアン・ベースボールリーグが発足する2010年まで国内プロリーグが不在となった。その間もナショナルチームは、継続的に国際大会やグアム、サモア、フィジーなどのチームが参加する「オセアニア野球選手権大会」へと参加し、後述の大規模アマリーグも毎年開催されるなど競技者自体は一定数存在していた。
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