SVR4
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/17 14:53 UTC 版)
「UNIX System V」の記事における「SVR4」の解説
System V Release 4.0は1988年10月18日に発表され、1989年以降に各社の商用UNIXとしてリリースされた。UNIX Systems Laboratories(USL)とサン・マイクロシステムズの共同開発であり、Release 3と4.3BSD、XENIX、SunOSの技術を統合したものである。以下のような新機能がある。 BSD起源: TCP/IPサポート、ソケット、ufs、複数グループのサポート、csh SunOS起源: NFS(ネットワークファイルシステム)、仮想ファイルシステムインタフェース(SVR3での "File System Switch" を置換)、メモリマップドファイル、新たな共有ライブラリ、OpenWindows GUI環境、XDR、ONC RPC XENIX起源: x86向けデバイスドライバ、(x86版 System Vにおける)XENIXとのバイナリ互換 その他:ksh ANSI X3J11 C互換 多国語対応 (Multi-National Language Support, MNLS) 国際化の改善 ABI POSIX、X/Open、SVID3といった標準のサポート 主なプラットフォームはx86とSPARCだった(ポーティングベースとしては3B2もあった)。SPARC版はSolaris 2としてサンがリリースしている(内部的にはSunOS 5.x)。AT&Tとサンの関係はSVR4のリリースまでであり、その後のSolarisはSVR4.xでの更新に追随していない。サンは2005年にSolaris 10のソースコードをオープンソースのOpenSolarisとしてリリースしたが、System V由来の実装をオープンソース化するために大幅に修正している。 SVR4は多くのハードウェアベンダーに採用された(HP-UX、IRIXなど)。また移植業者(SCO、マイクロソフト、ESIX、UHC)がx86版の拡張版を販売した。変わったところでは、AmigaのAmiga Unix、アタリのASV SVR4 Unix などがある。他にもDell SVR4、Bull SVR4などがある。
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