ECGIとは? わかりやすく解説

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ECGI(電子制御式ガソリン噴射装置)

(1)ボッシュD-ジェトロニックは、電子燃料噴射装置としては、スピードデンシティ方式で、吸気管内の圧力によって、燃料調整を行う。一方L-ジェトロニックは、マスフロー方式で、エンジン吸入される空気量直接計量して、これにより調整を行う。
(2)117クーペは、1971年日本初め電子制御式ガソリン噴射装置であるD-ジェトロニック方式ECGIをG161WEガソリンエンジン装着して商品化した。その後、G180WEエンジンL-ジェトロニック装着して51年排ガス規制クリアし(1976年)、さらにG200WEエンジン53年排ガス規制クリアした(1978年)。
(3)D-、L-ジェトロニック方式ECGIを装着した117クーペエンジン仕様を示す。
⇒以下、表の挿入

保管場所:いすゞ自動車株式会社(〒210-8524 川崎市川崎区殿町3-25-1)

製作(製造)年:1971

製作者(社):いすゞ自動車株式会社

資料種類:文献

現状:保存非公開

型式 / 製作
型式:ECGI

会社名:いすゞ自動車

通称名:ECGI

搭載車:117クーペ(G161WEエンジン)

製作年:1971

設計者:三(代表)

諸元

性能

装置

エピソード話題性:カーエレクトロニクス進展予測し当時としては挑戦的な試みであった電子技術いち早く自動車応用し117クーペ搭載のG161WEエンジン日本初商品化
米国続き日本問題になり始めた排出ガス規制に対応

特徴:従来のキャリブレータでは成しえなかった精密な空燃比コントロールできる燃料供給システム
排ガス出力ドライバビリティ両立

参考文献:河合英一山本昌吾、水谷集治 「第5章 カーエレクトロニクス自動車工学全書第10巻、P.260-263、1980.5

その他事項:協力者:ヂーゼル機器;
技術概要:
エンジンあらゆる状態(負荷回転数冷却水温、始動状態等)を電気量変換し電子制御装置(ECU)により吸入空気見合ったガソリン量を決定し、各気筒ごとの吸気管噴射する装置;
基本制御:
吸気管吸入空気負圧をマニフォルドプレッシャーセンサで検出し、それを電気信号変換してコントロールユニットに送る。ユニットでは、あらかじめ運転状態(負圧)に応じて設定されている空燃比となるようにフューエル・インジェクタの開弁時間計算して指示する。この一方で、フューエル・インジェクタ部分には燃料が常に220kPaの差圧になるように送り込まれていて、コントロールユニット制御する開弁時間によって流量コントロールする。;
補正制御:
(1)燃料増量補正
暖機運転中で冷却水温度が低いとき、また吸入外気が低い時は、温度センサ働き増量が行われる。エンジン冷えた状態での始動には、スタートインジェクタが作動しやはり増量となる。始動後もしばらくの間回転安定させるために始動増量が行われる。水温上がりきっていない場合発進円滑にするためアフターアイドル増量補正が行われる。
(2)燃料カット補正
減速時には燃料供給止め排ガス浄化燃費向上を図る。これは水温上がるに従って燃料カット回転数が下がるようになっている
(3)空気流量補正
暖気運転中はエアレギュレータによりスロットルバルプをバイパスさせた補正空気によりアイドル回転数上げ暖気早める



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