DPP-4阻害薬とは? わかりやすく解説

DPP-4阻害薬

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/09 04:17 UTC 版)

糖尿病の治療」の記事における「DPP-4阻害薬」の解説

◯◯gliptinといった名称の薬物で、GLP-1受容体作動薬同様にインスリン分泌増加グルカゴン分泌抑制効果を示す。DPP-4上記GLP-1ならびにGIP分解する酵素なので、この酵素作用阻害することでGLP-1効果増強する。DPP-4阻害薬は、注射薬であるGLP-1受容体作動薬とは異なり経口薬であるという大きなメリットがある。 2009年12月11日シタグリプチン商品名 ジャヌビア・グラクティブ)が日本上市された。アメリカヨーロッパ本年一月発表した共同声明によれば、DPP-4阻害薬・GLP-1受容体作動薬いずれもまだ十分検証なされていないので、慎重に選択され状況でのみ使用すべきである勧告されている。

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DPP-4阻害薬

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 01:55 UTC 版)

経口血糖降下薬」の記事における「DPP-4阻害薬」の解説

クラス一般名血中半減期hr作用時間hr一日/一週使用量mg) 慎重投与または禁忌III シタグリプチン 9.6~12.3 50100 (慎)中等度以上の腎機能障害 I ビルダグリプチン 1.77~3.95 50100 (禁)重度肝機能障害(慎)肝機能障害中等度以上の腎機能障害心不全 II アログリプチン 17.1 25 (慎)中等度以上の腎機能障害心不全 II リナグリプチン 96.9~113 5 特になし III テネリグリプチン 17.4~30.2 2040 (慎)高度肝機能障害心不全 III アナグリプチン α相:1.87~2.02β相:5.75~6.20 100200 (慎)重度腎機能障害 I サキサグリプチン 6.0~6.8 2.5~5 特になし II トレラグリプチン 54.3 >168 100 mg/週 (禁)高度腎機能障害(慎)中等腎機能障害脳下垂体機能不全副腎機能不全 III オマリグリプチン 38.9 25 mg/週 特になし DPP-4阻害薬は、インクレチン分解酵素DPP-4dipeptidyl peptidase-4)を阻害する事で、インクレチン血中濃度上昇させるインクレチン血糖値依存的に膵β細胞からのインスリン分泌促進させると共にα細胞からのグルカゴン分泌抑制し上昇した血糖値正常値へと下げ働きを持つと共に、胃からの内容物排出速度遅らせて血糖値急激な上昇抑える効果がある。DPP-4阻害薬結合部位は5箇所あり、それぞれS1、S2、S1'、S2'、S2Eと呼ばれているが、DPP-IV阻害薬結合部位によりクラスI(S1、S2)、クラスIIS1、S2、S1'(、S2'))、クラスIIIS1、S2、S2E)に分類されるDPP-IV阻害薬がより効きやすい患者は、1.肥満度BMI)が小さく、2.HbA1cが高く、3.治療開始後3ヶ月以内HbA1c低下し、4.冠動脈疾患がない患者であるとの研究がある。米国FDA2015年8月7年間で33例の重篤関節炎報告された事を公表した。その中には投与中止後に改善した症例や、他のDPP-IV阻害薬切り替えて再発した症例もある。

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DPP-4阻害薬

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/09 06:12 UTC 版)

DPP-4」の記事における「DPP-4阻害薬」の解説

近年インクレチンターゲットとした血糖降下新規開発された。これらはインクレチンエンハンサーとGLP-1受容体作動薬代表されるインクレチンミメティクスに大別される。DPP-4阻害薬は前者分類され2型糖尿病治療目的経口投与される。既述通りDPP-4インクレチン分解を行う酵素であり、DPP-4阻害薬は内因性GLP-1およびGIP血中における濃度上昇させ、インスリン分泌促す経口糖尿病薬副作用として低血糖挙げられるが、インクレチン食事後の血糖値上昇に伴い分泌されるため、血糖値が低い状態ではインクレチン分泌量は少なく、したがってDPP-4阻害薬により低血糖生じ頻度は低い。DPPsにはほかにも多く酵素含まれるが、DPP-8やDPP-9はDPP-4構造類似しているため、DPP-4阻害薬によって活性阻害され可能性がある。 GLP-1受容体作動薬とDPP-4阻害薬は共にヒトβ細胞機能亢進引き起こすことが報告されているほか、GLP-1受容体作動薬体重減少引き起こすに対してDPP-4阻害薬は体重影響をほとんど与えないまた、投与経路GLP-1受容体作動薬注射であるのに対してDPP-4阻害薬は経口投与であり投与しやすいというのが特徴である。膵炎リスクについて懸念されていたが、システマチックレビューメタ解析結果膵炎リスクの上昇は認められなかった。一方でDPP-4阻害薬であるシタグリプチンビルダグリプチン対象とした臨床試験メタアナリシスでは、これらの薬剤感染頭痛リスク増大させることが示されている。 シタグリプチン(Sitagliptin) アログリプチン(Alogliptin) ビルダグリプチン(Vildagliptin) サキサグリプチン(Saxagliptin) リナグリプチン(Linagliptin) アナグリプチン(Anagliptin) テネリグリプチン(Teneligliptin) トレラグリプチン(Trelagliptin) オマリグリプチン(Omarigliptin)

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