BIG3解体後
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2014-15シーズン 2014年7月11日、FAになっていたレブロン・ジェームズが、古巣のクリーブランド・キャバリアーズに復帰。ドウェイン・ウェイド、クリス・ボッシュ、クリス・アンダーセンらはヒートと再契約をしたが、シェーン・バティエは引退を表明。レイ・アレン、ジェームス・ジョーンズも、レブロンの後を追うべくヒートとの再契約を拒否(アレンは2015年3月4日に、2014-15シーズンはプレーしないことを表明。事実上の引退)。これによってヒート王朝は終焉を迎えた。新たにルオル・デンなどを獲得し、再出発を図った。 しかし、レブロンの抜けた穴は簡単に埋まるものではなく、開幕から怪我人が続出する不安定な戦いに終始。途中加入したハッサン・ホワイトサイドの大ブレイクや、ゴラン・ドラギッチの獲得などがあったものの、ウェイドは欠場が多く、ボッシュはオールスター戦後に肺血栓の症状を起こしていたことが発覚し、シーズン終盤を全休するなど、厳しい戦いを強いられた。2015年4月4日のデトロイト・ピストンズ戦に敗れ、2007-08シーズン以来のシーズン負け越しが決定。プレーオフ出場も逃した。 2015-16シーズン 2015年のNBAドラフトでは、デューク大学でNCAAチャンピオンとなったジャスティス・ウィンスローを10位指名。 ウェイド以来の大物ルーキーとして迎えられたウィンスローはシックスマンとして守備面で効力を発揮。クリス・ボッシュが前シーズンに続き肺血栓を再発し戦線離脱するが、ジョー・ジョンソンの加入や、2巡目指名で入団したジョシュ・リチャードソンの台頭もあり、2シーズンぶりのプレーオフ進出、地区優勝も決めた。1回戦はシャーロット・ホーネッツを4勝3敗で退けたものの、カンファレンス準決勝ではトロント・ラプターズに3勝4敗で屈した。 2016-17シーズン 2016年7月、マイアミ・ヒートに3度のNBAチャンピオンをもたらしたドウェイン・ウェイドが、故郷シカゴへの帰還を決意し、シカゴ・ブルズと契約。大きな衝撃が走った。 チームは再び再編を余儀無くされるも、プレーオフ争いに参入。最終的には41勝41敗でブルズと同率で終了し、ブルズとの直接対決の関係でカンファレンス9位に終わったが、ハッサン・ホワイトサイドが台頭するなど、実りのあるシーズンとなった。 2017-18シーズン ドラフトでは、1巡目14位でイドリス・アデバヨ(ケンタッキー大学)を指名した。7月には、ボストン・セルティックスからFAとなっていたケリー・オリニクを獲得、ジェームズ・ジョンソン、ディオン・ウェイターズらロールプレイヤーと大型契約を交わした。 シーズン途中の2018年2月8日、昨シーズン開幕前に移籍したウェイドがトレードで復帰 した。ハッサン・ホワイトサイドの不調、ディオン・ウェイターズの怪我もあり、44勝38敗のカンファレンス6位に留まった。 2シーズンぶりに進出したプレーオフ1回戦では、3位のフィラデルフィア・76ersに1勝4敗で敗退。 2018-19シーズン ジョシュ・リチャードソンがチームトップの平均16.6得点をマークするも、ゴラン・ドラギッチが36試合、ディオン・ウェイターズが44試合の出場に留まった。ハッサン・ホワイトサイドら高額契約の選手も低調な成績しか残せず、39勝43敗のカンファレンス9位。プレーオフ進出を逃した。 2019-20シーズン ドラフトでは、1巡目13位でケンタッキー大学のタイラー・ヒーローを指名した。 FA交渉解禁後、76ersからFAとなっていたジミー・バトラーをサイン・アンド・トレードで獲得し、ジョシュ・リチャードソン、 ハッサン・ホワイトサイドを放出した。 バム・アデバヨはリーグ屈指のビッグマンに成長。ドラフト外入団のケンドリック・ナンが月間最優秀新人賞を3ヵ月連続で受賞、ダンカン・ロビンソンがフランチャイズ記録を塗り替える270本の3ポイントを決めるなど開幕から好調を維持した。トレードデッドライン直前にはミネソタ・ティンバーウルブズ、メンフィス・グリズリーズとの3チーム間トレードでアンドレ・イグダーラ、ジェイ・クラウダー、ソロモン・ヒルを獲得した。オールスターにバトラー、アデバヨが選出された。中断期間を挟み、カンファレンス5位の44勝29敗でレギュラーシーズンを終えた。 プレーオフ1回戦では第4シードのインディアナ・ペイサーズに4連勝、カンファレンス準決勝では第1シードのミルウォーキー・バックスを4勝1敗で破った。カンファレンス決勝では第3シードのボストン・セルティックスを4勝2敗で退け、6年ぶりのNBAファイナル進出を果たした。イースタン・カンファレンスを第5シードが制するのは史上初。迎えたファイナルでは、第1戦でゴラン・ドラギッチ、アデバヨ、バトラーが相次いで負傷。バトラーは出場を続け、第3戦、第5戦でトリプルダブルを達成したものの、BIG3時代のエースレブロン・ジェームズ擁するロサンゼルス・レイカーズに2勝4敗で屈した。
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