アベノミクス
英語:Abenomics
安倍晋三自民党総裁が2012年12月の衆議院選挙に向けて選挙公約として掲げた、諸々の経済政策の通称。
アベノミクスの骨子は、デフレと円高からの脱却、名目3パーセント以上の経済成長の達成などであり、これを実現するための強気な経済政策案が挙げられている。
自民党の政権公約で述べられている金融・経済政策の主な内容としては、次のようなものがある。
- 物価目標(インフレターゲット)を2パーセントに設定し、日銀法の改正も視野に入れて大胆な金融緩和を行う。
- 財務省、日本銀行、および民間が参加する外債ファンドを創設し、外債購入の方策を検討する。
- 緊急経済対策を断行し、補正予算と新年度予算を合わせて切れ目なく経済政策を実行する。
- 「日本経済再生・産業競争力強化法」(仮称)を制定し製造業の復活を目指す。
- 日本の立地競争力低下による産業の海外流出を防ぐため、イノベーション基盤の強化や法人税の引き下げなどを行う。
- メタンハイドレートやレアアース泥などの海洋資源の開発に集中投資する。
関連サイト:
自民党公約関連
あべノミクス【Abenomics】【アベノミクス】
読み方:あべのみくす
《第96代内閣総理大臣安倍晋三の名字とエコノミクスを合わせた造語。「安倍ノミクス」「アベノミックス」とも》平成24年(2012)12月に第二次内閣を発足させた自由民主党の安倍晋三が掲げた経済政策の通称。大胆な金融政策・機動的な財政政策・民間投資を喚起する成長戦略を「3本の矢」と呼び、日本経済の再生を目指す。金融政策では、デフレ脱却のため日本銀行と連携してインフレターゲットを設定し、その達成まで日銀が建設国債を引き受ける量的緩和によって市場に資金を供給し、物価の上昇を促す。財政政策では、過去最大級の補正予算を編成。公共事業の拡大などにより需要の創出を狙う。さらに、内閣に設置した日本経済再生本部・産業競争力会議を中心に積極的な成長戦略を策定し、持続的な経済成長を目指す、というもの。総選挙中の平成24年11月に自民党総裁として日銀による建設国債の買い取りに言及したことから市場では期待が先行し、円安・株高が急速に進行した。
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