日経BP退職後
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/17 07:03 UTC 版)
外務省では、外交官出身の鹿取克章及び坂場三男が外務報道官、谷口が外務副報道官としてコンビを組み、広報関連の業務を取り仕切った。谷口は主として日本国外の報道機関を担当した。また、大臣官房にて、広報文化交流部で岡田眞樹部長、山本忠通部長の下、ナンバーツーの参事官(報道・広報担当)も務めた。2008年に外務副報道官と参事官(報道・広報担当)を退任する。そののちは、外務省の参与に就任した。そのほか、東海旅客鉄道の常勤顧問、ウェッジの顧問、といった役職も兼任した。いくつかの教育機関で教鞭を執っており、慶應義塾大学の大学院においては、システムデザイン・マネジメント研究科の特別招聘教授に就任した。そのほか、早稲田大学の政治経済学術院にて非常勤の講師を務め、大学院の政治学研究科の講義を担当した。また、明治大学では国際日本学部の客員教授に就任した。双日総合研究所では防衛・安全保障上席客員研究員に就任した。 第2次安倍内閣では、2013年2月より内閣官房にて内閣審議官に就任し、主として広報を担当した。内閣総理大臣である安倍晋三のスピーチライター的な存在として活動する。同年1月の時点で、第183回国会における安倍の施政方針演説を既に手掛けており、同年2月以降も国際戦略研究所での安倍の英語の演説などを手掛けた。同年9月の国際オリンピック委員会第125次総会において安倍が東京オリンピック招致のためのプレゼンテーションを行ったが、「福島第一原発の汚染水は完全にブロックされている」で知られるこの演説や、安倍が海外で行うスピーチの多く(有名な、「ウラジーミル、二人の力で、共に駆けて駆けて駆け抜けようではありませんか」を含む)も谷口が手掛けたとされる。安倍の口癖となった「Buy my Abenomics(アベノミクスは"買い"です)」や、中国人が好んで用いる「Win-Win (ウィンウィン) の関係」も谷口によるものとされる。2020年9月16日、安倍内閣総辞職に伴い、内閣官房参与を退職した。
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